陰謀論にハマる人も、真っ向から否定する人も騙されやすい

  • 陰謀論を信じている人が身近にいて困っている
  • なぜ陰謀論を信じる人がいるのか疑問
  • 自分は絶対に「誰かの情報で考えを誘導されるはずはない」と考えている

ここ数年ほど、陰謀論市場が活況を呈した時期はないのではないでしょうか?

全世界に共通のテーマが用意されて、かつSNSなどで個人が大きな発信力を持つようになっています。

SNSやインターネットがなかった時代とは比べ物にならないほど、賛同者を集めやすい世の中です。

目次

陰謀論はエンタメ

何を信じるかは個人の自由

私個人としては、
陰謀論なるものに肯定的です。

理由は、陰謀論がおもしろいからです。

私は子どもの頃から、「UMA(未確認生物)」や、超常現象的なものが好きでした。

その影響もあって、UMAと陰謀論がつながるかは微妙ですが、ベンジャミン・フルフォード氏のような著者の本も好きでした。

ただ、ベンジャミン・フルフォード氏や、他の、一般的に「陰謀論」と呼ばれるような人たちの話を聞いても、真実かどうかはよくわかりませんでした。

そして今も、実際のところがどうなのかはわかりません。

世界中でヒットした『金持ち父さん貧乏父さん(ロバート・キヨサキ)』だって、見方によっては、「教育」や「お金」に関する陰謀論の本です。

だからもしも、知人や家族に陰謀論的な話をされても、肯定も否定もしないです。

陰謀論自体はひとつの見方としてありだし、中には真実もいくつか含まれているはずです。

たとえば、ワクチンを打つかどうかだって、人それぞれ意見があって良いはずです。

「闇の支配者」みたいな本を読んでいると、退屈な時間の1時間くらいは潰せます。

ただ、陰謀論が厄介なのは、周囲の人を巻き込み始めると、友人関係や家庭までを壊す力を持っているということです。

トンデモ論を真に受ける人たち

疑うことを知らない人たち

一般的な人が、「いやいや、どう考えてもそれはあり得ないでしょ」と思うようなことでも、平気で信じてしまう人たちが世の中にはいます。

ただ、これは程度や対象の違いで、我々は多かれ少なかれ、何かを信じて生きています。

たとえば、無宗教の人にとって信仰は「意味がない」ことかもしれませんが、「信仰心を大切にしなさい」と言われて育った人にとっては、教えを信じることは絶対です。

「あの世」を信じるなんて非科学的な「トンデモ論」ですが、多くの人たちが、死後の世界を信じます。

「あの世」の世界を信じることに比べたら、「闇の支配者」やワクチンの陰謀論のほうがよほど現実的だと思いませんか?

だからまぁ、「陰謀論を信じる奴はバカだ」と決めつけるのは早計です。

誰だって対象や程度が違うだけで、
非科学的な何かを信じているのですから。

ただ、とは言っても、意固地に「トンデモ論」を信じて、周りと対立してしまっている人は、滑稽です。

自分の意見を信じない人に対して、「政府や金持ちに騙されている」と言うけれど、彼ら自身が、「情報の発信者に騙されている可能性を否定できない」のですから。

暇人

陰謀論にハマってしまう人の特徴のひとつは、「暇人」だということです。

私は会社員としてクタクタに働いていた時期も、無職で一日中家にいたこともありますが、無職の頃は、インターネットや本で、陰謀論なるものを熱心に読んでいました。

逆に、忙しかった会社員時代は、
一切そんな余裕はなかったです。

陰謀論なるものが真実ならば、世界中で暴動が起こってもおかしくないはずなのに、でも毎日は変わりなく流れています。

思うに、ほとんどの社会人や学生は、数ある陰謀論なんかいちいち検証している余裕はないのだと思います。

「そんな話どうでもいいから洗濯物畳んでおいて」というのが、世の中の過半数の思考なのではないでしょうか?

