【アップル創業者】ジョブズとウォズニアック、2人のスティーブの出会い・性格の違い

この記事では、アップル創業者であるスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックについて書いています。

  • 名前だけなら何となく知っているという方へ
  • アップルの創業者がどんな人物なのか興味がある方へ
目次

2人のスティーブ「スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアック」

今や至るところで目にするMacやiPhone

すべては、2人のスティーブの出会いから始まりました・・・

スティーブ・ジョブズの名前を知っている方は多いと思います。というか、Web/ITに関わっていてスティーブ・ジョブズを知らない方はいないんじゃないかと思います。何といってもMacやiPhoneを生み出した伝説的な人物ですからね。

ですが、
スティーブ・ウォズニアックはどうですか?

ウォズニアックも知名度は高いので、知っている方は多いと思いますが、ジョブズと比較したら若干認知度は落ちると思います。

スティーブ・ウォズニアックは初代アップルコンピュータを生み出した人物です。

アップルといえば、「スティーブ・ジョブズの会社でしょ?」という認識もあるかもしれませんが、アップル成功の裏側には、マイク・マークラ(投資家)ジョナサン・アイブ(デザイナー)など、たくさんのキーマンがいます。

そういう意味では、アップル創業間もない頃に、ジョブズの家でアップルⅠの納品を手伝ったダン・コトケ、ダン・コトケの恋人、アップルのロゴ(初期)をデザインしたロン・ウェインなど、いろいろな人たちに関わりがあって、今私たちの手元にMacやiPhoneがあるとも言えます。

その中でもスティーブ・ウォズニアックは特別で、ウォズニアックがいなかったらそもそもアップルは生まれていません。

【エンジニアの神様】スティーブ・ウォズニアック

1950年8月生まれ

アップル創業者・エンジニア・教育者

アップルⅠ・アップルⅡ開発者

アップルの初代コンピューター「アップルⅠ」を生み出したエンジニアです。

スティーブ・ウォズニアックの自伝『アップルを創った怪物 もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝(スティーブ・ウォズニアック/井口耕二訳)』を読むと、子どもの頃から発明(モノづくり)が得意だったことが見て取れます。

スティーブ・ウォズニアックがアップルの成功に関してそこまで認知されていないのは、ウォズニアックが元々前に出るタイプではないというのと、別の会社を興すために、日本でアップルが人気を博す前にアップルを離れたということが挙げられます。

世間的(米国)には当時、「アップルに不満があるから辞めた」ということになっていたらしいですが、自伝によると、実際には「不満」を理由に辞めたわけではなく、「別のアイデアを形にするために離れた」、というか自伝によると辞めていない(アップルから給料をもらっている)らしいです。

2人のスティーブの出会い

スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックが出会ったのは、ジョブズが高校生、ウォズニアックが大学生の頃のようです。ウォズニアックのほうが4歳上。

友人の紹介で知り合ったようです。

友人の紹介で知り合った2人ですが、
共通点があったことから意気投合したようです。

  • 頭がいい
  • いたずら好き
  • 技術系の話ができる
  • ボブ・ディランが好き

後にアップルを立ち上げる2人ですが、スティーブ・ウォズニアックをスティーブ・ジョブズが起業に誘った際の言葉は、今や伝説として語られています。

「お金は損するかもしれないけど、自分の会社が持てるよ。自分の会社が持てる一生に一度のチャンスだ」

『アップルを創った怪物 もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝(スティーブ・ウォズニアック/井口耕二訳)』234ページ

この言葉について、『Steve Jobs(ウォルター・アイザックソン)』にはこう書かれています。

ジョブズはウォズの操縦方法をよく知っていた。必ず儲かるなどとは言わず、絶対におもしろい経験ができる、だからやろうと誘ったのだ。

『Steve Jobs スティーブ・ジョブズ(ウォルター・アイザックソン/井口耕二訳)』117ページ

2人のスティーブは実は価値感がけっこう違う

様々な共通点のあった2人のスティーブですが、価値感や性格は、本を読む限りではかなり違ったようです。

彼らを知る人からは次のような言及もあります。

「まったく似ていないふたりでしたが、パワフルなチームでした」とウェインは評価する。ジョブズは悪魔が憑いているのではないかと思うような言動をすることがあったが、逆にウォズはナイーブで、天使とたわむれているような人間だった。

