「大金を支払ったのに全く集客できない、売れない」といった悩みをたくさん聞いてきました。
この記事ではホームページ制作が失敗する原因をまとめています。
これからホームページを制作する場合は必須でおさえておきたい内容です。
この記事に検索からたどり着いた場合には、すでにホームページを作っていて、効果が出ていない状態かもしれません。その場合はSEO対策などで効果を出す必要があるので、SEO対策の記事をお読みください。
集客できない・効果がでないホームページが出来上がる原因
経営者の中には、大金を支払えば集客ができるホームページが作れると考えている人たちも多いですが、そんなことはありません。
500万円支払って1円も稼げないホームページも存在しますし、ワードプレスで自分で作って毎月何百万円もの売り上げをあげているホームページも存在します。
お金をかければかけるほど良いものが出来上がると思いがちですが、そんなことはないです。
この記事では、集客できない・効果がでないホームページになってしまう代表的な原因をまとめました。それではさっそくご説明していきます。
代表的な原因は以下です。
- Webディレクター、Webデザイナーの知識・スキルが足りない
- 意見を出し過ぎる
- USPを打ち出せていない
Webディレクター、Webデザイナーの知識・スキルが足りない
WebディレクターやWebデザイナーにマーケティング的な知識・スキルが足りないと、ホームページ制作は失敗します。
Webディレクターとは、ホームページを制作する際に、お客さんとデザイナーやプログラマーの間に入って、仕事をする人です。
Webデザイナーは、ホームページをデザインしたり、ソースコードを書いて実際にホームページを作ったりする人です。
フリーランスに仕事を依頼する際は、個人がディレクターやデザイナー、プログラマー、すべての役割を担当することもあります。
「知識・スキルが足りなかったらそりゃ失敗するのは当たり前だろう」と思いますよね。
ただ、「いやいや、でもプロとして働いている人はみんな知識もスキルもあるんでしょ?」と思うかもしれません。
ところが実際はそんなことはなくて、マーケティング的な視点で話ができるWebディレクター、Webデザイナーは非常に少ないです。
マーケティングを考えないと失敗する
ホームページは広告なので、本来であればマーケティングをしっかりと考えて制作しないといけません。
なぜなら、ホームページを作る要素である、コピー(キャッチコピーや本文など)や他社との差別化は、マーケティングを考えた結果生まれるものだからです。
たとえば、ホームページのメインビジュアル(一番目立つTOPページの画像の箇所)で訴求するべきなのは、見込み客にとってもっとも重要なことです。見込み客を惹きつける要素です。
見込み客をもっとも惹きつける要素を決めるのは、マーケティング戦略の結果です。
ですが失敗するホームページのメインビジュアルのコピーでは、多くの場合、何も言っていないのと同じような当たり障りのない言葉が使われていたりします。
なぜ見込み客に刺さらないようなコピーが選ばれてしまうかと言うと、WebディレクターやWebデザイナーがマーケティングを理解していないからです。
WebディレクターやWebデザイナーがマーケティングの代わりに何を重要視するかと言うと、デザインや誰にも刺さらないような抽象的なコピーを考えることです。
デザインに力を入れるのは間違いではないですが、本当に集客したいなら、マーケティングの方により力を入れるべきです。
解決策
ホームページ制作を依頼する前に、担当者がマーケティング視点を持っているかしっかりと確認しましょう。デザイン以外もちゃんと提案してくれるか確認しましょう。
ただ、依頼する会社によっては、営業と制作担当者が別のこともあります。というか別の場合の方が多いです。
仮に制作担当者がマーケティングの提案をしてくれない場合には、担当の変更を申し出るのもありです。
意見を出し過ぎる
お客さんが口を出し過ぎるというのも失敗の原因です。
お客さんというのは、
ホームページ制作を依頼する側、つまりあなたです。
「これはうちには合わない」「ちょっと違う気がする」
「文章これに変えてよ」「この画像に変えて」
意見を出すのは大切ですが、プロの領域に口を出すと失敗します。プロの領域というのは、配色やレイアウト、コピーなどです。
先ほど書いた「知識・スキルが足りない」と少し矛盾しているように思えるかもしれませんが、ホームページ制作のプロは、毎日ホームページに関わる仕事をしているのでたくさんの蓄積されたデータを持っています。
どうすれば効果が出やすいか、逆にどうすると失敗するかがある程度わかっています。
ですのでできるだけ失敗しないように、できれば成功するように制作するわけですが、お客さんが口出しをすると、失敗するパターンに流れていってしまうことがあります。
