「○○」というキーワードで検索結果に上位表示したいのですが、何から始めたら良いですか?
現役でSEO対策の仕事をしている私がお答えします。まずは「relevance(関連性)」について理解しましょう。「relevance(関連性)」がSEOのスタートラインです。
SEO初心者は「relevance(関連性)」を理解しよう
SEO対策の仕事をしていると、「もっとアクセス数を増やしたいから、追加で○○というキーワードもお願いします」とクライアントから相談されることがあります。
キーワードを追加することは悪いことではありませんが、クライアントが「relevance(関連性)」について理解していない場合、少し非現実的な話になってしまうことが多いです。
たとえば、
東京駅に店舗がある整体院があったとしましょう。
東京駅に店舗があるので、SEO開始時の目標キーワードは、仮に「東京駅 整体院」だとしましょう。
日々お客さんと接していく中で、
「意外に近隣以外の方の来院が多い」ということに気づいたとします。
※「徒歩圏内の方が通ってくると思っていた」という想定です。
そこでオーナーはこう考えました。
「『池袋 整体院』『銀座 整体院』などで検索した人にも検索でアプローチすることができれば、お客さんを増やせるのではないか?」
そしてオーナーは、
SEOコンサルタントに「『東京駅 整体院』のほかに、『池袋 整体院』『銀座 整体院』でもSEO対策できないか?」と相談しました。
※「池袋 整体院」「銀座 整体院」で検索した人にサイトを見てもらって、来てもらうためです。
検索エンジンの仕組みを考えれば、
このような相談は無理な話だとわかります。
しかし、「relevance(関連性)」について理解していないと、SEOの知識やスキルさえあれば、何でもコントロールできるかのような勘違いをしてしまいます。
検索エンジンの役割を考える
「relevance(関連性)」について考える前に、検索エンジンの役割について少し確認しておきましょう。
検索エンジンの役割は、
ユーザーの検索キーワード(検索エンジンへの質問)に対して、ユーザーが求めているであろう検索結果を返すことです。
たとえば、
「サッカー」と検索してみると、「サッカー」のニュースや「サッカー」という概念を説明したWikipediaなどが表示されます。
これは、検索エンジンのロボットが、
「サッカー」という言葉に関連性のあるWebサイトを検索結果に表示している状態です。
仮に、「サッカー」と検索した際に、
「野球」についてのページが表示されたらどうでしょう?
「いやいや違うし」となりますよね。
表示される検索結果が検索したキーワードとまったく関係のない状態が続いたら、おそらく「この検索エンジンは使えない」とみんなが考えて、使わなくなるはずです。
たとえば、
上に例として出した整体院の件で言えば、「池袋 整体院」と検索したユーザーに対して、東京駅にある整体院が表示されたらどうでしょう?
「いやいや違うし」となりますよね。
では、どんなときに「この検索エンジンは使える」と思うかというと、自分が検索したキーワードと関連性の高いWebサイトが表示されたときだと思います。
検索エンジンを作っている会社は、
できるだけたくさんの人たちに自社の検索エンジンを使ってほしいと考えています。
そのためには、
「役に立つ検索エンジンだ」と思ってもらわなければなりません。
そして「役に立つ検索エンジン」だと思ってもらうためには、ユーザーの検索キーワードに対して、関連性の高い順番にデータベースに登録されたWebサイトを表示していくことが重要なのです。
すでにお分かりかと思いますが、
「池袋 整体院」という言葉で検索したユーザーに表示するべきなのは、池袋にある整体院のページです。
もう少し詳しく検索エンジンとSEO対策について知りたい場合は、SEO対策とはの記事をお読みください。
改めて「relevance(関連性)」について考える
検索エンジンの役割を理解したところで、
再び「relevance(関連性)」についてです。
「検索エンジンは関連性の高い順番にデータベースに登録されたWebサイトを表示していく」という話をしましたが、では一体どのようにして、検索エンジンは検索キーワードとWebページとの関連性を判断しているのでしょう?
基本的な話になりますが、
検索キーワードとWebページの内容との関連性です。
もっと具体的にいうと、
Webページのテキストから関連性を判別しています。
これはSEOの基本中の基本です。
たとえば、
「サッカー」というキーワードで検索結果に表示したいと思ったら、「サッカー」についてのページを作る必要があります。
必ず「サッカー」という言葉をページに入れる必要があります。
「relevance(関連性)」を考えたコンテンツの作り方
「relevance(関連性)」を理解すれば、
どんなコンテンツを作らなければならないかがわかると思います。
では少し具体的な方法についても見ていきましょう。
<body>内にキーワードを含めることでスタートラインにたてる
「『サッカー』というキーワードで検索結果に表示したいと思ったら、『サッカー』という言葉をページに入れる必要がある」という話をしましたが、具体的には<body>タグ内に必ずテキストベースで「サッカー」という言葉を入れます。
<body>というのは、
Webサイトを作る際に使用するHTML言語の要素の一つです。
HTMLの意味がわからない方のためにわかりやすく言うと、「本文」という意味です。
ブログでは、
通常通り文章を書けば、その文章はHTMLソースの<body>内に入ります。
<body>内にテキストを一つでも入れておけば、SEOのスタートラインにたてます。
検索エンジンは<body>内のテキストを解析してデータベースに持ち帰るため、<body>内にテキストベースでキーワードを入れることで、キーワードとWebページの関連性を認識してもらうことができます。
これだけで検索結果の1位をとるのは難しいですが、目標キーワードで検索された際に、検索結果に表示される可能性があります。
タイトルにキーワードを含めることで少し順位が上がる
<body>にテキストベースでキーワードを入れることでスタートラインに立てますが、タイトル(<title>タグ)にもキーワードを入れることで、順位争いを勝ち抜ける可能性が少し高くなります。
検索エンジンのロボット(グーグル)がタイトル(<title>タグ)を重要視しているためです。
タイトル(<title>タグ)に設定した文章は、検索結果の見出しに使用されます。
試しに何か好きなキーワードで検索してみてください。
検索結果の1ページ目に表示されるほとんどのWebページのタイトルに、あなたが検索したキーワードが含まれていると思います。
SEO対策を意識したtitle(タイトル)の付け方についての記事もあわせてお読みください。
まとめ
SEOと「relevance(関連性)」については以上です。
世の中には様々なSEO対策の手法がありますが、もっとも基本的な対策が「relevance(関連性)」を意識したコンテンツを作成することです。
ですので、
「relevance(関連性)」を理解することで、SEOのスタートラインにたてます。