
「会社のブログを書いてくれ」と社長から頼まれました。何を書いたら良いですか?

現役でSEO対策の仕事をしている私がお答えします。企業ブログで大事なことは、自分にとって当たり前でも、他の誰かにとって当たり前じゃないことを発信することです。
新人Web担当者のためのブログ記事ネタの探し方

企業ブログに限らずですが、
記事ネタを探すときのポイントは、自分の知識や経験を棚卸しすることです。
なぜ棚卸しする必要があるのかというと、あなたが持っている知識や経験した出来事を、ブログ記事として発信するためです。
あなたが知っていることや経験してきたことは、あなたにとっては当たり前のことかもしれませんが、他の誰かにとっては貴重な情報になることがあります。
たとえば、
私はこのブログでSEO対策やWebマーケティングについて情報発信しています。
SEO対策のためのタイトルの付け方や、descriptionの付け方などを記事ネタにしていますが、発信している内容はSEO業界では当たり前のことも多いです。
自分にとって当たり前でも、他の誰かにとっては違う

なぜ私がSEO業界では当たり前のことを発信しているかというと、業界内では当たり前でも、別の業界の人たちにとっては当たり前じゃないからです。
クライアントからもよくこんな質問を受けます。
「ディスクリプションってどこに表示されるものですか?」
SEOの知識があったら当たり前に知っているはずのことですが、そうでない場合には知らないことです。
あなたにも、
きっと他の人が知らない知識や経験がたくさんあります。
企業ブログの場合は、
あなたが働いている会社や業界のことを発信しましょう。
あなたにとって当たり前でも、
「他の人にとっては貴重な情報かもしれない」ということを忘れないでください。
もしもあなたがお客さんと直接接する仕事なら、お客さんから受けた質問を記事ネタにするのがオススメです。
一人の方が疑問に思っていることは、
他の誰かも同じように疑問に思っていることが多いからです。
発信内容に検索ニーズがあるとき、アクセスを獲得できる

自分が普段当たり前だと思っていることを発信するという話をしましたが、少しSEO的な話もします。
そもそもSEO対策がわからない場合は、
SEO対策とは何かを解説した記事をお読みください。
自分にとっては当たり前でも、
他の誰かにとっては当たり前ではないことを発信するのがポイントですが、ただ発信してもアクセスを獲得できない場合もあります。
検索エンジンを使ってアクセスを獲得するためには、自分が発信する内容にニーズがなければなりません。
ニーズというのは、
ちゃんと検索されているかどうかです。
たとえば、
あなたがカレー屋で働いていたとします。
自分にとって当たり前でも他の人にとって当たり前じゃないこととして、「カレー屋のまかない」についての記事を書いたとします。
ただ、この場合は多くのアクセスは見込めません。
なぜなら、
「カレー屋 まかない」の検索ニーズは低いからです。
ところが、
たとえば同じまかないであっても、「漁師 まかない」だと、そこまで多くはないですが、検索ニーズがあります。
※キーワードプランナー参照
つまりこの場合、
あなたが漁師なら「漁師 まかない」の記事を書くのはOKですが、カレー屋で働いているなら「カレー屋 まかない」で書くのは微妙だということです。
このように、
記事を書くときには、検索ニーズを考える必要があります。
【補足】SEO対策のための記事ネタの見つけ方
さいごに、
自分が発信する内容と検索ニーズとのマッチを調査する方法です。
- キーワードプランナーを使う
- 無料のキーワード調査ツールを使う
- 実際に検索してみる
キーワードプランナーを使う

「キーワードプランナー」は、Googleが提供しているキーワード調査ツールです。
キーワードの検索需要を調べることができます。
キーワードプランナーを使うことで、
月あたりにどのくらいの回数の検索が行われているかを知ることができます。
SEO対策や広告出稿をする際には必須のツールです。
無料のキーワード調査ツールを使う
検索ボリュームなどを調べるには「キーワードプランナー」を使う必要がありますが、キーワード候補(記事ネタ)を探す際には、キーワードサジェストなどを調査できる無料ツールが便利です。
キーワードサジェストとは、
「○○」と検索窓に入れたときに、予測変換で文字が表示される仕組みのことです。
↑キーワードを入力すれば、
関連するキーワードを洗い出してくれます。
洗い出されたキーワードは、
実際にインターネット内で使われているキーワードですので、そのまま使えます。
実際に検索してみる
実際に検索してみるのもオススメです。
書こうとしているネタについて検索してみて、
それについて書いているページがたくさん表示されたら、ある程度需要があると判断できます。
逆に、見当違いのページばかりが表示される場合は、需要がないため、そのネタについて書いている人たちが少ない状態だと言えます。
ただ、難しいのは、競合が多い=検索ニーズが高いから記事を書くべきかというと、必ず正しいとは言えない点です。
また、
見当違いのページばかりが表示される=そのネタについて書いている人がいないから書くのをやめるべきかというと、こちらも正しいとは言えません。
需要のあるネタで記事を書くのは基本ですが、競合が多すぎると検索結果の上位に表示されるのが難しいです。
また、そのネタについて他の人が書いていない場合、逆に非常に大きなチャンスの場合もあります。
このあたりはケースバイケースとしか言えずに申し訳ないですが、慣れるまでは、迷ったらとりあえず書いててみるのがベストです。
まとめ
SEO対策のための記事ネタの探し方については以上です。
今回は企業ブログを想定して書きましたが、プライベートのブログやアフィリエイトサイトでも考え方は同じです。
同じ道を歩く人間は誰一人としていないので、誰もが貴重な知識や経験を持っています。
そしてその知識や経験を求めている人たちは世界中にたくさんいます。
その貴重な知識や情報を発信してみてください。
「役に立った」という人たちがきっと現れるはずですよ。