2020年初記事なので、ちょっと人生哲学のような記事を書きます。
- 20代の方
- やりたいことが見つからない方
- 今やっている仕事に楽しさや、やりがいを感じていない方
「分かってるやん。自分の『これや!』て思える仕事見つけるまで、もう他のもんかなぐり捨ててでも、探し続けなあかんねん。収入が不安定とか、恋人や親が反対するとか、そんな悠長なこと言ってる場合ちゃうで。仕事まちがえたら、それこそ一生棒に振ることになるんやで」
『夢をかなえるゾウ』水野敬也/飛鳥新社/238ページより引用
好きなことを仕事にする
私は、好きなことを仕事にするべきだと考えています。
「好きなことを仕事にするべきかどうか」というテーマに関しては、これまで様々なところで議論が交わされてきたテーマです。
正しい答えというものはありませんが、人生の先輩方や成功者の中には、このテーマに対する主張を明言している人たちもいます。
成功者と私とを比較した場合、成功という目的に焦点を当てた場合には、私よりも成功者のほうが正しいことを言っている可能性が高いです。
ですので、この記事で私が書くことは、あくまでも私個人の見解であることをご理解いただいたうえで、ご参考までにお読みいただければと思います。
そもそもなぜ私がこのテーマについて記事を書こうと思ったかというと、私自身が、20代の頃に好きなことを見つけるために足掻きを重ね、そして好きなことを見つけ、好きなことを仕事にしている張本人だからです。
私は好きなことを見つけたことで、人生が大きく変わりました。
人生に目的もなく生きていた毎日が嘘のように、人生が輝き出しました。
誰もが同じ経験ができるとは考えていませんが、好きなことが見つからずに迷っている人や、今の仕事に全くやりがいを感じていない人たちにとっては、お役に立てることがあると考え、今この文章を書いています。
社会人になったら人生が終わると思っていた
大学生の頃の私は、社会人になったら人生が終わると思っていました。
意味がわからないかもしれませんが、私は本当にこう思い込んでいたのです。
終わるというのはもちろん喩えですが、私は社会人になったら、もう人生で楽しいことはなくなるのだと思っていました。
なぜなら、インターネットの情報などで、極端な一部のブラック企業の実態をよく目にしていましたし、アルバイト先の社員さんの休みの少なさや、上司への媚び売りなどを目にしていたので、私は社会人という存在に何一つ希望を持っていませんでした。
それに、私は洋服が好きだったのでオシャレに気を遣っていましたし、髪も長かったため、会社員の「スーツ+黒髪」という出で立ちに我慢できませんでした。
あとは、休日です。
大学生であれば長期休暇がありますし、講義の入れ方次第では平日にどこかに出掛けることもできます。
ですが、社会人になったら、良くて週休2日ですし、長期休暇もゴールデンウイークや年末年始など、世間が激混みの時に限られます。
まるで子どものような理由ですが、実際に子どもような理由だったのですが、こういった理由から、私は就職しないという人生を選択しました。
好きなことをしないと毎日がつまらない
しばらくニートのような生活を送った後、私はようやく会社員として社会に出ることになりました。
そして気付いたことは、仕事がすごくつまらないということでした。
もちろんある程度興味のある分野の仕事を選びましたし、楽しいことをもたくさんありました。ですが、全体として思ったことは、毎日がつまらなくて、できれば仕事なんてしたくないということでした。
つまらない仕事であっても、給料が高ければやっていけたかもしれません。
ですがつまらないことに加えて給料も安かったので、毎日毎日「いつまでこんな生活が続くのだろう?」と思っていました。
読書と放浪の日々
たまに、「自分探しの旅に出る」という人がいますが、私の考えでは、旅になんか出なくても、大事なことなら自分一人の部屋でも見つかります。
やりたいことが見つからず、将来の道筋も見えなかった過去の私は、どこかに答えがあるのではないかと考え、数百冊の本を読ました。
やりたいことが見つからず、将来に希望も持てなった過去の私は、誰かが答えを教えてくれるのではないかと考え、いろいろな人と関わりました。
たくさんの気付きがありました。
私は本が大好きなので今でもたくさんの本を読みますし、1人で旅行にも行きます。ですが、人生を変えるためにそれらが必須かと言われたらそうではなく、最終的に人生を変えたのは、恐る恐る一歩を踏み出した自分自身の決断です。
「やってみる」ことに勝る勝利の方程式はないと思います。
好きなことを見つけ、人生が変わった
すごくたくさんの遠回りをしてきたような気がしますが、最終的に私は、20代のうちに「好きなことで勝負する」という意味を理解することができました。
好きなことを見つけてからは、それまでの人生でくすぶっていた時を取り戻すかのように、そればかりにのめり込むようになりました。
そればかりにのめり込んでいたので、加速的に成長していきました。
成長すればするほど、より高い山が見えてきましたが、それすれも心地よく感じました。
毎日を有意義に過ごせるようになりました。
私が考える、好きなことを仕事にした方が良い理由は以下です。
- 嫌なことがあっても好きなことなら頑張れる
- 好きなことだから圧倒的に成長できる
1.嫌なことがあっても好きなことなら頑張れる
好きなことを仕事にすれば、多少嫌なことがあっても気にせずにいられます。
逆に、つまらないと思っている仕事をしていると、嫌なことがあった時に、より嫌気を感じます。
仕事の時間全てで、好きなことだけやるということはできないかもしれませんが、好きなことをやっている時間は、まるで趣味の時間のように感じるはずです。
たとえばゲームが趣味の人がゲーム会社に就職したとします。
社内の会議や事務作業はつまらない仕事かもしれませんが、完成したゲームをしている時間は楽しい時間のはずです。
仕事がつまらないと思っている人たちは、週5日つまらないと思いながら仕事をした後に、週2日の休日を趣味の時間として使います。
そしてその趣味の時間を通してストレス解消をします。
好きなことを仕事にするということは、休日を待たずに、仕事の時間中に仕事と趣味の時間をまわしている感覚です。
こう考えたら、楽しくやっていけそうじゃないですか?
