
SEO対策に力を入れたいのですが、description(ディスクリプション)はどう書くのがよいのでしょうか? そもそもdescription(ディスクリプション)ってSEOの効果はありますか?

description(ディスクリプション)って何? という方もご安心ください。現役でSEO対策の仕事をしている私がdescription(ディスクリプション)の意味から書き方まで丁寧に説明します。
この記事を読めばdescription(ディスクリプション)の理解も書き方もバッチリです。
ディスクリプションについて理解しよう

SEO対策に力を入れようと考えて「今自分にできることは何だろう?」と思ったときに、手軽に挑戦できるのがディスクリプションの設定です。

ただ、どうやって設定すればいいのかがわかりづらいですよね…
それではさっそく設定していきましょう、と言いたいところですが、正しく設定するためにも、ディスクリプションについて正しく理解するところから始めましょう。
「いやいや、もう知ってるよ」と思った方は、書き方のところだけお読みいただければOKですが、「なんとなくしか理解できてない」という方は、ちょっとお付き合いくださいね。
ディスクリプションとは?
ディスクリプションとは、検索結果のタイトルの下に表示されるテキスト文のことです。

ディスクリプションはパソコンでもスマートフォンでも表示されます。ディスクリプションはページの内容をクリック前の検索ユーザーに理解してもらうためにあります。

ディスクリプションは、たくさん表示されるページの中から、どのページをクリックするべきかを選ぶためのヒントのようなものです。
クリック率に影響する
では、SEO対策を考えたときに、なぜディスクリプションに力を入れるべきなのかを考えてみましょう。
それは、ディスクリプションが検索ユーザーのクリック率に影響を与えるからです。
たとえば検索結果に次の2つのページがあったとします。あなたならどちらをクリックしますか?

上のパターンの方が、
「いろいろわかりやすく書かれてそうだな」と思いますよね?
検索ユーザーにディスクリプションを読んでもらい、「この記事読んでみよう」と思ってもらえたら、ページをクリックしてもらえます。逆に言うと、微妙なディスクリプションの場合、検索結果に表示されていてもクリックしてもらえない可能性があるわけです。
ですから、
ディスクリションは注意して設定する必要があるのです。
ちなみにですが、ディスクリプションには検索順位をあげるための効果はない、というのがSEO業界の大方の見解です。
ディスクリプションの設定は必須ではない
なお、ディスクリプションの設定は必須ではありません。
設定していない場合、Googleの検索エンジンロボットが勝手に設定して表示します。
また、設定してある場合でも、Googleのロボットに微妙だと判断された場合、勝手に書き換えられます。

必須じゃないならGoogleのロボットに任せておけばよくないですか?

ただ、勝手に設定されたものが魅力的なディスクリプションであるケースは少ないので、設定しておくことをオススメします。
競合サイトのディスクリプションの調べ方
競合サイトのディスクリプションの調べ方についても書いておきます。
検索結果のタイトルの下に表示されているのでそちらを見れば良いのですが、「…」となって省略されている場合が多いです。全文を見るには以下の方法でチェックします。
- 該当のWebページで右クリック
- 「ページのソースを表示」(Macの場合)
- 「ctrl+F」(Windows)「command+F」(Mac)で検索窓表示
- 「description」で検索
あなたのサイトの競合はどんなディスクリプションを書いていますか?
調査しちゃいましょう。
ディスクリプションを書いてみよう

それではディスクリプションの書き方について学んでいきましょう。
あなたのWebサイトやブログの仕様によって設定方法は変わってきますが、おおよそ2パターンです。
静的HTMLサイトで設定する
HTMLソースの<head>と</head>の間に下記コードが記載されていると思います。
各ページに設定されていると思うので、1ページずつ文章を入力していきます。
そもそもコードがない場合は、Webサイトを作ったときに入れ忘れているので、コードごと入れましょう。
<meta name="description" content="ディスクリプション">
ワードプレスで設定する
ワードプレスの場合、
プラグインを使用してディスクリプションを設定するケースが多いです。
例)「Yoast SEO」というプラグインで設定する場合

