Googleアナリティクスのユーザー、セッション、ページビュー数の概念について

この記事では、Googleアナリティクスのユーザー、セッション、ページビュー数の概念について解説しています。

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Googleアナリティクスのユーザー、セッション、ページビュー数の概念について

Googleアナリティクスのデータ上には、ユーザーセッションページビュー数といった言葉が出てきます。

ユーザーはともかく、セッションやページビュー数という言葉に関しては、使い始めたばかりの方にとっては、「はてな?」となってしまうことが多いと思います。

そこで今回は、Googleアナリティクスのユーザー、セッション、ページビュー数それぞれの概念について解説します。

Googleアナリティクスのユーザー

Googleアナリティクスの【ユーザー】とは、Webサイトに訪れた人の人数にあたります。

たとえば、Aさんという方とBさんという方がWebサイトに訪れた場合には、ユーザー数は2になります。

ただ、ちょっとややこしい点があります。それは、Googleアナリティクスは、必ずしも訪れた人数を正確に反映しているわけではないということです。

Googleアナリティクスがなにをもってユーザー数をカウントしているかというと、「cookie」というものを使用してカウントしています。cookieというのは、もちろんお菓子のクッキーではなく、Webサイトがアクセス情報などを保存する仕組みのことを言います。

たとえば、Aさんが目的地までの電車の中であるWebサイトを閲覧したとします。その後Webサイトを閉じ、帰りの電車の中で再び同じWebサイトを閲覧したとします。

この場合、ユーザー数は1としてカウントされます。GoogleアナリティクスがどうやってAさんを1人のユーザーとしてカウントしているかというと、簡単にいうと次のような仕組みです。

Aさんが目的地までの電車の中であるWebサイトを閲覧したとします。

→この時点で、AさんはこのWebサイトにアクセスしたという情報がブラウザ上に保存されます。

帰りの電車の中で再び同じWebサイトを閲覧したとします。

→この時点で、ブラウザはcookieを利用して、「今日の朝アクセスしてきた人だな」と判別します。

Googleアナリティクスはcookieを使用してユーザーを判別しています。ただ、cookieはブラウザに紐づくので、異なるブラウザを利用した場合には、別のユーザーとしてカウントされます。

たとえば、同じAさんでも、行きの電車と帰りの電車の中でchromeを利用してWebサイトにアクセスした場合と、行きの電車の中でchromeを利用して、帰りの電車の中でsafariを利用した場合とではユーザー数に違いが出ます。

前者の場合はユーザー数1ですが、
後者の場合には、ユーザー数2です。

また、ブラウザだけでなく、たとえば違うパソコンを使用したり、パソコンとスマートフォンを使用したりと、同じ人の閲覧であっても、機器によっても差異が出ることに注意が必要です。

Googleアナリティクスのセッション

セッション数は、ユーザー数と少し似ているところがあります。

たとえば、上記Aさんが、行きの電車と帰りの電車の中でchrome(同じブラウザ・機器)を利用してWebサイトにアクセスした場合→この場合ユーザー数は1になりますが、セッション数は2になります。

ユーザー数がユニークな人数にあたるとすると、セッション数は「訪問回数」になります。

1人の人が10回Webサイトに訪れた場合に、ユーザー数は1ですがセッション数は10になります。

補足ですが、Googleアナリティクスのセッションには、タイムアウトという設定があります。

上記画面はプロパティの「トラッキング情報」内にあります。

セッションは、あるユーザーがWebサイト内を回遊している限り1セッションとしてカウントされますが、上記画面内「セッションのタイムアウト」で設定してある時間ユーザーが何の動作もしない場合(リンクリックなど)、セッションのカウントが切れます。

デフォルトでは30分になっています。

設定自体は自由(最小1分~最大4時間の範囲内で)に変えられますが、とくに変更する理由がないので、よほどの理由がない限りデフォルト設定のままが良いと思います。ただ、30分で切れるということを知っておけば十分です。

Googleアナリティクスのページビュー

ページビュー数というのは、計測期間中に閲覧されたページの総数のことです。

たとえば、Aさんが検索からあるブログ記事にたどり着いて、「ちょっとおもしろいな。他の記事も読んでみよう」と考え、「関連記事はこちら」からいくつかの記事を読み、合計10記事読んだとしたら、ページビュー数は10です。ちなみにユーザー数、セッション数はどちらも1です。

上の場合には、「関連記事はこちら」から記事をたどっていくことを仮定としていますが、たとえば、1記事読むたびにトップページに戻っていたら、トップページに戻る度に、トップページが読み込まれた回数分もページビュー数にカウントされます。

ブロガーなどがよく「月間〇〇PV達成」と言っているのを見かけますが、このPVはページビュー数にあたります。

ですので単純に「100,000PV」が「10万人に読まれた」とはならないので注意が必要です。

まとめ

以上が、Googleアナリティクスのユーザー、セッション、ページビューの概念になります。正しく理解して、Googleアナリティクスのデータ分析を意味あるものにしましょう。

それでは、お読みいただきありがとうございました。

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