結局のところ、「Googleしごと検索」は導入するべきですか?
現役でSEO対策の仕事をしている私がお答えします。2019年1月に「Googleしごと検索」が導入されて、2年以上の時間が経っています。ただ、そこまで情報が多いわけではないので、「導入した方がいいのかな?」と悩んでいる方も多いと思います。実際のところお答えします。
Googleしごと検索とは
Googleしごと検索は、
2019年1月に日本に上陸した求人に特化したGoogleのサービスです。
アメリカでは「google for jobs」として、2017年頃からサービス展開されていました。
その後、
「Googleしごと検索」として日本に展開されました。
Google検索で、
求人に関連したキーワードを入力すると検索結果にGoogleしごと検索の枠が表示されます。
Googleしごと検索の特徴(2021年4月現在)
- 無料で利用可能
- 「○○ 求人」といったキーワードで検索された際に表示される。
- 通常の検索結果に3件の求人情報が表示される。
- Googleしごと検索の枠内では、「求人形態」や「投稿日」などでの求人の絞り込みが可能。
- 3枠に表示される、またはGoogleしごと検索内で上位表示される方法は、通常のSEOと同じようにブラックボックス。
Googleしごと検索はやるべきか
Googleしごと検索をやるべきかどうかですが、採用に力を入れているならやるべきです。
なぜなら、
Googleしごと検索を導入することで、新たにGoogleしごと検索枠からのアクセス流入を獲得できるので、その分採用のチャンスが増えるからです。
しかも無料ですので、
やらないのはもったいないです。
また、求人関係のキーワードは、検索結果の1ページ目がほとんど大手求人ポータルサイトに独占されていて勝ち目がないですが、Googleしごと検索の枠の中であれば、もう少しまともに戦えます。
というのも、Googleしごと検索は、
まだサービスが開始されてそこまで時間が経っていないため、多くの企業が手探りの状態です。
ですので、
通常の検索と比べたら、大手ポータルサイトに勝てる可能性が高いです。
仮に、Googleしごと検索内での表示順位が大手ポータルサイトに負けてしまっても、Googleしごと検索はそれ自体が求人ポータルサイトのように細かい条件検索ができる機能がついているため、求職者に発見してもらえる可能性は十分あります。
Googleしごと検索は基本はやるべき、ただ
採用に力を入れているならGoogleしごと検索はやるべきです。
ただ、
マイナスな情報もあわせてお伝えしておきます。
- 認知度がそこまで高くない
- 求人数が少ないとメリットがそこまで大きくない
詳細を書いていきます。
認知度がそこまで高くない
あなたはご存知だと思いますが、
あなたのまわりの方はGoogleしごと検索についてご存知ですか?
求人関係の仕事や採用に力を入れている企業の担当者であれば知っていると思いますが、そうでない場合、Googleしごと検索という名称を知っている方は少ないです。
名前を知らないだけなら問題ないですが、そもそもGoogleしごと検索の枠が存在することすら知らない方も多いです。
Googleが大々的に宣伝したわけではないので、気づいている人は気づいていますし、使っている人は使っていますが、逆に、まったく知らない人も多いです。
ですので、Googleしごと検索を導入した結果、劇的に結果が変わるかと言ったら、「絶対に変わります」とは言えないです。
求人数が少ないとメリットがそこまで大きくない
求人数が少ない場合、
Googleしごと検索の枠内で埋もれてしまう可能性があります。
先ほど、Googleしごと検索であれば大手ポータルサイトとまともに戦えるとお伝えしましたが、やはり、ポータルサイトが強いことは変わりなく、Googleしごと検索の枠内でも、圧倒的な求人数で検索結果を埋め尽くしています。
検索結果にはロゴが表示されるので、たくさん求人があるとやはり目立ちます。
Googleしごと検索では、
一つの求人につき一つの表示枠なので、求人数が多いとたくさん表示されますが、仮に求人数が一つしかない場合には、一つしか表示されません。
このことから言えることは、
求人サイトであったり、求人数がたくさんあるのにGoogleしごと検索をやらないのは、非常にもったいないということです。
逆に、求人数が数件と少ない場合には、
Googleしごと検索のメリットを受けにくい場合があるということです。
Googleしごと検索の実装方法
Googleしごと検索の枠に掲載される代表的な方法は以下です。
- 構造化マークアップを行う。
- Googleしごと検索に掲載可能なサービスを利用する。
社内にWeb技術者がいない場合や、
外部に頼める場所がない場合には、Googleしごと検索に掲載可能なサービスを利用するのが良いです。
逆に、社内に技術者がいたり、依頼先がある場合には、構造化マークアップを実装しましょう。
構造化マークアップとは、
Googleが指定する方法でソースコードをマークアップすることで、Googleしごと検索に掲載してもらう手法です。
具体的な実装方法はGoogle検索セントラルをご覧ください。
実装方法が細かく全部書いてあります。
まとめ
Googleしごと検索については以上です。
一般の方への認知度がそこまで高くなかったり、求人数が少ないと埋もれてしまったりする点もありますが、総合的に考えると、導入するべきです。
競合が導入しているのに自社が導入していないとしたら、機会損失につながっている可能性もあります。
無料で利用できるサービスなので、
最悪うまくいかなくてもOKだと思ってやってみてはどうですか?
導入ハードルもそこまで高くないので、技術的な課題をクリアできるようでしたらぜひ導入しましょう。