あなたは会社員でいることに、誇りを持てていますか?
最近では、SNSやネット記事で「会社員よりフリーランスのほうが良い」「会社に縛られるのはもったいない」といった意見が目立つようになってきました。
でも、その意見、本当に正しいのでしょうか?
今回はあえて、会社員でいることの“メリット”にフォーカスを当ててみたいと思います。
「会社員って実はめちゃくちゃ恵まれてる」──そう思ってもらえるはずです。
なぜ今、会社員を見直すべきなのか?

まず最初にお伝えしたいのは、私は基本的に「会社員が最強」と言いたいわけではありません。
ただ、最近の“フリーランス推し”一辺倒の風潮に違和感を覚えています。
- 「会社員=無能」
- 「会社員=リストラ予備軍」
こうした極端な意見が、無責任に語られている場面も多く見られます。
実際には、フリーランスにもリスクはありますし、会社員でいることにも十分な価値があります。
この記事では、今の時代だからこそ見直したい「会社員生活のメリット」を、整理して紹介していきます。
会社員生活のメリットとは?

ここからは、会社員でいることの具体的なメリットについて紹介していきます。
SNSでは見落とされがちですが、実はたくさんの恩恵があり、それは日々の生活や将来設計において大きな意味を持っています。
「辞めたい」と思ったときこそ、いまの立場を客観的に見直してみると、新しい気づきが得られるかもしれません。
1. 毎月、安定した給料がもらえる
毎月決まった日に給料が支払われるということは、会社員生活最強のメリットだと思います。
完全歩合給の会社とかでない限り、べつに何の成果も残さなくても給料が出ますからね。
極端な話、バレなければサボっていても給料が出ます。
これはすごいことです。
この“安定”は、フリーランスでは簡単に手に入りません。
2. 社会的信用が高い

正社員という肩書きだけで、住宅ローンや賃貸契約、クレジットカードの審査にも通りやすくなります。
無職やフリーランスだと、
いくら貯金があっても信用されません。
3. 保険・年金・税金の処理を任せられる

自分で手続きしなくて済むというのは、実はかなり大きな恩恵です。
特に税金や保険、年金といった公的手続きは、フリーランスになるとすべて自分で管理しなければなりません。
確定申告の準備に何時間もかかることもあれば、制度の変更に対応できずにペナルティを受けることもあります。
その点、会社員は事務手続きを会社が肩代わりしてくれるので、自分の時間や精神的なエネルギーを仕事やプライベートに集中させることができます。 結果的に、手間も時間も節約でき、安心感にもつながるのです。
お金をもらいつつ学べる

研修制度、OJT、セミナーへの参加など、会社員にはスキルを磨くための環境が整っています。
たとえば新卒で入社した場合、名刺交換や電話対応など、社会人としての基本を一から学べる機会があります。
配属後も先輩の仕事を間近で見て学べたり、会社によっては定期的な研修や外部セミナーへの参加も可能です。
こうした仕組みの中で“お金をもらいながら学べる”のは、実は会社員ならではの特権とも言えます。
独立してから同じ内容を自力で学ぼうとすると、時間もお金もかなりかかります。
そう考えると、会社員として過ごす時間は、将来に向けた“投資期間”としても非常に価値が高いのです。
“お金をもらいつつ成長できる”というのは、実はものすごく贅沢なことなんです。
5. 仕事仲間や尊敬できる先輩に出会える
仕事を通じて、素敵な同僚やメンターと出会えるのも会社員生活の魅力のひとつです。
人間関係の広がりが、今後の人生に思わぬチャンスを運んでくることもあります。
6. 恋愛や結婚のきっかけが増える

会社員生活には異性との出会いがあります。
私は一切公私混同をしない主義なので、社内恋愛みたいなものには全く興味がありませんが、職場で素敵な異性を見つける人たちはいますし、社内恋愛から結婚に至る人たちもいます。
7. 大きなプロジェクトに携われる

企業ならではのスケール感で、社会に大きなインパクトを与えるプロジェクトに関わるチャンスがあります。 個人では動かせない予算、人数、責任ある役割。
これらに挑戦できるのは、
組織の一員であるからこそです。
8. 失敗しても、大丈夫

会社員は、失敗しても全然大丈夫です。
開発した商品が全然売れなくても、お客さんを怒らせても、大抵の場合何とかなります。
場合によっては給料が下がったり、部署移動や降格などのペナルティがあったりするかもしれませんが、基本的には会社は失敗に寛容です。
フリーランスのように、すべてが自己責任ではないからこそ、安心して挑戦できる環境があります。
フリーランス=自由ではあるが、リスクも高い
最近の働き方改革や、副業解禁の流れで、フリーランスや個人で稼ぐという選択肢は確かに魅力的です。
しかしそれは、“会社員という基盤があるからこそ”見える魅力かもしれません。
保険・年金・税金の管理、営業・集客・交渉・顧客管理など、すべてを自分でこなす必要があり、そのプレッシャーは相当なものです。
まとめ:会社員という生き方を、もっとポジティブに捉えよう
フリーランスにも魅力はありますが、会社員にも素晴らしい価値があります。
安定、信用、人脈、成長機会── これらは、簡単に手に入るものではありません。
「会社員なんてダサい」「言われたことだけやってるだけ」 そんなことを言う人もいますが、
組織で戦うというのは、個人で戦うのと同じくらい価値があることです。
今の自分にとって、どちらの生き方が合っているのか。
安易に会社を辞めて、後悔しようように、一度会社員という働き方のメリットをちゃんと見つめてみてください。
会社員として働き続けることは、必ずしも間違ったことではありません。むしろ、誇るべき選択肢のひとつです。