- 本当は仕事を辞めたいけど、辞めるのがこわい
- 仕事を辞めたら生活できないと思っている
- 転職先が決まっていないけど、もう耐えられずに辞めたい
人生で2度、正社員勤務の仕事を辞めていて、現在は独立して働いています。
部屋のなかの物を捨てれば、仕事を辞める恐怖は和らぐ

「転職先が決まっていないけど、もう耐えられずに辞めたい」
「けれども経済的な面で仕事(会社)を辞めるのがこわい」と思っている場合には、部屋のなかの物を生活できる最低限まで捨ててみることをオススメします。
なぜなら、部屋のなかの物を生活できる最低限まで減らすと、生活していくために意外に物は必要ないと気づくからです。
また、部屋が綺麗になることで、
新しく物が欲しくなくなります。
意外に必要な物が少ないことに気づくと何が良いかというと、同時に、「生きていくためにはそれほどお金が必要ない」と気づくことができます。
そして、「それほどお金が必要ない」と理解することができれば、「最悪働かなくても何とかなる」ことがわかります。
「最悪働かなくても何とかなる」ことに気づくことができれば、仕事(会社)を辞めることに対する恐怖心はなくなります。
ちなみに、タイトルに【独身限定】と書いたのは、結婚している場合、お子さんがいたり、家のローンがあったりで、まったく仕事をせずに生きていくのは難しいためです。
働かなくても意外に何とかなる

まったくお金がない状態で生活するのは無理なので、最低限の生活費は必要ですが、生きていくために必要なお金はそこまで多くないです。
実家暮らしで家庭環境に問題がなければ、明日にでも仕事を辞めてOKだと思いますし、一人暮らしであっても、数ヶ月分の家賃と食費が用意できていれば、明日にでも辞めてOKです。
お金が用意できていない場合であっても、
失業手当をもらうという選択肢もあります。
※自己都合退職の失業手当には待機期間(3ヶ月)があり、すぐには支給されません。
「いや、そんな無茶な」と思うかもしれませんが、「もう限界」と思っているのにもかかわらず仕事を続けて、病気になってしまったら取り返しのつかないことになる可能性もあります。
限界を超えてしまうくらいなら、
先なんて見えなくても辞めてしまうほうが良いです。
そもそも人が生活していくのには、
実はそこまでお金はかかりません。
たとえば東京での一人暮らしを想定してみましょう。
一ヶ月生活していくのに必要なお金は以下です。
- 家賃(5万円〜)
- 健康保険(15,000円くらい〜)
- 国民年金(無職の場合には免除可)
- 税金(前年の所得次第)
- 食費(月20,000円くらい)
家賃や税金、食費など、変数が多いため誰もが同じではありませんが、月10万円くらいのお金があれば生活できます。

働くからこそお金がかかる
ここでひとつ疑問なのが、月10万円くらいあれば東京で最低限の一人暮らしができるのにもかかわらず、「多くの人たちが給料日前にカツカツになる」という事実についてです。
もちろん、奨学金を返済しているとか、貯金しているとか、様々な理由があると思います。
でもみんながそうではないと思います。
一般的な会社で働いていれば、手取りが10万円ということはないはずです。
ボーナスなどを含めれば、最低でも月平均で20万円程度の手取りはあるでしょう。
仮に10万円で生活するとしたら、
差し引き10万円が余分資金として残ります。
でも実際には、手取り20万円で月10万円の貯金ができる人は多くないはずです。
本来は残っていてもおかしくないはずの10万円はどこにいってしまうのか?
もちろん洋服を買ったり、旅行に行ったりといった費用として使われている面もあります。
それもあるでしょうが、会社で働いて得たお金というのは、実は会社で働くために使われているというのが私の考えです。
たとえば人間は洋服を着て働くので、
働くための洋服を買う必要があります。
スーツの場合、頻繁に買わずに済むということもありますが、それでも1着3万円程度、ワイシャツや靴下などはスーツよりも頻繁に買い替える必要があります。
私服OK(オフィスカジュアル)の会社であれば、スーツよりも頻繁に洋服を買っていると思います。
女性の場合、男性よりも洋服代がかかっている可能性が高いです。
あとは朝食代やランチ代、飲み会代などの食費類。
勉強のために書籍を買う人たちもいます。
「自分へのご褒美」という名目で、高価な物を買う人たちもいます。
また、会社で働くとストレスがたまるので、
そのストレスを解消する必要があります。
そしてそのストレスを解消するためにお金を必要とします。
このように、会社で働く場合、食費や洋服代、ストレス解消のために、たくさんのお金を必要とするのです。
それはまるで、燃費の悪い車のようです。
仕事を辞めて何もせずに過ごしてみるとわかりますが、ストレスがたまらないので、ストレスを解消するためのお金を使わなくなります。
ランチなんて、99円で買った2人前の焼きそばを2日で割れば1食50円です。
でも会社で働いていると、「みんなと一緒に昼を食べるから」とか「そこしか空いてないから」とか、そんな理由で1食1,000円が飛ぶこともあります。
会社で働いているときにかかっているお金は、実は会社で働いているからこそかかっている可能性もあるので、そういった費用がかからなくなると、意外にお金は必要ないことに気づきます。
家がなくても生活できる

誰でもできることではありませんが、
私の実体験としてお話しします。
私は、働かなくても生きていけることを実証するために、20代前半の頃に賃貸物件を借りずに一年間東京で暮らしたことがあります。
どうやって生活していたかというと、ホテルに泊まったり、人の家に泊まったりしていました。
漫画喫茶に泊まったこともありますし、外で一晩を明かしたことも何度かあります。
今もう一度「同じことをしろ」と言われたらちょっと厳しいですが、そういう経験をしたことで、「意外にお金がなくても生きていける」ことを知りました。
異性にモテたり、友だちが多かったりするなら、食事代含め、まったくお金を必要とせずに生きていけるかもしれません。
女性の場合は外で寝るのは危険かもしれませんが、10代や20代の男性であれば、ふつうにお金なし生活を実践できます。
また、必ずしも実践できなくても、「最悪こういう生き方もある」ということを知っておくだけでも安心材料になります。
「仕事を辞めたら生きていけない」と考えてしまう人は、おそらく普段から心配性な人だと思います。
あるいは、「仕事辞めても全然OK」と根拠なしに考えている人は、おそらく楽観的な人だと思います。
人生というのは多くの場合、
極端な楽観論も極端な悲観論もハズレます。
大体のところ、その間くらいに落ち着くことが多いと思います。
だからもしもあなたが、心配性だったり、悲観的だったりする場合には、想像している最悪のケースはほぼ起こらないと考えておいても問題ないと思います。
ちなみに私は、
子どもの頃から心配性です。
まとめ
「今すぐに仕事を辞めたい。でも生活していけるか心配」という場合には、部屋のなかの物を捨ててみることをオススメします。
部屋の中の物を捨てると、新しく物を増やしたくないと考えて、お金を使わなくなります。
私はミニマリストの考え方が好きなので、
必要な物以外は部屋に置きません。
必要な物しか置かなくなってから、無駄な物を一切買わなくなりましたし、生活に必要なお金も少なくなりました。
もしもあなたが仕事(会社)を辞めることに経済的な恐怖を感じているなら、ぜひ一度試してみてください。