- 「お金持ちになりたい」とまわりに公言している人
- ビジネスセミナーなどによく参加する人
もうすでに会員だったり、自ら会員になりたい人は知らなくても良いかもしれませんが、そうでない人は、ネットワークビジネスの勧誘について知っておいても良いかもしれません。
というのも、カフェなんかに行くと、それっぽい会話をしている人を見かけるはずです。
つまり、意外に身近だってことです。
ネットワークビジネスによって人生が崩壊する人もいるので、いざという時のために、防御手段を考えておきましょう。
ネットワークビジネスの勧誘をされた話

「お金持ちになりたい」と公言したり、ビジネスセミナーに参加したりすると、ネットワークビジネスの勧誘を受けることがあります。
私は、セミナーに参加した際に、
セミナーの講師から勧誘を受けました。
ただ、ネットワークビジネスの人たちは、はじめから「我々はこういうもので、これは勧誘です」なんて言わないので、わかりづらいです。
私の場合も、はじめは全然気づかなかったので、仲良くなって、その後、複数名でカフェで集まったりして、楽しく過ごしていました。
情報商材の詐欺にあった女子大生とかも参加していて、カオスでしたが、今思えば、けっこう楽しかったです。
ネットワークビジネスの話があったのは、
出会ってから少し経ったときでした。
はじめは、
こんな話から始まりました。
「すごい人に会わせてあげる」
私はどうにかして成功したかったので、成功者に会えるならばと、「お願いします」とすぐに話を受けました。
それから数日後、静かなカフェで「すごい人」と会うことになりました。
少しお高いカフェで、人通りも少ない場所だったので、カフェには他に客はいませんでした。
私と、もう一人(初めて会った人)と、セミナー講師、「すごい人」の4人で会いました。
「すごい人」の事前情報としては、
次のようなかんじでした。
- 男性
- けっこう有名な人
- 経営者
- 何千万円と稼ぐ
第一印象は、「誰やこのおっさん」と思いました。
マジで失礼ですが。
とりあえずドリンクを頼んで話が始まったのですが、それから1時間以上、そのおじさんはひたすら話し続けました。
ひたすらです。
私ともう一人は、ただひたすらうなずいたり、たまに「はい」とか言ったりするくらいです。
おじさんはひたすら話し続け、そしてさいごに、「君たち素直だね。成功するよ。連絡して」と言って帰っていきました。
結論的には、私はネットワークビジネスの勧誘を断わりました。
今回の話の主旨は、なぜ「すごい人」の洗脳が効かなかったかです。
情報オタクだった
『全裸監督(本橋信広)』は、AV監督村西とおる氏の自伝的著作ですが、その本のなかで、相手を説得する際に、村西監督が、ひたすら相手の理解がおよばない話をするという逸話が書かれています。
人は、自分の理解がおよばない話を長時間聞かされると、一種の催眠状態に陥るようです。
その結果、判断力が鈍って、
「YES」と言ってしまうそうです。
ネットワークビジネスの「すごい人」も、意図してかは不明ですが、同じ説得術を使っていました。
その人は、イーロン・マスクなど、世界の起業家の話や、最先端のテクノロジーの話をひたすら話していました。
人は自分の理解がおよばない話をされると、相手のことをすごいと感じたり、混乱したりします。
もう一人の参加者は、その「すごい人」が、「イーロン・マスクって知ってる?」「AIが今どのくらい進化してるか知ってる?」などと質問するたびに、「知りません」と答えていました。
もう一人の参加者とは一緒に帰ったのですが、帰りの電車の中で、「あの人すごいですよね」と言っていたのを覚えています。
ところがです。
私は、その人の話を全然すごいとは思えませんでした。
なぜなら、
ほぼすべて知っていたからです。
というか、
その人よりも知っていました。
知り過ぎていました。
なぜなら、毎日のように本を読む情報ジャンキーだったからです。
それに、起業家や最先端テクノロジーオタクでもあります。
もしもその「すごい人」が本物の起業家で、自分の経験から学んだ成功の秘訣を話していたら、私はその人を崇拝していたかもしれません。
でも話していたのは、
全部ベストセラーの本で学べる知識です。
ゆえに、冷静な頭で話を聞くことができました。
理解の及ばない話を長時間されると、催眠状態にかかり、まともな思考ができなくなる可能性がある。
友人・知人が少なかった
それと、もうひとつの理由は、
友人・知人が少なかったからです。
恥ずかしい話ですが。
ネットワークビジネスに対する私のイメージって、友人や知人に「これ良いから使ってよ」と言って、紹介していくものです。
仮にこの定義が正しい場合、友人・知人の少ない私では、確実に成功できません。
もしも私が、入江氏(元お笑い芸人)のように、何百人という知人に囲まれていたら、気持ちが揺らいでしまったかもしれません。
ただそうじゃないので、「自分の成功の方程式はこれじゃない」と考えました。
テンプレの会話にダマされるな

ネットワークビジネスの勧誘は、「共感できる」「良さそうかも」と思っても、所詮はテンプレです。
だからこそ「誰でも売れる」のかもしれませんが、台本と知ってたら、誰だって冷めるはずです。
カフェにいる胡散臭い大学生連中も、みんな同じような言葉でカモを獲得しようとします。
彼らは、「今のままの生活で満足か?」とか、「もっと収入を得たくないか?」とか、そんなことをはじめに言ってきます。
そりゃ、プラスアルファの収入がほしくない人なんていないでしょう。
「YES」に対する彼らの解決策は、こうです。
- 誰でも簡単に
- 同じように売ればOK
あと、ネットワークビジネスの勧誘の体験談などで、カフェの壁側の席、かつ店内が見えない席に座るように案内されるといった話も書いてありますが、私の場合もそうでした。
「自分と同じように同じ商品を売れ」っていうのは、ビジネスじゃない

ちなみに、ネットワークビジネスが必ずしも悪いわけではありません。
「マルチレベルマーケティング(新規会員を勧誘することで利益を生む手法)」自体は、一種のマーケティング手法です。
アムウェイの「リッチ・デヴォス」の本を読んだこともありますが、彼の言っていることはまともです。
ネットワークビジネスが問題なのは、売り方や勧誘ばかりに重きを置いていたり、商品をほしくもない人に、「同じようにやれば絶対にお金持ちになれる」などと言って紹介していたりする点でしょう。
かつて、ネットの情報商材の世界でも、「自分から商品を買って、自分と同じように売れば金持ちになれる」というような売り方が問題になりましたが、それと同じです。
まとめ
「お金持ちになりたい」と息巻いていると、ネットワークビジネスの人たちや、詐欺師のターゲットにされる可能性が高くなります。
「これをやれば成功できるよ」と言っておけば、
簡単に引っかかりますからね。
投資関係の巨額詐欺がニュースで話題になったりもしますよね。
でも世の中には、簡単に今すぐお金持ちになれる方法なんてそうそうないので、そういう勧誘を受けても、ちょっと立ち止まって考えてみることが大事です。