- 「Webディレクターって花形っぽいけど、実際は激務って聞いた…」
- 「自分に向いてるのか不安」
- 「本当にそんなに大変なの?」
これからWeb業界に入ろうとしている人にとって、「Webディレクターのリアルな働き方」は気になるテーマだと思います。
この記事では、現役でWeb制作の現場にいる私が、Webディレクターという仕事の実情と“向いている人の特徴”を、できるだけフラットにお伝えします。
Webディレクターは激務なのか?【結論:Yes。ただし…】

結論から言えば、Webディレクターの仕事は激務になりやすいです。
なぜなら、
- 担当する業務範囲が非常に広く
- 納期が絶対的なプレッシャーになり
- クライアント対応も複雑でストレスがかかる
からです。
ただし、「激務=やりがいゼロ」「全員が疲弊する」というわけではありません。
適性がある人にとっては、やりがいも達成感も大きい仕事です。
なぜWebディレクターは激務になりやすいのか?
1. 業務範囲がとにかく広い
Webディレクターがやらなければならない仕事は、非常に多いです。
たとえば、ひとつのWebサイトを制作するときに、どんな仕事があるか考えてみましょう。
- クライアントの事業の強みや商品・サービスについてのヒアリング
- 目標とする成果やデザインイメージのヒアリング
- デザイナーやプログラマーのスケジュール確保
- 作業スケジュール作成
- 競合サイトのチェック
- 参考サイトのピックアップ(デザイン面)
- ワイヤーフレームの作成(簡易的なレイアウト案)
- コピーや文章を考える場合もあり
- Webデザイナーから提出されたデザインのチェック→クライアントに提出
- エンジニアから提出されたデモサイトのチェック→クライアントに提出
- クライアントが納得するまで修正作業
プロジェクトの始まりから納品まで、すべてに関わる必要があります。
マルチタスクが当たり前の世界です。
2. 納期のプレッシャーがある
多くのWeb案件は、「リリース日が決まっている」ことがほとんどです。
- 採用開始に合わせたLP公開
- サービスリリースに合わせたコーポレートサイト刷新
など、納期に1日でも遅れるとクライアントのビジネスに直結するケースもあります。
しかも、納期が遅れる原因の多くはイレギュラー対応。
- デザインのやり直し
- クライアントのレスポンス遅延
- 開発でのバグ発生
これらに振り回され、土日作業・深夜対応が発生することも珍しくありません。
3. クライアントとの関係がストレスになることも
「ディレクター=クライアントの顔」となるため、良好な関係構築は必須。
しかし現実には、
- 連絡が取れない
- 言っていることがコロコロ変わる
- 無茶な依頼をしてくる
といった“やりにくい相手”も存在します。
「こんなに頑張ってるのに感謝されない」
「むしろ怒られた」
そんな瞬間もあるのが、Webディレクターのリアルです。
その結果、
仕事が嫌になってしまう人たちもいます。

それでもWebディレクターを続けられる人の特徴

ではどんな人がWebディレクターに向いているのでしょうか。
1. マルチタスクが得意な人
同時に複数案件を進める、スケジュールを調整する、人に指示を出す。
全体の流れを俯瞰しながら、細部にも気を配れる人は強いです。
2. コミュニケーションが苦じゃない人
社内スタッフとクライアント、両方の間に立つのがWebディレクター。
「報連相がこまめにできる」「相手の温度感を読む」のが得意な人に向いています。
3. トラブルを前向きに処理できる人
問題が起きたときに、
- 落ち込むのではなく解決策を考えられる
- 一人で抱え込まずチームに相談できる
- 次に同じミスをしないよう工夫できる
このようなマインドがあると、現場でも頼られる存在になります。
4. “働く理由”を持っている人
- 「人と人をつなぐ仕事がしたい」
- 「自分の提案でサイトの成果が変わるのが嬉しい」
- 「人を動かす立場でやりがいを感じたい」
こうした“自分だけのモチベーション”を持っている人は、激務でも踏ん張れます。

Webディレクターに向いてない人の傾向も正直に書いておきます
- ひとつの作業に集中したい人
- クライアント対応にストレスを感じやすい人
- 締切に追われるのが苦手な人
- 自分のペースで仕事がしたい人
これらに当てはまる人は、「ディレクター職」よりもデザイン・開発・マーケティングなど、専門職としてのポジションのほうが合うかもしれません。
Webディレクターの「やりがい」はどこにある?
- 多くの人と協力して、ひとつのモノを作り上げる喜び
- 自分の判断が、サイトの成果に直結する責任と誇り
- 社内外から「頼りにされるポジション」であること
激務である一方で、“司令塔”としてのやりがいは格別です。
クライアントから面と向かって感謝されるのも、デザイナやープログラマーではなく、ディレクターです。
まとめ|Webディレクター=激務。でも向いていれば最高の仕事。
- Webディレクターは確かに激務。ただし、その分だけ「やりがい」や「達成感」も大きい
- マルチタスク、調整力、対人スキルが求められる職種
- 向いている人にとっては、ずっと続けたくなる仕事になる
もしあなたが「Webディレクターをやってみたい」と思っているなら、まずは「自分はどんな働き方に向いているか?」を考えてみてください。
激務=悪ではなく、活躍のチャンスでもあります。
