- 「自分はテレワークができないのに、みんなはできてズルい、不公平だ」と感じてしまう
- 「国からもっと強く要請してほしい」と思っている
- 「従業員のことを考えない企業だ」と感じている
自分は出社しているのにもかかわらず、家族やまわりの友人がテレワーク(在宅勤務)をしていたり、社内の一部の人だけが在宅勤務だったりすると、「ズルい、不公平だ」と感じますよね。
でも、心のなかではわかっていると思いますが、実際には、あなた自身がその状況を変えることができるんですよ。
結局、みんな変わりたくない

朝7時くらいに、カフェの窓際の席で外を眺めていると、スーツを着た会社員が出社する光景を目にします。
オフィスカジュアルの女性や、
学生らしき人たちも目立ちます。
あるいは、午後の6時くらいにオフィス街を歩いてみると、仕事終わりの会社員が群れになって駅に向かう姿を目にします。
都内は今、
緊急事態宣言中です(2021/9/9現在)。
政府は企業に対して、
「テレワークの実施」を要請しています。
でも現実には、たくさんの人たちが、
毎日出社しています。
呼吸もできないほどの満員電車で、
会社に向かっています。
テレビでは、「病床ひっぱく」とか、「若い年代でも」とか騒いでいますが、結局のところ、これが答えです。
つまり、ほとんどの人にとって、この状況は、「それほど危機ではない」ということです。
なかには、「ふざけんな、自分は危機感を感じている。でも仕事だから仕方なく行ってるんだ」と言う人もいるかもしれません。
では仮に、致死率が驚くほど高い感染症だったら、同じように仕方なく会社に行くでしょうか?
きっと行かないですよね。
おそらくそうなったら、テレワークが可能な企業はすべてテレワークに移行するでしょうし、政府も、ロックダウンを行うでしょう。
でも今、そうなっていない。
つまりそれが答えです。
とは言っても、何もしないわけにもいかないので、「テレワークへの移行」を要請してみたり、働き手のほうでも、「できればテレワーク(在宅勤務)がしたい」と思っています。
でも現実は、要請はあくまでも形だけだし、少なくとも形だけと言っても差し支えないくらい効果がないし、企業のほうでも、重い腰をあげようとしません。
理由は、
何かを変えるのは面倒だからです。
これは国や企業だけではなく、
私たち自身にも言えます。
変わるのって、
面倒なのです。
人間は、基本的には、
同じ状態を好む生き物です。
今日と同じ明日が、
続いてほしいと願う生き物です。
健康診断の数値の悪い人が、「そろそろお酒やめようか」と考えたりしますが、そういう具体的なキッカケでもない限り、人は毎日お酒を飲んでいたいと考えます。
そして、そんな人間が国や企業を運営しているので、結果は同じことになります。
というか、人間が複数人集まるために、国や企業は、より変わるのが難しくなります。
もっとも変わるのが簡単なのは、確実に自分自身

テレワーク(在宅勤務)ができない企業に勤めている人の意見を聞いたりすると、「もっと強く要請してほしい」とか、「罰則を与えてほしい」とか、そんなことを言います。
でも国や企業の「変われない体質」を考えたら、それは難しいだとわかるはずです。
仮に罰則を与えるとなると、「変わりたくない国民」の説得も必要になるので、非常に大変です。
これらのことを踏まえると、
自分自身が変わるのが唯一にして、
最適解だと理解できるはずです。
具体的に言うなら、
「働く環境を変える」ということです。


この一年で何かを変えましたか?

実際、持病があるなど、何らかの事情があって、人よりも危機感を感じている人は、とっくに動いています。
とっくに自分自身を変えています。
仮に、危機感を感じていながら何もしていないなら、その人は単なる愚か者です。
はじめての緊急事態宣言が出てから、
一年以上の時が経ちます。
「また緊急事態宣言?」
「同じことばかりしてる。何で学ばないの?」
そんな批判をする人たちは多いですが、果たしてそういう人たちは、この一年で何か変わったのでしょうか?
大人になると、一年がものすごく早く感じるようになるはずです。
思い返してみればわかると思いますが、
一年って意外に何もできません。
けっこう頑張っても、
意外に何も変わりません。
そんなものです。
そして批判してばかりの人の一年も、そうやって同じ批判をして過ぎ去ったはずです。
繰り返しになりますが、
自分自身が変わることを選んだ人は、
とっくに変わっています。
厳しい話ですが、今満員電車に乗っているのは、危機感がない人か、まわりに頼ってばかりで、自分では何も変えられない人たちです。
何かに頼っていたって、
人生は変わらないし、
成果も出ないですよ。
まとめ
何かに頼って生きると、楽に生きられます。
国や企業がテレワーク(在宅勤務)にしてくれれば、安全に快適に働ける。
困ったときは、
給付金を出してくれればいい。
でもそういう考え方だと、
常に受け身の人生になってしまいます。
でも本当は、自分次第でいつでも状況を変えることはできます。
そしてそれが、
もっとも現実的な方法でもあります。