Webサイトやブログのページ数が多ければ多いほど、SEO的には有利なのでしょうか?
現役でSEO対策の仕事をしている私が疑問にお答えします。
Webサイトやブログのページ数とSEOの関係
ページ数と検索順位には正の相関関係があると私は考えています。
つまり、ページ数が多いほど検索結果の順位が高くなる傾向にあるということです。
普段仕事の中で様々なWebサイトの調査を行っていますが、検索上位のサイトはページ数が多い傾向にあります。
しかし、ただページ数が多ければ多いほど良いかというと、答えはNOです。その点も含めて解説していきます。
ページ数とインデックスの関係
まずはじめに前提として、
ページ数とインデックスの関係についてご説明します。
インデックスとは、検索エンジンのデータベースにページが登録されることを指します。
一般的には、ページ数=インデックス数として認識されていますが、ページの質やサイト構造によっては、ページ数=インデックス数とならないケースもあります。
例1)ECサイトなとで、同じ商品色違いの物などに<canonical>タグを設定してURLの正規化を行っているケース。
例2)Googleからのペナルティや、<noindex>タグの設定ミスなど、何らかの理由で検索エンジンにインデックスされていないケース。
いくら見た目上のページ数が多くても、
インデックスされていなかったらSEO的には意味がありません。
ちなみに、
インデックス数は以下の方法で確認できます。
ご自身のWebサイトやブログを確認してみましょう。
site:サイトURL(https://www.○○.comなど)で検索
もしくは、「SEOチェキ」というツールでもインデックス数を調べることができます。
URLを入力するだけでSEO対策に役立つ様々な情報がチェックできます。
ただ、低品質なページを増やしても意味がない。
冒頭で「ページ数とSEOには正の相関がある」と書きましたが、必ずしもそうならないケースについて書いていきます。
それは、「ただ闇雲にページを数を増やしても意味がない」ということです。
理由は以下です。
- 低品質なコンテンツはインデックスされない可能性もあるため。
- 低品質なコンテンツの検索順位は上がらないので、検索からのユーザー流入が獲得できないため。
「ページ数を増やせば順位が上がるんだ」と短絡的に考えてしまう人は、この点で失敗してしまうので注意が必要です。
私自身、SEOを勉強する前に運営していたブログで、ただページ数を増やすことに力を注いで失敗したことがあります。
「とにかく100記事が目安」というアドバイスに従ってコンテンツを作り続けたのですが、質のことやキーワードについてはあまり考えなかったので、内容の薄いページを量産しました。
内容の薄いページの何がよくないかというと、検索順位が低いのでPV数が増えないし、たまにアクセスがあっても直帰率が非常に高くなってしまいます。
テーマにそった需要のある記事を書く
ではどうすれば良いのかというと、ご自身のサイトのテーマにそった需要のある記事を書くことです。
テーマにそった需要のある記事によって、
ページ数を増やしていくのです。
なぜテーマにそった記事を書かなければならないのか?
それは、見込みのお客さんや読者があなたのサイトに訪れる理由を考えてみればわかるはずです。
たとえばユーザーが求人サイトに訪れる理由は何でしょう?
求人情報や求人に関するお役立ち情報を得るためですよね。
あなたが書こうとしている記事は、
本当にあなたが書く必要がありますか?
これはTwitterやFacebookなどでも同じです。
求人サイトなのに料理についての情報を発信しても、SEO的にはメリットはありません。
企業のブログで「今日のランチはハンバーグを食べました」と発信しても、読んでくれるのは身内くらいでしょう。あなたのWebサイトやブログに訪れる人たちは、あなたの専門性を求めているのです。
ページ数が多いことのメリット
「テーマにそった需要のある記事を書く」というのが前提ですが、ページ数が多いことには以下のようなメリットがあります。
- 様々なキーワードを対策できる。ページごとにキーワードが設定できるので、ページ数が多ければ多いほど対策できるキーワードが増えます。
- ページ数が多くなると、その分検索からの流入元のリスク分散が図れます。アルゴリズムの変動で急な順位変動が起きることもあります。その時ページ数が多いとリスクの分散になります。
ページ数とSEOの関係まとめ
さて、ここまでページ数とSEOの関係について書いてきましたが、腑に落ちましたか?
でも、ページ数が少なくても上位表示されてるサイトってたくさんありません?
たしかにその通りです。
しかしここで勘違いしないでいただきたいことは、ページ数はSEOの施策のうちの一つでしかないということです。
検索結果の順位は何か一つがOKであればそれだけで上位表示できるという単純なものではなく、様々な要素が組み合わさって決定します。
ですから短絡的に「ページ数を増やそう」とか「ページ数が多くても上位表示されてるサイトはたくさんある」とか考えてはダメです。
過去の私と同じように、内容の薄いページを増やしまくるという失敗をしてはいけません。
また、ページ数が多いWebサイトやブログの検索順位が高い傾向にあるという根拠の別の側面として、ページ数が多い=Webサイトやブログに力を入れている。だから検索順位が高くなっている、とも言えます。
日々コンテンツを作り続けるのは忍耐力が必要な行為です。
すぐに結果に反映しないというもどかしさもあります。ですが長い時間が経った時、地道にコンテンツを作り続けたサイトとそうでないサイトとでは、圧倒的な差がつきます。
未来を見据えて、
良質なコンテンツを作っていきましょう。