それに対して、ニートや無職なんかは、時間がたっぷり有り余って退屈しているので、自分の問題はさておき、世界に目を向けてみたくなるのではないでしょうか。

人生がうまくいっていない人

「人生がうまくいっていない人」も、
「陰謀論」に惹かれやすいように思います。

人生がうまくいっていないときって、「自分のせいだ」と思う人もいますが、「自分以外の何かが間違っているせいだ」と考える人たちもいます。

たとえば、「『両親』や『会社』のせいだ」といったようにです。

その対象が、「世界」になると、「権力者」「支配者」みたいな話になっていくのだと思います。

自分の頭で考えることができない人

「自分の頭で考えることのできない人」も、陰謀論にハマってしまう人です。

一般的な知性のある人間であれば、誰かから話を聞いたり、何かを読んだりしたときに、「この話は真実か?」を考えます。

けれども、自分の頭で考えない人は、人から聞いた話を、検証せずに簡単に信じてしまいます。

また、自分の頭で考えることのできない人は、次のような特徴も持っています。

  • 権威に騙されやすい
  • 論理的思考ができない
  • 「答えがない」「わからない」状態に耐えられない

「医者」や「先生」という肩書きに弱い人たちもいます。

たとえば、ワクチンに関しても、「医者が言っているのだから間違いない」というような人たちです。

けれども、考えてみれば当たり前ですが、「医者=絶対的に正しい存在」ではありません。

陰謀論を信じても害はないが、正義感が伴うと厄介

「自分のまわりの人たちを救うぞ」

「陰謀論」自体は、信じようが信じまいが大した問題ではありませんが、陰謀論を信じた人に正義感が備わると厄介な問題を引き起こします。

「自分は重大な秘密を知ってしまった。まわりの大切な人たちにも教えよう」と考えるわけですね。

「ワクチン」や「マスクの着用有無」をキッカケに、それまでうまくいっていた関係が壊れてしまった人もいると思います。

思うに、何かを盲目的に信じている人と、真っ向から議論しても無駄です。

彼らはそれが正しいと信じているので、否定しても、反論材料を見つけてきて、より盲目的になってしまうだけです。

「トンデモ論」を聞かされたときの私の対応は、さらっと流して、話を変えることです。

「トンデモ論」を信じていても、そのことを話していないときは、「害のない普通の人」が多いはずです。

人の考えってそう簡単に変わるものではないので、その人との関係を続けたいと思っているなら、議論を避けつつ、考えが変わるのを待つしかないと思います。

陰謀論を否定する人たち

陰謀論の否定者たち

「陰謀論にハマる人」について書いてきましたが、続いて「陰謀論を否定する人たち」についてです。

陰謀論を盲目的に信じてしまう人には問題がありますが、自分の理解できない主張に対して「それはない」と否定から入ってしまう人たちも危険です。

なぜなら、自分が知っている世界、自分が見ている世界だけが全てということは、あり得ないからです。

自分は絶対的に正しいと思っている人

「自分はいつも正しいと考えている人」は、陰謀論を端から否定します。

「自分の考えこそが全てだ」と思っているのですから、当たり前ですね。

でも人生には答えがない(簡単に導き出せない)、あるいは答えが複数ある問題が多いため、一人の人間がいつも正しいということはあり得ません。

もしも全ての問題に正しい答えが出せるのなら、「総理大臣になってもらいたい」と誰もが思うはずだし、そう思われないまでも、すでにそれ相応の地位にいるはずです。

多数派が正しいと思っている人

「多数派が正しいと信じ込んでいる人」も、自分の頭で考えない人と同じくらい思考停止しています。

「世論」というのは、多かれ少なかれ「メディア」によって操作されています。

みんなが同じものを見て、同じ話を聞くことで、多数派が形成されていきます。

でも考えてみればわかることですが、何か情報が流れるときには、その情報を流したがっている人や、意図が存在します。

たとえば今でも、同じ問題に直面しているのにも関わらず、「外を出歩く全員がマスクをしている国」があれば、「誰もマスクをしていない国」もありますね。

人の行動や思考というのは、
「操作可能」だということです。

陰謀論が絶対的に間違っているとは言えない

真実は検証なしにはわからない

陰謀論が厄介なのは、「完全なフィクション」として笑えないところです。

できれば、「君おもしろいこと言うね〜」と笑っていたいですが、真実味のある話も多く存在します。

たとえば、ワクチンの問題に対して、「政府がそんな危ないものを許可するはずがない。陰謀論w」と言う人たちもいますが、「サリドマイド」など、過去に発生した薬害事件は存在します。

