「どこでも働ける」スタイルに憧れて、WebライティングやSEO、プログラミングのスキルを身に付けました。でも実際にどこでも働けるようになって気付いたことは、家での仕事が最も効率が良い、ということでした。
「家だと集中できない」は思い込みだった
2021年1月現在、世界中の多くの人たちが外出自粛を求められています。おそらく2020年は多くの人たちのライフスタイルが大きく変わった年だと思います。
ライフスタイルが大きく変わる中でたくさんの気づきがあったことと思いますが、私の場合「家だと集中できない」というのが思い込みに過ぎなかったことに気づきました。
外出自粛が叫ばれるまでは、ブログを書くときや、読書や勉強をするときもカフェに行っていました。カフェに行くと、「集中できる」、逆に家だと「集中できない」と考えていたからです。
ですがカフェに行けなくなり家で仕事や勉強をしてみて、カフェだと「集中できる」、家だと「集中できない」は間違いだと気づきました。
「家だと集中して仕事ができない」と考えているあなたへ。
ノマドワークとは場所に縛られずに働くワークスタイルのことです。カフェやワーキングスペースで働くことよりも広い意味を持った言葉ですが、この記事ではノマドワーク=カフェやホテルなどでの仕事(自宅以外での仕事)と定義しています。
家の方が時間がたくさん使える
家で働いた方が効率が良いと考えた理由の一つは、家の方が時間がたくさん使えるからです。
カフェでの仕事に限らず会社に出社する場合にも言えるのですが、とにかく移動時間がもったいないです。自宅マンションの一階にカフェがあったり、自宅の隣が会社とかであれば良いかもですが、多くの人にとってはそうじゃないと思います。
片道一時間かけて満員電車で通勤したり、カフェに行くためにわざわざ電車に乗って移動したり、移動時間ってもったいなくないですか?
私がカフェで仕事をしていた時は、バスや電車でトータル30分くらいかけて行きつけのカフェに行っていました。往復一時間ですね。
家で仕事をすれば、移動の一時間が別のことに使えます。移動すると体力も消費します。家で働けば、移動時間や体力、交通費の消費もなしです。
家の方が環境が整っていて快適
家の方が環境が整っていて仕事がしやすい、というのも理由の一つです。
というよりも、カフェやファミレスの環境が悪いといった方が良いかもしれません。
家であれば、インターネットの環境や机、イス、マルチモニターなど、自分の好みに環境を作ることができます。しかし、外ではそうはいきません。そもそもカフェは仕事をする場所ではないので、環境が悪いです。
「家だと集中して仕事ができない」という場合は、まずは「こんな仕事場だったらやる気上がる」という環境を作ってみるのもアリです。
そもそも人に会う必要はなかった
そもそも人に会う意味がない、
と気づいたのも家で働くようになった理由です。
ブロガーであれば関係ないと思いますが、コンサルティングやWeb制作の仕事では、お客さんとの打ち合わせが必要になります。外出自粛が叫ばれる前までは、対面での打ち合わせが基本でした。
「絶対この打ち合わせ無駄。時間と交通費の無駄。メールか電話で済むだろ」と心の中で思っていても、断れませんでした。
ですが今は断れます。
そしてやはり思ったのは、
対面でのコミュニケーションは無駄だということです。
もちろん、対面でのコミュニケーションにも、相手の反応がわかりやすいといったメリットはあります。ですがオンラインMTGのツールを使えば、相手の反応や表情などもわかるので、問題ないです。
オススメのオンラインMTGツール
- ZOOM→【有料・無料あり】定番です。人数が多くても安定しているので、多人数でオンラインMTGをやる機会の多い人にベスト。使いづらいと感じたことが一度もないです。
- Google Meet→【有料・無料あり】たまに使いますが、可もなく不可もなくといったかんじ。
- LINE→【無料】正式なビジネスの場では使えないかもですが、ラインアカウントを知っている相手であればLINEでOKでは?と個人的には思っています。資料の共有をしながら打ち合わせしたい場合は、ZOOMやGoogle Meet推奨です。
オンラインコミュニケーションの文化はぜひ深く根付いてほしいです。
どこでも働けるは全然快適じゃなかった
「家の方が快適」という点について書いてきましたが、逆にノマドワークがなぜ非効率かを書いていきます。私の場合はメインはカフェで、たまにホテルを使っていました。
場所代が無駄
まず場所代が無駄です。
家で働けば移動のための交通費や場所代(ドリンク代含む)がかからないのに、働く場所を確保するためにわざわざお金を支払うというのは微妙だと思います。
カフェやファミレスでの仕事は非効率
カフェやファミレスで仕事や勉強をしている方は多いですが、実際何らかの理由で不便を感じている方も多いのではないでしょうか?
