「とりあえず100記事書いたほうがよい」と言われたので書いたのですが、いまいち効果を感じられません。
「質よりも量」のアドバイスである「100記事書く」という点について、SEOの視点から注意点をお伝えします。注意点を知っておかないと、「何の結果もでない」可能性もあります。
ブログ記事を100記事書くときに気をつけたいこと
「ブログで稼ぎたいならとりあえず100記事書くべき」
このようなアドバイスを見かけることが多いです。
実際あなたも、「100記事書いたほうが良い」というアドバイスを目にしたひとりだと思います。
「100記事書く」というアドバイスには、「初心者は質の高いものを書くのが難しいので、とりあえず慣れるためにも量をこなすべし」という意味が込められています。
私自身、「まずは量をこなす」という方針は間違っていないと考えています。
けれども、100記事を書くときには、SEOの視点で気を付けなければならない点があります。
それは記事を書いたときに、以下2点のチェックが必要ということです。
- 掲載順位のチェック
- インデックス状況のチェック
上の2点に注意しないと、せっかく書いた記事が無駄になってしまう可能性があります。
詳細を書いていきます。
掲載順位のチェック
掲載順位のチェックとは、「自分が書いた記事が検索結果の何位に表示されているかをチェック」するということです。
なぜ、掲載順位をチェックする必要があるのか?
それは、掲載順位が何位かによって、アクセス流入の状況が大きく変わるためです。
たとえば、一般的に、検索ユーザーは1ページ目に表示されたページしかクリックしないと言われています。
もちろん実際には2ページ目以降のページもクリックされますが、掲載順位が1位のページと2ページ目に表示されているページとでは、クリックされる割合が大きく変わります。
ですので、たとえばあなたが書いた記事がすべて2ページ目以降にしか表示されていない場合、結果が出ないのは掲載順位が原因という見方もできます。
この場合、記事を書くのと並行して、高い順位をとれるような工夫をしていく必要があります。
逆に、掲載順位をまったくチェックしない場合に何が起きるかを考えてみましょう。
たとえば、
頑張って100記事を書いたとします。
仮にすべてのページが5ページ目くらいに表示されていたとします。
5ページ目なので、
ほとんどクリックされません。
通常ですと、ここでやりかたを変えなければならないのですが、掲載順位のチェックをしていない場合、同じ記事の書き方のまま、さらに100記事書いてしまうかもしれません。
これでは時間と労力の無駄になってしまいます。
ですので、
掲載順位はチェックしておいたほうが良いのです。
掲載順位のチェック方法ですが、ツールを使う方法もあれば、直接検索結果を調査する方法もあります。
様々な方法がありますが、初期の段階では、直接検索結果をチェックする方法で問題ないです。
ご自身で書いた記事に設定した検索キーワードで検索してみましょう。
たとえば、「SEO対策とは何かを解説します」という記事を書いた場合には、「SEO対策とは」と言う検索キーワードで検索します。
記事を書く際に、「こんな言葉で検索されたときに表示されたい」というキーワードを設定していると思うので、そのキーワードで検索すればOKです。
パパパッと検索結果をスクロールしてみて、自分が書いた記事が何位に表示されているかチェックしてみましょう。
「えっ、そもそも記事を書くときにキーワードって設定するの?」と思った場合には、以下記事を参考にキーワード設計について学んでおきましょう。
インデックス状況のチェック
続いて「インデックス状況のチェック」ですが、こちらは掲載順位よりも大事なチェックポイントです。
インデックスというのは、検索エンジンのデータベースにWebページが登録されることを意味するのですが、「インデックスがされていない=登録されていない」ということなので、非常に大きな問題です。
なぜなら、データベースに登録されていないと、検索結果に表示されないからです。
掲載順位が低いだけであれば、場合によってはクリックされる可能性もあります。
けれども、表示されていなかったら、
クリックされる可能性は0です。
そして初心者の方が書く記事は、データベースに登録されない可能性があります。
なぜ登録されない可能性があるかというと、検索エンジンのロボットは、質の低い記事を登録しないケースがあるためです。
そのため、数を増やすことだけを目的とした記事は、登録されない可能性があります。
インデックス状況の調査方法ですが、次の方法が考えれます。
- タイトルで検索してみる
- site:URLで検索してみる
- Googleサーチコンソールで調べる
補足します。
「タイトルで検索してみる」については問題ないと思います。
記事のタイトルをコピーして、
検索してみましょう。
検索結果に表示されたら、
問題なく登録されています。
万が一表示されなかった場合、「site:URLで検索してみる」を試しましょう。
site:調べたいRL
↑を検索窓に入力すればOKです。
万が一表示されない場合、インデックスされていない可能性を疑う必要があります。
Googleサーチコンソールを使えばより詳しいチェックができるので、以下記事をご参考に試してみてください。
インデックスされる記事を書く
チェックポイントについて書いてきましたが、掲載順位はともかく、最低限インデックスされる記事を書かないと、そもそも土俵にすら立てません。
なぜなら、
読者との接点は検索からはじまるからです。
リピーターがたくさんいるとか、SNSで拡散するからOKとか考えているなら問題ありません。
でもそうじゃないなら、検索は読者と書き手をつなぐ大事な場所です。
ですから最低限、
その土俵に立っておく必要があります。
インデックスについては、記事の質が低い以外にも、登録されない原因があります。
詳しくは上に載せたGoogleサーチコンソールの記事に書いているので、そちらをお読みください。
けれども、初心者の場合には、記事の質が低すぎて登録されていないケースも多いです。
たとえば、わかりやすいのが文字数です。
検索結果を見てもらえばわかりますが、上位表示されているページについては、比較的文字数が多いです。
具体的には3,000文字以上です。
私も、検索上位を狙う場合には3,000文字以上書きます。
「文字数が多い=良い記事」ではないですが、文字数が多いということは、それだけいろいろなことが書かれているということでもあります。
逆に、文字数が少なすぎる場合(500文字以下)、内容も薄い可能性が高いです。
ですので、あまりにも文字数が少ない場合には、質が低いと考えられるため、インデックスされないといったケースもあり得ます。
別の例として、「オリジナル性が低い内容」もインデックスされない可能性があります。
オリジナル性が低いとは、どこかのサイトの内容をコピーしたような内容ということです。
どこかの記事をパクったとかはないと思いますが、意図せずどこにでもあるような内容の記事を作ってしまうこともあると思います。
私もあります。
このような場合、オリジナル性が低いと考えられ、最悪、インデックスされないこともあり得ます。
これらを踏まえて言えることは、「とりあえず量をこなすことも大事だが、最低でも500文字以上のオリジナル性の高い記事を書く必要がある」ということです。
まとめ
「量をこなせば成長する」という言葉を信じて、会社員時代に毎日記事を書き続けたことがあります。
休日に書くのは当たり前、仕事がある日は、朝起きて会社に行く前に記事を書いていました。
その頃の自分は、「今自分のやっていることが未来に必ずつながる」と信じて疑っていませんでした。
結果的に、たしかにその通りでした。
まさか自分がSEOの専門家になって、まわりの人から頼られるようになるとは思っていませんでしたが、ブログを書き続けた結果としてそうなりました。
もしもできるなら、「お前、うつになりそうな状態でブログ書いているけど、それ後でちゃんと報われるからな」と、あの頃の自分に言ってあげたいです。
あなたも今、きっと必死でブログの記事を書いているのだと思います。
そんなあなたに、「それ、きっと報われますよ」と言っておきたいです。
ただ、今回お話したようなポイントを知らないと遠回りになってしまう可能性もあります。
ですので、しっかりとチェックしておいてくださいね。