以前よく通っていたカフェが潰れていました。。。
駅から少し離れているけれど、落ち着いた空間で、ちょっとした隠れ家のような存在。
味は正直そこまで覚えていません。
でも、何度も通っていたあの店が、もうない。
この出来事から、「中小企業や個人店がなぜ潰れてしまうのか」について、マーケティングの視点で考えてみたいと思います。
思い出のカフェが潰れていた

お気に入りだったカフェの閉店を知ったのは、偶然でした。
「土曜日でどこも混んでいるから、あのカフェなら入れるかも」と思って立ち寄ってみたら、そこには別の店がオープンしていました。
コーヒーの味が特別おいしかったわけではありません。
365日コーヒーを飲んでいる私には、正直なところ味の違いはよくわかりません。
でも、雰囲気がよかった。
1人で行ったこともあれば、女の子と行ったこともあるし、営業の飛び込みで訪れたこともある。そこには、確かに思い出があったのです。
飲食店が潰れるのは珍しいことではありません。
駅前の定食屋、帰り道の弁当屋…「あれ、最近お客さん少ないな」と思った矢先に【閉店のお知らせ】が貼り出されている、そんな光景を何度も見てきました。
そのたびに思います。
「マーケティングがうまくいかなければ、企業は潰れる」
とてもシンプルで、でも忘れてはいけない事実です。
マーケティングは命懸け

「マーケティングは大企業の話でしょ」と思っていませんか?
でも現実には、マーケティングがうまくできなければ会社は潰れます。
見込み客を集め、売上につなげる。
シンプルなようで、これができないと事業は続きません。
マーケティングは単なる広告や集客だけではありません。
価格の設定、提供する商品、誰にどう伝えるのか、そのすべてがマーケティングの一部です。
「モノがいいから売れる」とは限りません。
伝え方や価値の見せ方を間違えた瞬間に、どんな良い商品でも売れない。
だからこそ、マーケティングは企業にとって命を左右する活動なのです。
マーケティングは競合との頭脳戦

飲食業界にも、もちろん競合はいます。
たとえば「カフェでちょっと休もう」と思ったとき、どのお店に入りますか?
- スターバックス
- タリーズ
- ドトール
- ヴェローチェ
- サンマルクカフェ
- ルノアール
- その他チェーン店以外の個人カフェなど
その選択には、あなたなりの理由があるはずです。
「家の近くにある」「チョコクロが好き」「居心地がいい」「静か」など、人それぞれ。
でもその理由を作っているのが、企業のマーケティング戦略なのです。
たとえばスターバックスは「サードプレイス」というブランディング戦略で、日常と職場の間にある“居場所”を提供しています。
価格が高めでも、それだけの体験価値があると認識されているのです。
また、ポイントカードやアプリも立派なマーケティング戦略です。
「またあそこに行こう」と思ってもらう仕掛けを、企業はあらゆる面から組み立てています。
つまり、顧客の“選択肢の中に入り込む”ことがマーケティングのゴールであり、そこに至るまでのあらゆる工夫が、企業の生存戦略となっているのです。
まとめ:マーケティングが企業の生死を分ける
マーケティングは、単なる広告ではありません。
マーケティングは、「どうすればお客様に選んでもらえるか」を考え抜く頭脳戦です。
個人店でも中小企業でも、大企業でも。
マーケティングが機能しなければ、企業は静かに、確実に、潰れていく。
思い出のカフェがなくなったことは悲しいけれど、
その出来事から「マーケティングの本質とは何か?」を再認識する機会になりました。
あなたのビジネスが、誰かの“思い出のまま消えてしまわないように”。
今一度、マーケティングを“命懸け”で考えてみてください。