- 誰でも
- リスクなしで
- 稼げる
↑のような言葉に魅力を感じる人って多いと思いますが、こういう言葉に釣られて人生を過ごすと、苦労の多い人生を過ごすことになります。
職業のカラクリについての話です。
AV女優になるのは難しい

20年くらい前までは、「AV女優=最底辺の仕事」だと思われていました。
その頃のAVを見てみるとわかりますが、「借金のために仕方なく出ています」感がMAXの、ぎこちない笑顔は珍しくなかったです。
一部のカリスマAV女優はその当時もいたと思いますが、いわゆる「素人モノ」に関して言えば、「人生終わった」ような人たちがこっそり出演するのが普通でした。
ところが今はどうでしょうか?
明日香キララ氏や三上悠亜氏は、若者世代のカリスマとして、ネットニュースや雑誌に取り上げられるレベルです。
大学時代に出会ったスーパー美人の友人は、
あるカリスマAV女優のファンでした。
みんながそうってわけじゃないですが、AV女優のファンを公言する普通の女の子はたくさんいます。
「素人モノ」に関しても、20年前とは比べものにならないくらいレベルが上がっています。
「その辺に歩いている女子大生」いや、それ以上、東京の街中でもたまにしか出会えないような美人が、「素人モノ」作品に単発出演(1作品だけの出演)していたりするのです。
一昔前は、「AV女優は最下層の仕事」だと思われていましたが、今ではAVに出演するのも大変な時代になっています。
- 求められるレベルが高くなっている
- AV出演に偏見のない世代の台頭によって、競争率が激化している
令和の今ではもう、「いざというときのためのAV出演」ではなくなっているということです。
そしてこれは、「風俗」に関しても言えます。
某有名芸能人が風俗に関する発言で炎上しましたが、コロナや、若者からの需要減少も重なって、風俗でさえも「困ったときの風俗」ではなくなりつつあります。
今の「AV」や「風俗」は、明らかに求められるレベルが昔よりも上がっています。
- 顔が良い
- スタイルが良い
- 性格も良ければ最高
遠回りになりましたがここまでで言いたいことは、かつて「最下層」だと思われていた仕事は、もはや最下層ではないということです。
金貸しは最高の職業だった

「金貸し」というと嫌悪感を示す人もいますが、資本主義社会は「借金」によって動いているため、金貸しは非常に重要な役割を持っています。
社会を動かす金貸しは「政府」や「銀行」ですが、ここでいう「金貸し」は「消費者金融」のことです。
子どもの頃に、チワワを使った消費者金融のCMが流れていたのを覚えていますが、今ほど規制のなかった時代には、毎晩、消費者金融の社長は笑いが止まらなかったはずです。
というのも、今は年率18%くらいが相場のようですが、戦後直後は109%だったからです。
例)100万円を年率18%で30日間借りた場合
1,000,000円*0.18/365*30=14,795円
例)100万円を年率109%で30日間借りた場合
1,000,000円*1.09/365*30=89,589円
それに、昔の取り立ての映像とかも見ましたが、会社によってはけっこうめちゃくちゃやっていたようです。
上限金利は段階的に減少し、今ではものすごく美味しい商売ではないようですが、それでも年率18%っておいしいですよね。
会社員相手ならほぼリスクなしでお金を増やせるはずです。
「紀州のドンファン」こと野崎氏も、
高利貸しによって財を築いた人です。
またまた遠回りになりましたが、ここで言いたいことは、人がやりたがらない仕事は、実は旨味があるということです。
Youtubeは飽和する

「逆に」という話ですが、みんながやりたがる仕事、誰にでも簡単にできる仕事は、儲けが薄いと言えます。
理由は、競合が多いので数が取れないし、比較されるので、利幅が大きく取れないためです。
具体的な話で言うと、
次のような仕事のことです。
- アフィリエイト
- YouTube(動画編集なども含む)
- ウーバーなどの配達員
- フリーランスプログラマー
- 転売
インフルエンサーなんかがよく、「あなたもやってみましょう」と言っている類の仕事ですね。
共通点は次のようなことです。
- 誰でもできる
- リスクなしで始められる
- 自由に稼げる
まぁ言ってみれば、
美味しい仕事なわけです。
今って、芸能人含め、YouTubeへの参入者がめちゃくちゃ増えていますよね。
なぜYouTubeへの参入が増えているか?
一部の人たちの成功例が一般人、芸能人問わず広がっているからですね。
それに、次の条件も満たすので、
簡単に始められます。
- 誰でもできる
- リスクなしで始められる
- 自由に稼げる
でもふつうに考えて、観る人(需要)の数や時間が増えない限り、配信する人(供給)だけどんどん増えていっても、いずれ飽和するのは目に見えています。
私は自粛期間にYouTubeをけっこう観るようになりましたが、最近はあまり観ていないです。
「ステイホーム」の時は良かったかもしれないですが、今後は動画を観るよりも外に出る人たちが増えるはずです。
それに、Netflixもそうですし、テレビもそうですが、今ってコンテンツの過剰供給社会なので、消費が追いついていない気がします。
私は動画はYouTubeしか観ないですが、それでも観る余裕がなくて「後で見る」にストックしてますもん。
YouTubeに限らずアフィリエイトなどもそうですが、「リスクなし」って実は危険なんじゃないかと考えています。
理由はご説明した通り、競合が増えすぎるし、市場が飽和するからです。
こういった仕事は、「TOP数%の飛び抜けた人たち」と「稼げない愉快な仲間たち」とで、極端な格差構造になっているケースが多いです。
一定の参入障壁があったほうが良い

YouTubeやアフィリエイトの話をしましたが、誰でもできる仕事をしている会社員は、もっと危険です。
代替される危険性が高いからです。
逆に、高度なスキルや資格など、ある程度高い条件をクリアして手に入れた仕事の場合には、比較的安全性が高いです。
たとえば、医者は数こそ多いですが、それでもTOPレベルに稼げる職業なのは間違いないです。
そして医者には、「医学部」という参入障壁の高さがあります。
仕事を選ぶときって、「給料はどうか?」「自分にできるか?」などで選びますが、仮に「人生は長い」と仮定するのなら、参入障壁についても考えて仕事を選んだほうがよさそうです。
先入観で捨ててしまっていた選択肢の中に、
意外にお宝が眠っているかもしれません。
逆に、「なんか最近これよく聞くな」と思ったら、裏を考えてみたほうが良いですよ。