- 自分にとっては深刻なことなのに、「そんなことくらい」と笑われた
- 「どうせ理解されない」と思って、誰にも悩みを相談できない
何かに悩んでいると、「なんでも相談して」「人に話すと楽になるよ」と言ってくる人っていますよね。
ただ、私は基本「人は他人を理解できない」と考えているので、進路とか人生のこととか、大事なことを誰かに相談したことがほぼありません。
あなたは悩みや苦しみを誰かに話しますか?
悩みや苦しみは理解されない

「悩みや苦しみは理解されない」というのがこの記事の主旨です。
たまに「自分は何でわかってもらえないのだろう?」「他人を信じても裏切られる」と嘆く人がいますが、人は他人を理解できないので、そもそも期待すること自体が間違っています。
なぜ人は他人を理解できないか?
それは、人は自分が実際に経験したことでないと、自分ごとのように思えないからです。
人間には想像力が備わっているので、理解しようと努めることはできますが、想像力だけでは、本当に理解して、自分のことのように考えるのは難しいです。
たとえば「うつ病」なんかは、
人に理解されない代表的な病気です。
近年では社会の理解が少しずつ進みつつありますが、それでも、うつ病になったことがない人に「なんとなくダルい」「やる気が起きない」と訴えれば、「甘え」と言われることもあります。
「うつ病」の悩みを相談することで、「大したことないんだ」とポジティブな気持ちになれれば良いですが、「やっぱり自分は甘えてるんだ」と考えてしまったら、より追い詰められることになります。
たとえば、私はニートだったことがありますが、「ニートはつらい」と言っても、ニート経験のない人には理解されません。
「働いてないんだから楽じゃん?」と言われるだけです。
また、重度の汗っかきで、冬の電車で汗がとまらなくなって目的地じゃない駅で降りることもありますが、誰かに言っても「新陳代謝が良いんだね」と言われるだけです。
他にも、たとえば、女性の生理や妊娠なども、男は理解できません。
つらさを想像することはできるし、気を使うこともできますが、正直言って理解はできないです。
誰かに期待するな

ではどうすれば良いか?
期待しないことです。
同じ悩みを持った人同士で分かり合えることもありますし、話すこと自体が悩みや苦しみの軽減になる場合もありますが、そうなったらラッキー程度に考えて、基本は人に期待しないことです。
「いや、それって寂しい考え方ですね」と思う人もいるかもしれませんが、変に期待して裏切られるよりもマシです。
みんな理解されたいと思っていて、でも理解されなくて苦しんでいるから、世の中にはそういう部分に付け込む人たちもいます。
危ない宗教に大金を支払っている人たちっていますよね。
わかってもらえない孤独を取り払ってくれるものが現れると、人はその対象に依存します。
人ではないですが、お酒だって、理解されない苦しみや悲しみを忘れさせてくれる対象の一つです。
でも人は人を理解できないのだから、それは「理解してもらえた」という錯覚だけで、最悪の場合、良いように利用されるだけです。
まとめ
誰かに悩みや苦しみを相談して、真剣に考えてもらえなかったからといって、「自分は理解されない」「ひどい」と考えるのは見当違いです。
人は人を理解できないからです。
だからはじめから期待しないことです。
理解されないことを知ったうえで、「とりあえず楽になるかもしれないから話す」とか「解決策を提示してくれるから助けを求める」とか、そんなスタンスで人と関わるべきです。
少数派の悩みや苦しみを持っている人はとくにです。