『マツコの知らない世界』という番組が好きだ。
テレビはほとんど見ないけれど、ホテルに泊まったときなんかに、たまたまやっていたりすると、必ず見る。
『マツコの知らない世界』には、様々な分野のオタク、マニアが登場して、彼らの好きなものをマツコさんに紹介していく。
なぜ好きかって、マツコさんが好きなのもあるけど、登場するマニアな人たちに親近感を覚えるからだ。
子どもの頃から、
オタクのような性質を持っていたと思う。
何かにハマると、そればかりに夢中になって、例えば映画の場合、グッズなんかをひたすら集めないと気が済まなかった。
子どもの頃は、別に気にしていなかったけど、人がオタクになるのは、「生きるのがつらいから」なのじゃないかって、なんとなく思うようになった。
他のことが目に入らないくらい何かに夢中になっていれば、現実から目を背けていられる。
生きづらさの反動みたいなものが、とある対象に向かっているのが、「夢中」ということなのではないかと思う。
「恋」も「仕事」も「趣味」もみたいな、そんな器用に生きられない。
「恋」か「仕事」か「趣味」か、
どれかひとつを選択しなければ、
何もこなせない。
オタクってそういう人間で、私自身、そんな人間だと思う。
「生きるのがつらい」という人は、
他のことがどうでもよくなるくらい、
何かにハマってみてはどうだろう?
アイドルでも良いし、
ペットでも良い。
料理でも良いし、
もちろん仕事だって良い。
「夢中になれるものって何だろう?」と思う人もいると思うけど、「これをやってるときは苦にならない」と思えるものって、何かひとつはきっとあるはず。
これと決めたら、最低でもその分野で日本一になれるくらい、欲を言えば世界一を目指して頑張ってみよう。
もちろんそう簡単に一番になれっこないから、時間はかかる。
というか、生涯をかけてもなれないかもしれないし、なれない可能性のほうが高い。
でも何かを追っている過程は、すごく素晴らしい時間だってことに気づくはずだ。
何かにハマっていないとつらい。
人生なんてクソで退屈なのだから。