たとえば私の場合、下記のようなことを日々感じていました。
- カフェを探す時間が無駄
- ベストな席に座れるとは限らない
- テーブルがせまい
- 店側にとって迷惑
- 何時間も滞在できない
- 電源を探すのがめんどくさい
- パソコンや書類を持ち運ぶのが重い
- マルチモニターが使えない
- 荷物が心配で気軽にトイレに行けない
- 電話やオンライン商談中に大きな声を出せない
カフェやファミレスを探す時間が無駄
カフェやファミレスを探す時間が無駄です。
カフェで仕事や勉強をしていたときは、カフェを探すのに苦労していました。
平日の朝7時くらいであればどこのカフェも空いているので大丈夫なのですが、時間帯や場所によっては席が空いているカフェを探すのが大変です。とくに都内だとどこも混雑。
- 平日朝→出勤前の会社員。
- 平日ランチ→学生や会社員で混雑している。
- 平日ランチあと→学生や主婦、商談中の会社員で混雑している。
- 平日夜→学生やカップル、パソコンやってる謎の人たちで混雑している。
- 休日朝→早起きのおじさんたち。
- 休日→カップルや勉強中の学生、パソコンやってる謎の人たちで混雑している。
毎日カフェで仕事や勉強をしていたときは、混雑予想に合わせて行くカフェを選んでいました。非効率的でした。
ベストな席に座れるとは限らない
カフェやファミレスで席を確保できたとしても、微妙な席だったら仕事が進みません。
- 電源が使えるお店なのに、座った席に電源がなかった。
- パリピみたいなグループの隣に座ってしまってうるさい。
- すごく寒い、もしくは暑い席(頭上から暖房出ているとか)に座ってしまう。
- 美女、あるいはイケメンの隣の席に案内されてしまい、緊張してしまう。
- トークがおもしろい主婦の会話が聞こえる席に座ってしまい、会話に耳を傾けてしまう。
- 女子高生グループが「これ超おいしそうなんだけどー」と楽しそうにしている声が聞こえてきて、青春を思い出して過去を回想してしまう。
ちょっと冗談もまじっていますが、座る席によって仕事や勉強の進み具合が変わってしまうのが、外で仕事をする際のデメリットです。
テーブルがせまい
カフェの席はテーブルがせまくて仕事や勉強がしづらいです。
広いテーブルもたまにありますが、一人二人用の席の場合、大体テーブルはせまいと思います。
せまいテーブルの上でドリンクを置いて、パソコンを置いてとなると、非常に作業がしづらいです。
また、テーブルがせまいことのデメリットは、ドリンクをパソコンや書類にこぼす可能性があることです。机に足がぶつかったり、手が滑ったりしてドリンクをこぼす可能性があります。Macにドリンクこぼしたら泣きます。
店側にとって迷惑
カフェやファミレスでの仕事や勉強は店側にとって迷惑です。
客一人あたりの単価が高いお店は良いかもしれませんが、低価格、中価格のお店にとっては、一人の客があまりにも長い時間滞在すると迷惑です。回転率が落ちるからです。
帰ってくれれば別の人を案内できるのに、長い時間仕事や勉強のために居座っていると、それができません。
お店によっては「勉強お断り」や時間制限を設定しているところもあります。私が以前アルバイトしていたファミレスでは、「勉強している学生をどうしよう?」と責任者が頭を悩ませていました。
学生ならまだしも、大人になってから、安い注文で長い時間居座るのはやめた方が良いと思います。
何時間も滞在できない
長い時間滞在すると店側にとって迷惑になる可能性があると上に書きましたが、仕事や勉強をする側からすれば、長い時間滞在できないことは外で働くうえでのデメリットです。
たとえばブログの記事を書いている時に、「めっちゃスラスラ書ける」という瞬間が訪れることがあると思います。一種のフロー状態と呼ばれる集中力が研ぎ澄まされる瞬間です。
そういう時に、「そろそろ席をあけてください」というようなことを言われたり、お店が混雑してきて席をあけた方が良い雰囲気が出てくると嫌ですよね。
家で仕事をしていれば、
何時間でも邪魔されずに仕事ができます。
電源を探すのがめんどくさい
家以外で仕事をするときにやっかいなのが、電源の問題です。
パソコンのバッテリーやスマホのバッテリーは、一日中持ちません。
外で長い時間使用する場合には、どこかで電源の供給をする必要があります。ですがこれがなかなかやっかいです。
