「デスクトップが汚い人は仕事ができない」――この言葉、あなたは信じますか?
もちろん、デスクトップの見た目ひとつで仕事のスキルが決まるわけではありません。でも、「仕事ができなそう」という印象を与えることは、確かにあります。
実際、私がWeb業界で10年以上働く中でも、デスクトップの状態で「この人、なんか雑そうだな」と感じた場面は数え切れません。
本記事では、なぜデスクトップの整理が仕事の印象や生産性に直結するのか、どうすれば簡単に整えられるのかを、わかりやすく解説していきます。
なぜ「デスクトップが汚い=仕事ができない」と思われてしまうのか?

「デスクトップが汚いだけで、仕事の評価が下がるなんて大げさでは?」と思う人もいるかもしれません。
ですが、現代のビジネスシーンではたった一瞬の“見た目”や“振る舞い”が、あなたの印象を左右する大きな要素になっています。
ここからは、なぜデスクトップの状態が「仕事ができる/できない」と結びつけられてしまうのか、その理由を3つの視点から解説します。
1.オンライン会議や画面共有で“中身”がバレる時代
直接画面を見られるときもそうですが、ここ数年で急速に浸透したオンライン会議によって、「こいつ仕事できないんだろうな」と思われてしまった人たちは、きっとたくさんいるはずです。
というのも、オンライン会議で画面を共有する際などに、チラッとデスクトップがうつってしまうケースがあるからです。
私は実際に何度もその光景を見てきました
ハッキリ言って、フォルダやファイルでごちゃごちゃのデスクトップを見るのは気持ち悪いし、「こいつに会社の情報管理させたらヤバそうだな」と思います。
オンラインのセミナーでこういう状態になっている人もいて、もしもその人が自分の部下だったら激怒してるなと思いました。
誰も呼ばない自分の部屋が散らかっていても、それは個人の問題ですが、見られる可能性のあるデスクトップを整理しておくのは、ビジネスマンとしてのマナーだと思うし、自分のブランディングにもなります。
2.ファイルが見つからない=時間と信頼のロス
デスクトップがごちゃついている人にありがちなのが、「あれ、どこに保存したっけ?」と探す時間が多いこと。
クライアントとの打ち合わせ中にファイルを探し回る姿は、思った以上に“段取りの悪さ”として印象に残ります。
「あの資料どこにあるか分からなくて…」
このひと言が、あなたの信頼をジワジワと削っていくのです。
3.自分でも気づかない“集中力の低下”
意外かもしれませんが、散らかったデスクトップは集中力やストレスにも影響します。
視界に入る情報が多すぎると、脳は無意識のうちに処理をし続け、疲労感が増します。
また、「やらなきゃいけないこと」が見える状態は、常にプレッシャーがかかっているのと同じ。
だからこそ、「デスクトップを片付ける」ことは、自分の作業環境を整える第一歩なのです。
デスクトップを綺麗に保つ5つの方法

では具体的な話に入っていきます。
デスクトップを綺麗にすると言っても、
実際にどう綺麗にするべきなのか?
個人個人のベストな方法を探していくべきですが、ここでは私の方法をお伝えします。
① フォルダ管理のルールを決める
ファイルの置き場所が曖昧な人ほど、デスクトップが散らかります。
以下のようなルールベースの管理方法を取り入れるのがおすすめ。
- 【用途】×【日付】で命名:「企画書_20250506」
- クライアントごとにフォルダを分ける
- 日付が古いものは定期的にアーカイブ
② 保存場所は“デスクトップ以外”にする
実を言うと、私自身大学生くらいまではデスクトップがけっこうごちゃごちゃしていました。
けれども、パソコンの教室に通ったときに、講師から「デスクトップには何も置くな。ファイルの保存場所はデスクトップではない」と言われて、やり方を変えました。
ファイルやフォルダはどこに保管するべきなのか?
macの場合は、Finderの「書類」の中、Windowsの場合は、Cドライブ(もしくはDドライブ)です。
整理されたフォルダ構造の中で保管する癖をつけましょう。
③対応中のフォルダのみデスクトップに置く
どうしても必要な作業ファイルは、デスクトップに「一時的に」置いてもOKです。
ただ、条件があります。
それは、「進行中のものだけ」です。
たとえば、A株式会社からWebサイト制作の仕事を受けていたとしたら、デスクトップに、「A株式会社様」というフォルダを置いておくということです。
何の意味があるかというと、綺麗にしたデスクトップに何かが置いてあると、「早く片付けたい」という衝動に駆られるので、早くフォルダを削除したくて、結果的に早く仕事が片付きます。
また、進行中の仕事が多くなってフォルダがたまってきたら(大体5ファイルくらい)、「明日は早くから仕事しよう」というかんじで、頑張りのバロメーターにしています。
④不要なファイルはどんどん捨てる
デスクトップに溜まるファイルの多くは「使い終わった一時ファイル」です。
- 一時的なスクショ
- ダウンロードしたPDF
- 編集済みの画像
これらは定期的にゴミ箱に入れるか、削除しましょう。
「いつか使うかも」はほぼ使いません。
⑤ 毎週1回、“デスクトップ掃除”の習慣を
最も大事なのは「放置しないこと」です。
週に1回5分でもいいので、デスクトップのファイルを整理する習慣を持ちましょう。
月曜日の午前中や金曜日の午後など、決まった時間に習慣を作っておくと忘れずに済みます。
整理されたデスクトップが与える3つのメリット
ここまで読んで、「面倒だな…」と思ったあなたへ。
でもちょっとだけ想像してみてください。
デスクトップがすっきり整理されていると…
- ファイルがすぐ見つかり、作業効率が上がる
- 画面共有で「おっ、デキる人だな」と思われる
- 集中力も高まり、仕事に前向きになれる
整理されたPC画面は、あなたの仕事に対する姿勢やプロ意識の象徴にもなります。
まとめ

最後に、もう一度この言葉を。
「デスクトップが汚い人は仕事ができない――と思われる」
もちろん、デスクトップの整理だけでスキルが上がるわけではありません。
でも、周囲からの信頼、作業効率、自己管理という面では、確実にプラスになります。
逆に、汚れていても得をすることはありません。
今日から、ほんの5分だけでもPCの整理をしてみましょう。
それが、「できる人」に見える最初の一歩になるかもしれません。