【映画ビリギャルに学ぶ】怒り・コンプレックス・悔しさの強大なエネルギーの話

綺麗な言葉が並ぶ自己啓発本には書かれていない意外な事実が、怒りやコンプレックス、悔しさなど、負のパワーを利用することの有効性です。

この記事では、映画『ビリギャル』と私の過去の経験を例に負のパワーの凄まじい力について書いていきます。

  • 大きなコンプレックスがある
  • 毎日怒りの感情が沸いてくる
  • 人生で悔しさを感じることが多い

こんな方は、実はそれは大きなチャンスだということに気付くはずです。

目次

負のエネルギーのパワーは凄まじい

怒りやコンプレックス、悔しさ、嫉妬心といった負のエネルギーは一般的には悪いものとされています。

悪いものとされているので、こういった感情を感じがちな方は周りの人から、「怒りを鎮める方法を学ぶ必要性」を説かれたり、自分自身でもコンプレックスを感じないように努力していたりすることと思います。

たしかに、負のエネルギーを常日頃から纏っていたら、自分自身が幸せを感じられないし、周りにいる人たちも不幸になってしまいます。

ですが別の側面として、
負のエネルギーはうまく活用すれば最強のパワーになるという側面もあります。

映画『ビリギャル』には這い上がるための秘訣が詰まっている

映画『ビリギャル』は、小学校レベルの学力の女子高生がある塾に入塾することで慶応義塾大学に現役合格するというストーリーです。実話をもとに書籍化されており、有村架純主演で2015年に映画化されています。

この映画はバカだった女子高生が努力の末に最終的に慶応義塾大学に現役合格する美談ストーリー、「誰でもやればできる。努力を大切にしよう」といった元気の出る映画として受け入れられていると思いますが、一方で、この映画は何かを成し遂げる時の負のエネルギーのパワーの凄まじさを描いた映画でもあります。

映画の中で主人公さやか(ビリギャル)は、担任の先生から「クズ」呼ばわりされています。そして、父親にも全く期待されない・相手にされないという日々を過ごしています。そしてまた、彼女自身も自分のことに期待していませんでした。クズ呼ばわりされ、父親から期待されていなかった彼女は、怒りややるせなさの矛先として、刹那的な生き方を選んでいます。

これはコンプレックスや怒りをコントロールできていない状態です。

ですがその後、彼女は坪田先生(塾の先生)に出会い、学びの楽しさ・自分でもできるということを理解したことよって、慶応義塾大学の現役合格を成し遂げます。

劇中にこんなワンシーンがあります。坪田先生(塾の先生)と主人公さやかの担任が喫茶店で会話している時にさやかが偶然居合わせて話を聞いてしまった時のシーン。

担任:慶応合格圏の偏差値70は、全受験生のうち上位2パーセント。偏差値30の工藤は下位2パーセント。受験生が70万人としたら、そのあいだの96パーセント、つまり67万人を追い抜かなきゃならないことになる。工藤にできるわけがない。

坪田先生:難しいことに挑戦しているのは僕だってわかっています。

担任:少しくらい勉強したって、ダメな生徒はダメなんですよ。

映画『ビリギャル』より

また、こんな場面もあります。野球部に所属しプロを目指していたが挫折した弟に対して、さやかが「もう少し踏ん張りなよ」と言った時に弟から言われた言葉。

姉貴もさ、バカな夢追いかけるのはもうやめろよ。まさか本気で慶応行けると思っとんのか。

映画『ビリギャル』より

これらの言葉って、負けず嫌いの人や負のパワーをエネルギーにできる人ならわかると思うのですが、もう最高にパワーが沸いてくる言葉なんですよね。「お前には無理」とか「どうせ無理」とか言われると、もう体中のエネルギーがスーパーサイヤ人のようにMAXになります。

これらの言葉を聞いた主人公さやかは、慶応義塾大学合格に向けてより一層勉強に励むようになります。

これがコンプレックスや悔しさをバネにするということです。

私の人生はじめての成功体験は担任の先生から「志望校に受かる可能性はない」と言われた時でした

過去を遡ると、多くの人には人生のどこかの地点で現在の人格形成の原体験となるものがあると思います。

私の場合は、それは高校受験でした。

慶応義塾大学に入るといった大きく難易度の高い目標ではありませんでしたが、担任の先生から「E判定。受かるのは無理」と言われた高校に3ヵ月の勉強期間で合格しました。人生であの時ほど勉強したことはなかったし、きっとこれからも、あの時ほど勉強に情熱をかかけることはできません。

その当時の私は毎日『ビリギャル』のように遊んでばかりいて、授業にもろくに出ていませんでした。

授業に出てもゲームをしたり隣の席の友達とカードゲームをしたり、その結果自業自得ですが、先生からは嫌われ、ついには「学校に来るな」と言われたこともあります。そして私自身も学校や大人が嫌いでした。

でもだからこそ、「受かる可能性がない」と嫌いな担任の先生に言われた時に、それまでの人生で感じたことのなかったパワーが生まれました。自分でもビックリするくらい、「何が何でも絶対に絶対に死んでも受かってやる」というモチベーションが生まれました。

そして最終的に2ヶ月ちょっとで学年順位を100位以上あげ、志望校に合格しました。

この時の成功体験が今の私の思考の原体験になっており、私は今でも何かに挑戦して結果を出さなければならない時には、「見返してやる」というような、負のエネルギーと呼ばれるような感情を利用しています。

負のパワーをコントロールする方法を学ぶ

「負のエネルギーは最強である」

とはいえ、
いつも負のパワーに溢れていたら幸せになれません。

ですので、負のエネルギーをうまくコントロールする必要があります。これは結局のところ「感情をコントロールする」という話になります。

具体的には、怒りや悔しさを感じた時にその感情を「絶対にこの状況から抜けだしてやる」とか「見返してやる」という感情に転換することです。

たとえば会社で上司や客から理不尽に怒られて「ムカつく~」となった時に、怒鳴り返したり不機嫌になったり、家に帰って物や人にあたったりするのではなく「今の嫌な状況から抜け出すための活動にそのエネルギーを向ける」ということです。

物や人に怒りをぶつけたり、酒やキャバクラなどで怒り、ストレスを解消してしまったら、貴重なエネルギーが消費されてしまうし、また、翌日、休み明けから何も変わらない毎日を過ごすことになってしまいます。

そうではなく、勉強や仕事にエネルギーを向けるのです。「絶対に抜け出してやる」「見返してやる」という負のエネルギーを仕事や勉強に向けるのです。

負のエネルギーを使うとものすごく仕事や勉強に集中できますし、負のエネルギーを他のことに転換する方法を習得できると、怒られたり悔しい思いをしてもあまり嫌な気持ちにならなくなります。

むしろ、「モチベーションの元を与えてくれてありがとう」という気持ちにさえなったりします。

「負のエネルギーを活かせ」なんてあまり褒められた話ではないかもしれませんが、非常に強力なエネルギーなので、有効活用できていないならちょっと意識してみてくださいね。長期スパンで使うのはお勧めできませんが、短期スパンで使えば、短期間で驚くほどの成果をあげられますよ。

まとめ

  • 怒りやコンプレックス、悔しさといった負のパワーの力はすさまじい
  • 負のパワーを利用すると色々なことを達成できる
  • 負のパワーに支配されてしまうと不幸になってしまう
  • 負のパワーをコントロールする方法を学ぶ

それでは、お読みいただきありがとうございました。

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