- 電源のあるカフェやファミレスを探す。数が少ない。
- 電源のあるカフェやファミレスの電源の使える席に座る必要がある。
モバイルバッテリーなどを持ち運ぶケースもあると思いますが、モバイルバッテリー自体の充電とか、パソコンもスマホも充電したいとか、高速で充電したいとか、ベストとは言えないと思います。
パソコンや書類を持ち運ぶのが重い
カフェで仕事や勉強をしていたときによく思っていたのが、「パソコンの持ち運び重くない?」ということです。
ノートと言えども、書類も一緒に持ち運ぶとけっこう重いです。Macも普通に重いです。
マルチモニターが使えない
私の場合、ブログを書くときはマルチモニターを使いませんが、Web制作のときは使います。
ですのでカフェでプログラミングやWeb制作をやるのは難しいということに気づきました。
荷物が心配で気軽にトイレに行けない
私だけかもしれませんが、カフェやファミレスでパソコンを仕事をしているとき、荷物を置いてトイレに行くのが心配です。
全部荷物を持っていけばOKですが、いちいちバックにしまうのも面倒です。日本は荷物を取られるリスクが他の国と比較して少ないと言われますが、それでもけっこう心配だったりします。
電話やオンライン商談中に大きな声を出せない
カフェやファミレスで仕事をすると、電話がかかってきたりオンラインMTGのときにやっかいです。
あまり大きな声で話すと周りの人に迷惑ですし、「気にしすぎ」と思うかもしれませんが、情報がもれるリスクもあります。
とくに情報管理のしっかりしてるお客さんとの会話は公共の場でやるべきではないと私は考えています。
カフェなどでお客さんとオンラインMTGをしている会社員がたまにいますが、「私、御社の競合に当たりますけどそんな大声で話しちゃって大丈夫ですか?」というケースも実際にありました。
また、カフェなどで電話やオンラインMTGをやるとお客さんにも迷惑です。
声が小さくてうまくコミュニケーションが取れないことがあるからです。
「カフェなんでちょと声出せないです」と言ってくる方がたまにいますが、正直「場所変えろ」と言いたいです。
在宅ワークが集中できない人は自宅の環境を見直そう
では実際に家で集中するためにはどうすれば良いのでしょうか?
最後にこの点について書いていきます。
まずは環境を整えることが第一です。
仕事がしたくなる環境を作る
環境を整える=仕事をしたくなるような環境を作るです。
あなたはゴミが散らかってぐちゃぐちゃの部屋で集中して仕事ができるでしょうか?
テレビでバラエティ番組を見ながら仕事が進むでしょうか?
NOですよね。集中して仕事をするためには「よしっ、やるぞ!」と思えるような環境が必要です。
たとえば私の場合ですと、イスと机、マルチモニターを用意しています。イスと机を用意したのは、仕事中に寝ないためです。「仕事中に寝る?」と聞くと信じられない人もいるかもしれませんが、実際のところ注意していないと寝ます。
いくら意志の力で頑張ろうと思っても、眠くてどうしようもない瞬間は訪れるし、自宅という人の目が気にならない場所では寝てしまう可能性もあります。ですので、寝ないような環境、強制的に集中できるような環境を作る必要があります。
その対策の一つが、
イスに座って仕事をすることです。
布団の上とかこたつに入りながら仕事をしていたら、確実に私は寝ると思います。ですがイスに座って机で仕事をしているので、寝ることはありません。
また、休憩中であっても、
日中は「横にならない」というルールを設けています。
あと、私はやっていませんが、机の上に植物を置くなど、その場所で仕事をするのが「楽しい」と思えるような環境にするのも良いと思います。
【まとめ】家での仕事が効率が良い
家で仕事をしたことがない人たちは、かつての私のように「家だと集中できない」と思っているかもしれません。ですがそれは、かつての私と同じようにただの思い込みかもしれません。
実際に家で働いたけど集中できないという場合でも、それは環境作りができていないだけであって、快適に仕事ができる環境ができれば家での仕事がきっと楽しいものになるはずです。
はじめは慣れなくて「集中できない」と感じることもあるかもしれませんが、慣れれば「これほど快適な環境はない」と気づくでしょう。
はじめから「無理」と決めつけずに、時代の変化に対応していきましょう。