結論:ページ数は「関係あるけど」、質がなければ逆効果
「SEOで成果を出すなら、まずは100記事書け!」
そんな言葉に背中を押され、かつての私はとにかく数を目標に更新を続けていました。
しかし結果は、、、私のサイトはアクセスも順位もまったく伸びませんでした。
原因は明確でした。質より量に振り切っていたからです。
本記事では、100記事書いて見事に失敗した私の体験談をもとに、
- なぜページ数“だけ”では成果が出ないのか
- ページ数が多いサイトが上位にくる本当の理由
- 質と量を両立するSEO的な記事作成の考え方
を解説します。
なぜ「ページ数が多いサイト」は検索上位にいるのか?

まず大前提として、Googleは「ページ数の多いサイトを優遇する」とは一言も言っていません。
しかし、実際にはページ数の多いメディアが検索上位に並んでいるのも事実です。
この矛盾のような現象には、以下のような背景があります。
ページ数が多いサイトの共通点 | 解説 |
---|---|
長期間運営されている | 更新頻度・継続性が高く、サイト全体の信頼性が強化される |
内部リンク構造が充実している | 関連ページ同士のつながりが強く、ユーザー動線も優秀 |
コンテンツの網羅性がある | 特定テーマを深く掘り下げており、専門性が高い |
ユーザー満足度が高い | 滞在時間や直帰率など、行動データもポジティブ |
つまり、ページ数の多さは「SEOに強い運営」を続けた結果にすぎないのです。
100記事書いて失敗した理由【完全に自己流でした】
当時の私は、「まずは100記事」が正義だと信じ、以下のような記事を量産していました。
- キーワード選定なし(思いつきでタイトルを決める)
- 検索意図を無視(自分が書きたいことを書く)
- 内容が薄い(500〜800文字程度)
- 構造がバラバラ(h2も見出しも無計画)
- カテゴリーも曖昧(何の専門サイトか不明)
こうした記事はGoogleに評価されません。
むしろインデックスされず“存在しないページ扱い”されるリスクすらあります。
検索エンジンが見ているのは「数」ではなく「質と文脈」
Googleは現在、以下のような基準でWebページを評価しています。
E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)
医療・金融・法律などのYMYL領域だけでなく、あらゆるジャンルで「発信者の信頼性」は重要視されています。
検索意図への一致
検索キーワードに対して「適切な答え」を提示しているかが重要です。
ページ構造の明確さ
見出しの使い方・画像の配置・内部リンクなど、ユーザーが迷わず読める構成が求められます。
正しい「ページ数の増やし方」とは?

では、どうすればページ数を増やしつつ、SEO効果を高めることができるのでしょうか。
私の再挑戦で学んだ考え方を共有します。
① テーマに一貫性を持たせる
たとえば、マーケティングメディアなら「SEO・広告運用・LPO」など、軸を明確にしましょう。
読者に「このサイトは◯◯の専門サイトだ」と思ってもらえることが重要です。
② 検索キーワードから逆算する
- キーワードプランナーやGoogleサジェストを活用し、検索意図をリサーチ
- 「悩み→解決」になる構成を意識する
- 可能であれば独自事例や一次情報も追加
③ 関連記事を内部リンクでつなぐ
記事数が増えてきたら、カテゴリ構造と内部リンクの設計が鍵になります。
ページ数が多いことのメリットと注意点
メリット | 解説 |
---|---|
カバーできるキーワードが増える | ロングテールでも上位表示しやすくなる |
流入元が分散する | 特定記事に依存しなくなる(SEOリスクヘッジ) |
サイト構造の網羅性が上がる | Googleに「専門性のあるサイト」と認識されやすい |
ただし注意点もあります。
- 量産=信頼性UPではない
- 質の低い記事が増えるとクロールバジェットが無駄になる
- 重複コンテンツはSEOスコアを下げる要因に
ページ数を「資産」に変えるには?
ページ数を増やしていく中で、意識すべき視点は次の通りです。
- 過去記事のリライトと更新(新しい情報に差し替える)
- シリーズ化・カテゴリ統合(関連性を高める)
- まとめ記事や内部リンクのハブを作成
結果的に、「ページ数」ではなく「ページ間の関係性」がSEOの強さを生み出します。
まとめ:SEOは“数”じゃない。“戦略と質”の積み重ねが命
私は100記事書いてからようやく気づきました。
- ただ書いても意味がない
- 狙って書いて、リライトして、内部リンクなどでつなぐことがSEO
今、ページ数を増やすべきか悩んでいる人は、こう自問してみてください。
「このページは、誰の・どんな悩みに・どう答えるためにあるのか?」
これに明確な答えを持てたとき、ページは“資産”に変わります。
数ではなく、「刺さるページ」を1つずつ積み上げていくことが、SEOにおける正攻法です。