きみがゲームをしている間、オンライン講座で勉強している人たちがいる。
きみが飲み屋で上司の愚痴を言っている間、読書している人たちがいる。
きみが酒を飲んで正気を失っている間、仕事をしている人たちがいる。
その差は、たった一日なら大差ないかもしれないけれど、何日も積み重なると、圧倒的な差となって結果に現れる。
「絶対に幸せになる方法」とか、「確実に成功する秘訣」とかは、存在しないかもしれないけれど、テストの点とか、仕事の成果という点で言えば、費やす時間というのは、確実に結果に現れる。
たしかに、才能のある人間は、何の努力もせずに結果を出せるかもしれない。
でもそういう人間は一握りで、ほとんどの人間は、どんぐりの背比べのような状態で、結果を分けるのは、情熱とか、使った時間に比例する。
いつも出勤時間ギリギリに会社に行っているのなら、2時間前くらいに会社の最寄り駅のカフェに行ってみると良い。
いつも22時くらいに寝てしまうなら、
終電後のオフィス街に行ってみると良い。
きっと、きみと誰かの差の秘密がわかるはずだ。
一部の天才を除けば、
非凡な人間は必ず努力をしている。
見えない場所で努力をしている。
「全然勉強していない」という友だちが、テストで100点を取るのを見たことがあるはずだ。
「とくに何もしてないよ」という上司が、完璧な商談をするのを見たことがあるはずだ。
見えている部分だけで人を判断してはいけない。
朝の5時半だって電車は動いているし、深夜1時にだってビルの電気は点いている。
人知れず努力している人たちがいる。きみにとっての「普通」を、いとも簡単に超えてくる人たちがいる。
かつては、その差は小さかった。
たとえば、中学校に入る前とか、高校受験のときとか、新社会人のときとかには。
でも一日一日は積み重なり、
いずれは、圧倒的な差となって目の前に現れる。
そうなってから、「恵まれている」とか、「生まれが」とか言っても、そんなのは言い訳に過ぎない。
世界はきみを中心に回っているわけではないから、ゲームのように、「電源をOFFにしている間は進まない」ということは有り得ない。
いまこうしている瞬間にも、
少しずつ少しずつその差は開いている。
きみよりも10歳も20歳も年下の人間が、
ペラペラな英語で世界と戦っている。
嫌々仕事をしているその間に、金融市場は億万長者と破産者を生み出している。
きみが眠っていても、ゲームをしていても、テレビを観ていても、世界は進んでいる。ライバルは成長している。
それが理解できたら、いま何をしなければならないかがわかるはずだ。