【社長は知っておいた方がいいですよ】企業が片手間にコンテンツ・マーケティングをやると失敗します

お金をかけずに継続的に見込み客に獲得できる方法があったら試してみたいと思いませんか?今回はコンテンツマーケティングというマーケティング手法について書いていきます。

目次

コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとは、見込み客にとって価値のある情報を発信し、情報を通してニーズを掘り起こし、最終的に商品・サービスを購入してもらうという顧客獲得の手法です。

たとえば、企業がコラムコンテンツや動画などでお役立ち情報を発信する、具体的に例を出せば、不動産業者が「上手な家探しのポイント」などを発信したり、金融業者が投資関連の書籍を出版したりするのも、コンテンツマーケティングの一種です。

流れとしては、以下のようなイメージです。

→価値のある情報(多くの場合無料で)を発信する。

→気付いてもらう

→ニーズを掘り起こす。商品・サービスに興味を持ってもらう。

→購入

なぜコンテンツマーケティングなのか?

コンテンツマーケティングの手法自体はこれを書いている2019年時点では新しいものではなくて、2014年あたりからWEB/IT界隈では話題になっていたものです。

もともと米国から入ってきたマーケティング手法で、まぁ多くの新しいマーケティング手法は、米国などで話題になった後、少し遅れて日本に入ってきます。

特別新しいわけでもないコンテンツマーケティングですが、日本企業の間ではまだまだ浸透していないというか、挑戦している企業の多くが失敗に終わっているというか、そんなかんじです。

そもそもなぜコンテンツマーケティングという手法が日本で注目され始めたのでしょうか?

お金をかけずに顧客を獲得する

たとえば企業がインターネット上で新規の顧客を獲得しようと考えた時、細かく見るとできることはたくさんあるのですが、大枠ではけっこう限られています。

それは次の3つです。

  • 広告
  • SEO対策
  • コンテンツマーケティング

広告

お金をかけて意図的に検索結果に表示したりアフィリエイターやインフルエンサーにお金を支払って顧客を獲得する手法です。

お金さえかければ手っ取り早くトラフィックを集められるのですが、業種によっては広告費が高騰していたり、全く知られていない商品やサービスは訴求しづらいという面もあります。

SEO対策

なまじっかインターネットマーケティングの片鱗に触れたことのある人たちは、SEO対策をプロに任せておけば魔法にように検索結果に上位表示されるものだと勘違いしています。

しかし、
現在は以前よりもSEO対策の効果が出しづらくなっています。

たとえばSEOと言えば、被リンクやキーワードの埋め込みだった頃は、SEOを専門業務にした企業が多くあり、そういった企業に何百万というお金を支払って検索結果の上位に表示させようとする企業がありました。今もありますが。

そして実際のところ、外部サイトからリンク効果をたくさんもらうという手法で効果が出ていました。

しかしそんな時代も、
Googleのアルゴリズムの変更によって終わりを迎えました。

Googleの基本方針は、
【価値のある情報をユーザーに届ける】というものです。

まぁこれはGoogleがただ綺麗ごとを言っているわけではなくて、【価値のある情報をユーザーに届ける】ことが、Googleの利益にも繋がるのです。

なぜなら、ユーザーがGoogleを使えば価値のある情報にたどり着けると認識すれば、Googleを頻繁に利用するようになるからです。そしてGoogleを頻繁に利用するようになれば、企業がGoogleに広告を出すことを希望し、結果的にGoogleは利益を出せるわけです。

逆に言うと、SEO対策などによってユーザーにとって価値のない可能性のあるWebサイト・ブログが意図的に検索結果に出てしまうのは非常に困るわけです。

そして彼ら(Google)は、伝家の宝刀を抜きました。

パンダアップデート/ペンギンアップデートです。

パンダアップデート

→2011年に実施されたアルゴリズムのアップデート。内容が薄かったり独自性がなかったり、Googleが価値がないと判断したWebサイト・ブログの検索順位が大幅に下落した。

ペンギンアップデート

→2012年に実施されたアルゴリズムのアップデート。検索順位を上げるためだけに意図してつけられたリンクによって検索順位をあげていたWebサイト・ブログが圏外に飛ばされた。

ペンギンとパンダと名前はかわいいですが、これら2つのアップデートによって、昨日まで収益の発生していたWebサイト・ブログの収益が0になったりしました。まぁ自業自得なのですが。

そして、その当時SEO対策をメインにやっていた企業の多くは潰れるか、別の事業(リスティング広告代行業・コンテンツマーケティングコンサル業などへの移行も含む)への移行を余儀なくされたようです。

と、まぁ少し長くなりましたが、こういう経緯もあって、「正当にやったほうがいいよね」という流れの先にあったのが「コンテンツマーケティング」だったわけです。

コンテンツマーケティングは資産になる

コンテンツマーケティングは更新すればするほど、企業のWEB資産として蓄積されていきます。

たとえばコラム記事にしても動画コンテンツにしても、一度作成してしまえば長期間にわたって見込み客を獲得し続けてくれます。

これってすごいことだと思いませんか?