- 顧客にとって大事なことではなく、自社にとって大事なことを語りたがる。
- かっこよさを重視して、コピーやデザインを決めたがる。
- 「辞めたら困る(社員が)」「許可がとれない(顧客の)」などの理由で、フリー画像ばかり使用する。
- 「シンプルがいい」と言って、伝えるべきこと(価格や強み)を省く。
失敗するとわかっていてもとめないのか
「失敗するパターンがわかっているならとめてくれればいいのに」と思うかもしれません。
ただ、ほぼとめないと思います。
考えられる理由は以下です。
- 単純に何も考えていないから。
- やってみないとわからないから。
- 早く納品したいから
「単純に何も考えていないから」というのは、
「仕事だからとりあえず作ってる」みたいな人たちですね。
論外ですが、
けっこういると思います。
「やってみないとわからないから」に関しては、
普段の仕事の中でよくあります。
お客さんと意見がぶつかりあったときに、
確証的な根拠を用意できない場合、お客さんの意見を優先することももちろんあります。
こちらの意見を押し通して失敗したときに「責任とってください」と言われるのは困るので、頑固なお客さんの場合には「最終的にはやってみないとわからない」とお伝えして、失敗多発地域(失敗する要素盛りだくさんの制作)に進むこともあります。
「早く納品したいから」は、あまり口に出して言えませんが、よくあると思います。
お客さんのホームページ運営が成功しようが失敗しようがWebディレクターやWebデザイナーにはあまり関係がないので、早く納品したくて、とりあえずお客さんに言われた通りに作ることはあります。
優秀なWebディレクターやWebデザイナーは意見をぶつけてくる
「言われたことを言われた通りにやる」のが優秀な人の特徴の一つかもしれませんが、ホームページ制作の場合は違います。
お客さんに言われたことを言われた通りにやるのは二流です。
プロなら提案するべきです。自分の中に主張を持っているべきです。
私は以前、SEOのメンターから「客とケンカしろ」と言われたことがあります。
お客さんが間違った道に進みそうになっていたら、「とめろ」という意味です。プロなら自分の主張を持てといういう意味です。
本当に優秀な人は、自分の主張を持っていて、しっかり提案してくれます。
解決策
口を出すところとプロの提案を受け入れるところを分けましょう。
レイアウトはある程度成功パターンが決まっているので、プロの意見を聞いた方が良いです。
コピーや配色などもプロの意見を聞いた方が良いです。
ではどんな部分で自分の意見を伝えるべきかと言うと、具体的には次に書きますが「自社の強み(USP)」など、あなただからこそわかる点、制作担当者がわからない点です。
たとえば、私はSEOやWebマーケティングのプロなので、チームで仕事をする際に、SEOやWebマーケティングの点では意見を主張します。
しかしデザイン面は強くないので、デザイン面は基本Webデザイナーの考えを受け入れます。
自分が得意な領域ではしっかりと意見を主張して、プロの意見を聞くべきところはちゃんと受け入れましょう。
USPを打ち出せていない
USP(ユニークセリングプロポジション)を打ち出せていないホームページも失敗します。
USP、つまり競合他社との差別化の話です。
ホームページを制作するときに、USPをうまく打ち出さないとかなりの確率で失敗します。
逆に、USPが魅力的だと、デザインが微妙とか、スマートフォン対応していないとか、他の要素がマイナスでも成果が出る可能性が高いです。
USPとは、見込み客が競合他社ではなくあなたの会社で商品を買う理由です。リピート顧客があなたの会社で商品を買い続ける理由です。
勘違いしてほしくないのは、USPとは、顧客にとって価値のあることで、あなたにとって価値があることではない点です。
たとえば、自社のUSPは「商品の美味しさ(食品通販)」だと考えていても、顧客が買う理由が「送料無料」にあったのなら、うまくUSPを打ち出せない可能性があります。
ホームページを作るときに「あなたの会社の強み(競合他社と差別化できる点)は何ですか?」と聞かれると思います。
ホームページを作るときは、
この質問に対する答えを必ず用意しておいてください。
USPをうまく打ち出せないと、どんなに大金を支払っても、どんなに綺麗なものを作っても、集客できない・効果がでないホームページになってしまいます。
自社のUSPに関しては、WebディレクターやWebデザイナーではなく、あなたが考えるべきことです。
まとめ
以上で終わりです。
せっかく高いお金を支払うなら、支払った費用を回収できるようなホームページを作りたいですよね。
成果の出るホームページを作るためには、失敗パターンを知っておくことも大事です。
USPはとくに重要なので、ホームページを作る際は意識して考えてくださいね。