『Steve Jobs スティーブ・ジョブズ(ウォルター・アイザックソン/井口耕二訳)』120ページ

スティーブ・ジョブズの伝説が語られる時、そのデザインセンスやマーケティングスキルと併せて語られることが多いのが、人格的破綻や行き過ぎた精神世界への傾倒です。

  • 周囲を気にせず怒鳴り散らす
  • 恋人の妊娠がわかってそれを告げられた際に現実逃避をする
  • 病気になってからも学生時代から続く果食、菜食主義にこだわり回復の妨げになっていた
  • 人生でトップクラスに重要な体験として「LSDでのトリップ」を公言していた

ただ反面、社交的で交渉術に長けており、周囲を惹きつけるカリスマ性を持っていました。

たとえば、『Steve Jobs スティーブ・ジョブズ(ウォルター・アイザックソン/井口耕二訳)』の中では、ジョブズが、ゲーム会社「アタリ」の求人広告を見て求人応募した際に、「雇ってもらえるまで帰らない」と言って交渉したというエピソードが書かれています。ぶっとんでますね。まぁこれだけ粘り強かったら成功して当たり前ですね。

他にも、ウォズニアックが欲しいと思っていた部品を、ジョブズがインテルに電話して無料で手に入れたというエピソードもありました。

ジョブズは社交的で、
技術屋というよりかはビジネスマンの側面が強いです。

【エンジニア界の神様】スティーブ・ウォズニアック

スティーブ・ジョブズの社交的な性格に対して、ウォズニアックは、自身で「内気な性格である」と言っています。

自伝や関係者の言及からは、すごく優しくて、まわりに気遣いができる人だとわかります。

アップルのIPO時、ウォズニアックはストックオプションの権利のない社員に対して株を分け与えています。(※IPO前に安く買ってもらうの意味)

また、スティーブ・ジョブズと異なり、自身の子どもや他の子どもの教育にも力を注いでいた様子が、自伝からわかります。

スティーブ・ジョブズが子どもを大切にしなかったわけではないと思いますが、基本は仕事人間だったため、子どもとの時間はそこまで多くなかったようです。

『アップルを創った怪物 もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝(スティーブ・ウォズニアック/井口耕二訳)』はウォズニアックの自伝ですが、エンジニアの方はすごく共感できる部分が多いかもしれません。

この本を読んでスティーブ・ウォズニアックを一言で表すなら「天才」になるでしょうね。

起業家(ビジネスマン)としてはスティーブ・ジョブズが成功し、ライフスタイルの面ではスティーブ・ウォズニアックのほうが幸せだったんじゃないかと思います

スティーブ・ジョブズは自伝を書いていないので本当のところはわからないし、スティーブ・ウォズニアックが自伝を書いているからと言って全てが真実だとは思えませんが、端から見たら、「起業家(ビジネスマン)としてはスティーブ・ジョブズが成功していて、ライフスタイルとしてはスティーブ・ウォズニアックが成功している」ように思えます。

そもそもビジネスとライフスタイルの比較には意味はないかもしれないし、どちらが成功なんていうのも意味のない比較で、また、ジョブズ/ウォズニアックともに、ビジネス/ライフスタイルともに成功していると言ってもよいかもしれません。スティーブ・ウォズニアックもアップルのIPO時に億万長者になっています。

ただ、少なくとも私は、「どういう人生を生きるか?」と問われたら、「スティーブ・ウォズニアックのような人生のほうがいい」と答えるのではないかと思います。

おそらく、
ビジネスとしての成功を望むならジョブズスタイルのほうが理にかなっています。

積極性があって、自分の意見を強く主張する。ある面で、人の上に立つ人にはサイコパスのような資質が必要だと思います。

逆に、株式を分け与えたウォズニアックのような、「まわりの皆と楽しみたいだけ」というような価値感では、ビジネスの荒波に飲み込まれてしまう可能性が高くなります。

ですが私は、ウォズニアックのように「好きや情熱」「アイデア」を大切にする人生、子どもたちへの教育に時間をかけてライフスタイルを充実させる人生のほうが羨ましいと思ってしまいます。

2人のスティーブについてもっと知りたいという方は、ぜひ2人について書かれた本を読んでみてください。

『Steve Jobs スティーブ・ジョブズ(ウォルター・アイザックソン/井口耕二訳)』

『アップルを創った怪物 もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝(スティーブ・ウォズニアック/井口耕二訳)』

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