それに、今回のワクチンに関しては、異例のスピードでの開発・承認です。

「反対派」の意見が出るのは普通だし、接種を拒む人たちが出るのは自然なことです。

陰謀論によって得をする人たち

誰が利益を得る?

最後に陰謀論の発信者について考えてみましょう。

陰謀論(彼らは陰謀論と思っていないかもしれない)を発信することで、利益を得る人たちは誰でしょうか?

発信者

陰謀論の発信者が何の収益も得ずに情報を発信しているなら、真実の発信者は善人、虚偽情報の発信者はただの迷惑な人でしょう。

ただ、多くの場合、書籍やYouTubeなどで、熱狂的な支持者を集め、金銭的な利益を得ています。

「陰謀論」を好む層は世の中に一定数いるので、そういった人たちを相手にする「信者ビジネス」と言えるかもしれません。

陰謀論については、多くの場合、情報の受け手は検証ができないので、それっぽい肩書きを使って、面白おかしく書いておけば成立します。

ただ、真っ赤な嘘だと、「嘘つき」呼ばわりされるので、真実と嘘は3:7くらいの割合でしょうか。

反対派を抑え込みたい人たち

これもある意味「トンデモ論」ですが、陰謀論によって「反対派を抑え込みたい人たちが得をする」とも考えられます。

たとえば、「ワクチン」や「原発」って、「反対」と唱えている人たちって、まわりから「変な人」扱いされてません?

でも先ほども書いたように、過去の薬害や政府の信頼性の欠如を考えたら、「反対」を唱えること自体は、別におかしくありません。

それにも関わらず、「原発反対=左翼」、「ワクチン反対=陰謀論者」みたいな世の中になっています。

結果的に、同じく「反対」を主張しようとすると、「あの人たちと同じ変な人」という見方をされるような状態になっています。

要は、何かを主張している人たちに対して、「変な奴」というレッテルを貼ると、「あの人たちと同じだと思われたくない」と考える人たちの反対意見を封じることができるのではないか?ということです。

結果的に、たとえば、ワクチンを打たない人たちを見せ物にすることで、逆に接種率が上がるのではないか?と考えられます。

もしも私が権力者だったら、変な人を送り込んで、意図的に駅前でパフォーマンスさせるかもしれません。

「○○は嘘だ」って叫ばせます 笑

聞いた人はたぶん、「あんな変な奴が言ってるんだから、本当に違いない」と思うはずです。

そう考えると、「じゃあ世に出回る陰謀論の発信者って3通り存在するのではないか?」ということも言えます。

  • 世の中に真実を知らせたい善人(または嘘を真実だと思って広めている迷惑な人)
  • 真実、あるいは嘘を流して情報操作したい人(国)
  • 「またまた陰謀論なんて信じてw」と思われたい人自身

まとめ

陰謀論について色々書いてきましたが、以上です。

「陰謀論(トンデモ論)」については、間違っているとは言えないけど、正しいとも言えないので、「あくまでも娯楽として楽しもう」というのが私の考えです。

真実を追求したいなら検証することもできますが、それをしないなら、一人の発信者の意見を鵜呑みにしない方が良いです。

たとえその発信者が、
医者や弁護士であってもです。

多くの陰謀論が我々一市民に関係のあることですが、一方で、無関係のことでもあります。

たとえば、ビルゲイツ氏が支配者の正体だったとして、それが一体我々一市民にとって何の意味があるのでしょうか?

我々にできることなんて、せいぜい家族や友人に話したり、ブログやYouTubeで発信したりすることくらいです。

それの代償に、友人や家族を失うほどの価値があるとは、少なくとも私には思えません。

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