テレワークの普及により、自宅で働く人が増えてきました。
その影響で、一人暮らしを始める・引っ越す際に「仕事に集中できる部屋」を選ぶことが、以前よりも重要になっています。
この記事では、元不動産業界出身・現役テレワーカーの私が、快適な在宅勤務を実現するための部屋選びのポイントを解説します。
テレワーク向きの賃貸物件の条件とは?

まずは、テレワークに適した賃貸物件の条件について、以下のポイントから考えてみましょう。
1. エリアの選び方と家賃の関係
都心部と郊外では、家賃に大きな差があります。
たとえば、スーモでパッと見で調べただけですが、「八王子」では50m2(3LDK)で8万円くらいで出ていたりしますが、「六本木」だと、30m2(1R)で18万円くらいです。
通勤の必要がない場合、駅近や都心にこだわる必要はありません。
例えば東京都内でも、郊外のエリアや駅から少し離れた場所を選ぶと、広くて安い物件が見つかります。
通勤の頻度が少ないなら、「勤務地へのアクセス」よりも「生活の質」や「住環境の静かさ」を重視してエリアを選びましょう。
2. 防音性は要チェック
オンライン会議や電話が日常的に発生するテレワークでは、防音性の高い物件が望ましいです。
物件の構造としては、以下の順に遮音性が高くなります:
- 鉄筋コンクリート造(RC造)
- 鉄骨造
- 木造
RC造を選ぶのがベストですが、物件が限られる場合は角部屋や最上階など、隣接住戸が少ない部屋を選ぶのも一つの工夫です。
3. ネット環境は入居前に確認
テレワークにネットは必須です。
「ポケットWi-Fi」や「ソフトバンクAir」のようにコンセントに挿すだけのタイプを使っているなら良いかもしれませんが、そうでない場合は、ネット環境が用意されている物件がオススメです。
以下の点を事前に確認しましょう:
- 無料インターネット付き物件か
- 回線速度は十分か(光回線推奨)
- 開通済みか、自分で工事が必要か
特に、回線工事が必要な物件は、入居直後に使えない可能性があるため注意が必要です。
4. ワークスペースを確保できる間取り
ワンルームでも仕事用スペースが確保できるかが重要です。
理想は、寝室と作業場所を分けられる1LDKや2DKなどの間取り。
スペースに余裕があれば、机と椅子を置いて仕事部屋を確保することで、集中力も生産性も大きく変わります。

5. 近くにカフェや図書館があると◎
一日中家で仕事をしていると、気分転換が必要になります。
自宅以外で作業したくなったときのために、近くに作業可能なカフェや図書館があると便利です。
「午前は家、午後はカフェ」と使い分けることで、1日を快適に過ごせます。
テレワーク向き物件選びでよくある失敗例

理想的な部屋を選んだつもりが、「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうケースも少なくありません。
ここでは、実際によくある失敗例を紹介します。
部屋選びの参考にして、同じミスを繰り返さないようにしましょう。
騒音に悩まされる
「隣の生活音が気になって集中できない」「自分の声が漏れていないか不安」など、騒音系のトラブルはよくあります。
内見時に周囲の音や壁の薄さを確認しましょう。
ネットが遅い・つながらない
テレワーク中にWi-Fiが切れると業務に支障が出ます。
通信速度や回線種別(光、ADSLなど)を調べておくことが大切です。
作業スペースがない
「リモートワークはベッドの上でやってます」は集中力も腰も限界が来ます。
というか、絶対仕事中に寝てしまいます。
私は、寝る部屋とは別の部屋に仕事用の机を置いて仕事をしています。
集中して仕事をするなら、
せめて机と椅子は欲しいところです。

快適なテレワーク部屋の探し方まとめ
テレワークの快適さは、部屋選びで8割決まります。
騒音やネット環境、作業スペースなど、事前にしっかりと条件を整理して内見をしましょう。
この記事で紹介したポイントを参考に、あなたにとって最適な在宅勤務環境を手に入れてください。快適な住まいで、生産性の高いテレワークライフを送りましょう。