- 「このまま生きていて、良いことがあるのかな?」と思っている人
- 生涯のパートナーを選ぶときに、相手の将来性について気になる人
株式のチャートの画面を見ていると、
「なんか人生みたいだな」と思うことがあります。
そして同時に、このチャートの考え方を使えば、「自分の人生が今後どうなるか?」とか、「目の前の相手に将来性はあるのか?」とかもわかるのではないかと思いました。
人生はテクニカルチャート

ご存知のない方のためにご説明すると、テクニカルチャートというのは、株式や仮想通貨、為替などに投資する際に使用されるグラフのようなものです。
上記画像のようなもの
たとえば、チャートが右肩上がりなら、「このまま上がり続けるだろう」と考え、株を購入したりします。
逆に、右肩下がりなら、「今後も下がる可能性が高い」と考え、株を売ったりします。
つまり、未来の予測に使えるわけです。
チャートを未来の予測のために使う根拠は、「未来は過去に影響を受ける」と考えられるためです。
投資業界では、「テクニカルチャートは意味がない」という意見もありますが、長年使われきた手法でもあります。
そしてこのテクニカルチャートは、人生においてもある程度使えると考えています。
未来は過去に従う
というかむしろ、
人生においてより有効だと考えられます。
なぜなら、人の人生は、
過去の積み重ねによって形成されるからです。
たとえば、医者になるためには医学部を卒業しなければならないため、医療の勉強を何もしていない人間が、1ヶ月後に突然医者になることはあり得ないです。
普通、ある人が医者になるかどうかは、その人の6年前をチェックすればほぼ確定的に判断できます。
これは人生の傾向(トレンド)という点においても使えて、たとえば、「生まれてから一個も良いことがない」という20歳の人がいたとします。

↑のようなチャートを描きます。
ちなみに、ひとつひとつの棒は、
人生の中での出来事を指しています。
幸せと感じるかどうかは主観的なものですが、仮にいくつかイベントを入れてみましょう。

↑のような人生の人がいた場合、20歳以降の人生も良いことがない可能性が高いです。
- 20年生きてきた良いことがなかったなら、これから先も良いことがない可能性が高い
- 悪い出来事が、悪い出来事を連鎖的に引き起こしている
「もう生きるのが嫌だ」という人に対して、「生きていれば良いことがあるよ」という人もいますが、下降トレンドの人については、生きていくのがあまりにも苦しすぎる可能性もあります。
これは結婚相手を選ぶときなどにも使えます。
「人生のチャートを書いてみて」とバカ正直にお願いするのは無理ですが、次のようなことを聞いてみることです。
- 人生で楽しかったこと、嬉しかったこと
- 頑張ったこと、頑張って成果が出たこと
- 悲しかったこと
「受験で頑張って偏差値の高い大学に入学した」とか「仕事を頑張って出世した」とか、右肩上がりに結果を出している人は、今後も結果を出し続ける可能性が高いです。
逆に、これといって誇れる結果を出していなかったり、プラスの感情を引き起こす出来事が少なかったりするなら、一緒にいても幸せな生活は送れないかもしれません。
山と谷を繰り返していく
上昇トレンド、下降トレンドといった大きな流れもありますが、たいていの人の人生は、山と谷を繰り返して進んでいきます。


↑のようなチャートは極端ですが、ごく平凡的な人でも、「良いとき」と「悪いとき」を短期、あるいは長期に繰り返して生きていきます。
ここで言えることは、過去に山あり谷ありの人生を生きてきたなら、たとえ今が山でも落ちることはあるし、谷でも上がることはあるということです。
つまり、山のときは調子に乗っちゃダメだし、谷のときでも死んじゃダメです。
人生を短期的に見ると、「もう終わってんな」と思うほどひどいときもありますが、もっと広いスパンで見れば、それほど騒ぐことじゃないはずです。
「人生は棒グラフのようなもんだ」と思っていれば、短期的な「嬉しい」「悲しい」にあまり動じなくなります。
同じように生きていたら同じような人生にしかならない

投資の場合には、必ずしも未来は過去に従うとは限りませんが、人生の場合は、たぶん平凡な人の人生は、そのまま平凡に終わる可能性が高いです。
若い頃に大した成果を残せなかった人の人生は、そのまま大した成果を残せず終わる可能性が高いです。
人生は自分が行ってきたことの結果だからです。
だから同じように生きれば、同じような人生が形成されていく可能性が高いです。
ですので、もしも「もっと収入を上げたい」とか「もっと良い思いがしたい」と思っているなら、過去の自分と何かを変えなければなりません。
具体的に何をやれば変わるかは個人次第ですが、たとえば私が「これをやったら変わった」と思っているのは、次のようなことです。
- 朝5時台に起きるようになったこと
- 朝6時から仕事をするようになったこと
- 転職によって適職を見つけたこと


まとめ
人生って不公平なので、生まれたときから上昇トレンドの人生の人もいれば、何をやっても空回りするような下降トレンドの人生の人もいます。
「頑張れば這い上がれる」とか「人生良いこともある」とか言う人もいますが、私はそれが必ずしも真実だとは思えません。
ただ、仮にずっと下降トレンドの人生であっても、何らかのアクションを起こせば、人生からのフィードバックがあることは事実です。
私は一度試してみましたが、暇があったら「これまで経験した出来事」と「そのときの感情」をチャートの形で表してみると良いです。
そしたら、数年後の自分の人生がなんとなくわかります。
そして、それを実現されるために、あるいは避けるために「何をやらなければならないか」も見えてきます。