2.好きなことだから圧倒的に成長できる
好きなことを仕事にすると、圧倒的に成長することができます。
これはものすごくわかりやすいですよね?
好きなことなので時間を忘れて対象に打ち込むことができますし、好きなことなので、もっとうまくやりたいと考えて自己成長することができます。
先ほどと同じくゲームを例に出しますが、
ゲームが嫌いで、ゲーム会社での仕事を仕事と割り切っている人と、ゲームが大好きで、日々面白いゲームを作りたいと考えている人とでは、ポテンシャルが全然違いますよね?
好きなことを見つけるために何度も転職するのはアリだと思う
私は、好きなことを見つけるために転職することや、少し休んだり、遊んだりといった時間を持つことは決して悪いことではないと思います。
とくに20代の場合には。
「とりあえず3年続けよう」みたいな意見もありますが、嫌々3年働くとか、それこそ人生の無駄でしかないと思います。
「これは天職だ」というのは、わかる時は1ヵ月くらいでわかりますし、そうでない場合には、きっと3年経ってもわからないままです。
最近は終身雇用が危ぶまれていることもあって転職に寛容な企業が増えていますが、普通に考えて、新卒で就職したその会社が天職である可能性って低いと思いませんか?
結婚だって、最初に付き合った人と結婚するという例よりも、何人目かに付き合った人と結婚ということの方が多いですよね?
最初の1人目と結婚する人もいると思いますが、多くの場合は、付き合って別れることを通して、この条件は譲れないとか、ここは自分の悪い所だから直そうとか、色々なことを学んだ上で、その先に出会った人と結婚しますよね?
毎日喧嘩ばかりの相手を前に、「今は相性最悪だけど3年我慢してみよう」とかならないですよね?
3年経ったらきっとよりひどい関係になっているはずです。
だったら、すぐに別れて、べつの人と付き合ったほうが有意義な時間の使い方になるはずです
「仕事はツライ」という常識を信じてはいけない
「仕事はツライもの」
これは、私が過去に何度も耳にしてきた言葉です。
何度も耳にしてきたので、私は仕事とは「ツライ」ものなのだと考えていました。だけど、好きなことを見つけた私は、必ずしもそうではないということを知りました。
たしかに、仕事にはたくさんのツライことがあります。
意味のない会議、通勤、果てしなく続く単純な事務作業、顧客のクレーム、社内政治。
たしかに、働くということには、大変なことがたくさんあります。
ですが、好きなことを仕事にしていれば、救われる瞬間がたくさんあります。
楽しい時間がたくさんあります。
もっともっと成長したいと思えます。
好きなことを仕事にしていれば、「働くことも悪くない」
これが、私の答えです。
まとめ
毎日の生活の中で、働く時間が占める割合は非常に高いです。
その時間を「嫌なこと」「つまらないこと」で使ってしまうのは、非常にもったいないと思いませんか?
どうせ働くのなら、「自分が楽しいと思えること」「好きだと思えること」を仕事にした方が良いと思いませんか?
「仕事はツライもの」「辞めたくなっても最低3年は続けろ」という人もいますが、私は正しいとは思えません。
好きなことを仕事にすれば仕事は楽しくなりますし、嫌な仕事は3年続けても嫌なままです。
好きなことを見つけるためには、転職を何度かしなければならなくなるかもしれませんが、挑戦する価値はあります。