しかも24時間365日文句ひとつ言わずです。

たまに住宅販売の営業マンがチラシや看板を持って街中にいますが、彼らは文句を言いますし、休憩を取りますし、何よりも給料を支払わなければなりません。

その点蓄積されたコンテンツは、給料を請求することもなく継続的に顧客を獲得し続けます。

コンテンツマーケティングに惹かれてきましたか?

あなたが社長なら、「明日から早速Web担当にやらせよう」と思ったかもしれませんが、ちょっと待ってください!

コンテンツマーケティングは難しい

良いこと尽くしのコンテンツマーケティングですが、「じゃあ皆やればいいじゃん?」がうまくいかない理由があります。

その理由は、「片手間では無理」ということです。

多くのWeb担当者はメイン業務の片手間にWeb業務に取り組んでいます。

たとえばコラム記事である程度質の高いものを作るとしたら、文字数で言えば最低3000文字くらい、内容もしっかりまとめなければなりません。加えて、ただ書くだけではダメで、画像を使ったりWebライティングを意識して書かなければ読まれませんし、上位表示されません。

動画であれば、撮影・編集作業が必要なのでもっと手間がかかります。

そもそもなぜ質の高いコンテンツを発信しなければならないかと言うと、インターネットの世界には競合がたくさんいるからです。

競合がたくさんいるので、質の低いコンテンツでは見込み客を獲得することはできません。

競合というのは何もリアルな世界の競合だけに限りません。

ここを勘違いしている人たちがけっこういて、たとえば競合というと「近隣の〇〇社」とか「業界大手の〇〇社」だとか思っていたりするわけです。

しかしインターネットの世界では、企業だけでなく個人も競合になり得ます。

たとえばあなたがカフェを開いたとします。

インターネット上でホームページを開設して、コンテンツマーケティングと称してこだわりのコーヒー豆について発信したとします。

たとえば下のようなタイトルの記事を書いたとします。

「コーヒー豆〇〇について」

あなたはカフェをオープンするくらいだからコーヒー豆の知識があるはずですし、その知識のレベルも一般人よりも高いはずです。

ですが、
インターネットの世界では必ずしも知識のレベルの高低によってコンテンツが評価されるわけではありません。

インターネットの世界では、おもしろいコンテンツ、理解しやすいコンテンツが評価されます。

たとえば個人ブロガーやアフィリエイターはこのへんを意識して書いているので、ユーザーから支持されます。人気ユーチューバの動画も然りです。

逆に、企業のWeb担当者は知識だけで勝負しようとするので負けるのです。

コンテンツを外注する企業もありますが、外注の場合は注意しないと大変なことになります。

  • ライターが事業をちゃんと理解していない場合、内容が正確でない場合がある。
  • コピーコンテンツのような薄いコンテンツを納品される。

コンテンツマーケティングが簡単ではないことがおわかりいただけたでしょうか。

では、どうすれば効果的なコンテンツマーケティングができるのでしょうか?

コンテンツマーケティングの基礎

コンテンツマーケティングを成功させるためには、最低限の知識と戦略が必要になります。

知識・スキル

Webライティング

ユーザーに読んでもらえる文章を書くためのスキルです。

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SEO対策

検索結果の上位に表示させ、ユーザーをWebサイト・ブログに呼び込むための知識・スキルです。

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戦略

長期的な視点で取り組むこと。

見込み客を引き寄せたその後のストーリー設計を計画する。

Web担当者が押し付けられる形で1人で担当することになると失敗します。

まとめ

  • コンテンツマーケティングとは、価値のある情報を発信し見込み客を獲得するマーケティング手法
  • コンテンツマーケティング成功すればWEB資産になるが、簡単ではない。
  • コンテンツマーケティングを成功させるには、WebライティングとSEO対策の知識・スキルが必要。
  • Web担当者が1人で取り組むのではなく、企業活動として戦略的に取り組むこと。
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