ディスクリプションを設定するときに意識すること
ディスクリプションを設定する際に意識したいことは以下です。
- 狙っているキーワードを含める
- 各ページ別々のものを設定する
- 文字数に注意して内容をわかりやすくまとめる
- 検索ユーザーのフックになるような言葉を入れる
狙っているキーワードを含める
ディスクリプションには狙っているキーワードを含めましょう。
該当のキーワードでユーザーが検索した際に、ディスクリプション内のキーワードが太字で表示されます(パソコンの表示結果)。
その結果検索ユーザーの注意を向けやすくなります。
たとえば「ブラックバス 釣り方」のキーワードで記事を書こうとする場合には、ディスクリプションにも該当のキーワードを入れましょう
ただ、
キーワードを詰め込みすぎるのはNGです。
ディスクリプションに限らずですが、検索ロボットは過剰なキーワード配置を非常に嫌います。100文字の文章の場合には、2,3回がベストです。
各ページ別々のものに設定する
各ページそれぞれ異なるディスクリプションを設定しましょう。
「Google検索セントラル」にも以下内容の記載があります。
検索結果に表示される個々のページについて、同じまたは類似する説明を使用してもあまり意味がありません。型どおりの説明は表示される可能性が低くなります。個々のページを正確に表す説明を記述してください。
https://developers.google.com/search/docs/advanced/appearance/good-titles-snippets?hl=JA
ECサイトなど、ページ数が多くなるWebサイトに関しては一つずつ設定するのが大変なので、一部分だけ表記を変えて自動でディスクリプションを設定するのが主流です。
一般的な企業サイトやブログサイトの場合は、全ページ個別に設定しましょう。
ディスクリプションはページの内容を表す概要です。内容が全く同じページでないのなら、同じディスクリプションを設定するのはおかしいです。
ですので各ページ固有のディスクリプションを設定しましょう。
文字数に注意して内容をわかりやすくまとめる
文字数に注意して内容をわかりやすくまとめましょう。
ディスクリプションに文字数制限はありません。
ただ、あまりにも長いと省略されます。検索結果を見ると長すぎて省略されているサイトがほとんどですが、省略されてしまうと意味が正しく伝わらない可能性があるので、文字数にはちょっと注意が必要です。
では何文字が理想なのでしょうか?
2021年1月現在、パソコン、スマートフォンそれぞれのディスクリプションの表示文字数はおおよそ以下です。
パソコン:110文字くらい
スマートフォン:70文字〜
Webサイトや環境によって表示が変わるので、正直なところ絶対的に何文字とは言えないです。ちなみに、SEO対策の書籍などでは110文字〜120文字が推奨されています。
私個人的には、最近のスマートフォン重視の流れを考えると、100文字以下、80文字〜90文字くらいがベストではないかと考えています。パソコンのみを考えるなら、100文字くらいで設定しておけばきれいに表示されます。
また、検索結果に表示される文字数に制限があることを考えると、検索ユーザーにより伝えたい言葉に関しては、文章のはじまりの方に書いた方が良いと言えます。
検索ユーザーのフックになるような言葉を入れる
検索ユーザーの注意を引くようなディスクリプションを設定しましょう。
狙っているキーワードを含める点もそうですが、検索ユーザーが目にしたときに、「あっ、それそれ」と思ってもらえるようなディスクリプションが理想です。
たとえば、何かで悩んで検索しているユーザーが「○○でお悩みではありませんか?この記事を読めば解決できます」と書いた文章を目にしたらどうでしょう?
クリックしたくなりますよね?
ディスクリプションは、ただキーワードを入れれば良いというものではなく、検索ユーザーがクリックしたくなる魅力的なものにする必要があります。
ちなみにですが、ディスクリプションは必ずしも文章にする必要はなく、単語を並べたものでもOKです。ECサイトなどではたまにあります。
ただ、
文章のほうが魅力が伝わりやすと思います。
まとめ
ディスクリプションの設定について書いてきましたが、いかがでしたしょうか?
「ディスクリプションはめんどくさいから設定していない」という方も中にはいます。ただ、SEO対策をするうえでは、ちょっとした施策の積み重ねが競合との差を生みます。
この記事を読んでディスクリプションの理解が深まったあなたなら、きっと魅力的なディスクリプションが書けると思います。それではまた。