「労働には種類がある」ことを若い頃に知っておき、将来を考えた方が良いです。
労働の種類を知り年齢に合わせて移動する

世の中にはたくさんの人がいて、皆それぞれの方法でお金を稼いで生活しています。
ある人は引越しの重い段ボールを運びお金を稼ぎ、別のある人は夏は冷房、冬は暖房の効いた快適な部屋でコーヒーを飲みながらお金を稼いでいます。
世の中にはたくさんの仕事がありますが、どんな仕事を選ぶかによって、稼げるお金の額や難易度が変わります。人がどんな仕事を選ぶかは、個人の好き嫌い、得意不得意、常識や価値観などによって変わってきます。
ある人は力仕事が苦にならない、時給が高いという理由で引越しの仕事を選ぶかもしれません。また別のある人は一攫千金の夢を見てホストクラブで働くことを選ぶかもしれません。
誰もが知るように、仕事にはたくさんの種類があります。ちょっとインターネットで検索してみれば、様々な種類の仕事があることがわかります。
世の中にはたくさんの会社があることもわかります。誰もが知るような企業は実はほんの少数で、日本にある大半の企業は名もなき中小企業です。
このように仕事や会社自体はたくさんありますが、労働の種類という点から見ると実は大まかに2種類しかないとわかります。
- 肉体労働
- 知識労働
肉体労働
肉体労働というのは、工場での単純作業や引越し作業。ビルの警備などの仕事です。ホストやキャバクラ、風俗などの仕事も含まれます。
簡単に言うと、自分の身体を動かしてお金を稼ぐ仕事です。
知識労働
知識労働というのは、弁護士の仕事や税理士の仕事、マーケターの仕事などが含まれます。
簡単に言うと、
自分の頭を使ってお金を稼ぐ仕事です。
17歳の頃にビジョンを見た

私が労働の種類について意識し始めたのは17歳くらいの頃です。
17歳といえば身体や頭は絶好調で、誰もが自分が無敵になったように感じる時期だと思います。私自身、自分の未来はどこまでも明るいと思っていました。
ですが一方で、自分が年老いておじさんになるということは事実として認識していたので、自分の進路を決める時に自分の未来を想像しました。
その時に強く思ったことは、「おじさんになった時に年下の上司にこき使われるのは嫌だ」とか、「おじさんになっても働き続けるのは嫌だ」といったことでした。
ですので私は17歳くらいの頃に、「俺は将来社長になる」と公言していました。
毎年歳を取るたびに強く思うことは、17歳の頃に自分が見たビジョンは間違っていなかったということです。
人は老いていく
20代前半の頃の私は工場で働いていたことがあります。誰でも数時間で覚えられるような簡単な作業を朝から夜までやっていました。ファミレスで働いたこともあります。
働いた後はすごく身体が疲れましたが、仕事の後にクラブで朝まで踊ったり、そのまま大学に行ったこともありました。
いつもエネルギーに溢れていて、たとえばどこかに出かける時も、「電車代がもったいない」という理由で目的地まで歩くこともありました。
今はもう無理
歳を取るにつれて、たくさんの変化がありました。
価値観の変化はもちろんですが、身体や頭の方も少しずつ変化しています。
それは良いことであり、悪いことでもあります。
子どもの頃はあんなにも不味かったビールをいつの間にか飲めるようになっていて、その代償なのかなんなのか、甘いジュースを飲むと気持ち悪くなるようになりました。身体も疲れやすくなり、そして疲れが溜まりやすくなり、「飲みに行くくらいなら早く家に帰って寝たい」と思うようになりました。
20代ですらこの状態なのだから、
きっと30代40、50といったら目も当てられないでしょう。
20代の頃だったら「解体作業」みたいな日払いのアルバイトもできましたが、今はとてもじゃないですが無理です。
20代の頃なら8時間皿洗いだってできたでしょうが、今はもう無理です。
知識労働に移動する

歳を取るにつれて老いていくという人間の性質を考えると、人生のどこかのタイミングで知識労働に移動する必要があると私は考えています。
実際のところ、
人が大学に通う理由は知識労働への移動のためだと思います。
知識労働が全く身体を必要としないというわけではありませんが、肉体労働と比較して物理的な移動を圧倒的に減らせることは確かです。たとえばコロナ禍の現在テレワークに移行できている人たちはほぼ全て知識労働者です。
知識労働の良い点は、身体が老いても現役で働けるということです。大きな企業のお偉い様方が軒並みおじさんなのはご存知の通りです。
実際のところ知識労働は快適です。少なくとも今のところ私はそう感じています。
「じゃあ知識労働って最高なの?」と思えますが、必ずしもそう言えないのが現実です。
その理由としては、
頭も身体と同じように老化するからです。
そして頭を使うのまた、
身体を使うのと同じくらい疲れます。
というか、本当に”考える”ということをすると、身体を使う以上に疲れます。
また別の理由として、
代替されるリスクもあります。
たとえば企業に対するインターネット上での質問への解答方法としてチャットボットなどを使う企業が増えてきています。たとえばインターネットの広告運用などもAIが台頭してきています。投資の分野でも同じです。
この流れは今後も加速していくので、クリエイティブな要素のない知識労働のほとんどが代替されるかもしれません。
そのため次の移動場所を視野に入れておかなければなりませんが、今後も今のような資本主義社会が続くと仮定するのなら答えは特に考えなくてもでます。
「資本労働」への移動です。
資本労働

資本労働というのは、
資本を使ってお金を稼ぐ方法です。
資本というのは労働力やお金のことです。
資本労働でお金を稼ぐ人たちは資本家と呼ばれており、起業家や投資家のことです。
資本家は資本主義社会のピラミッド階層のトップに位置しており、資本労働のみが唯一自分という存在を切り離してお金を稼ぐことが可能です。
自分の未来を鏡で見る
人生のどこかの時点で、自分の未来を見ておくというのはすごく大事なことだと思います。満員電車の窓に写った自分を見た時に、「10年後20年後も同じことを続けていられるのか?」と考えてみると、自ずと答えは出るのではないでしょうか?
それではお読みいただきましてありがとうございます。