- 20代の方
- 「お金がない・時間がない」が口癖の方
- 「自由や安らぎ」がほしい方
「もし人間が死とはなにかを知ったら、こわいとは思わなくなるだろうにね。そして死をおそれないようになれば、生きる時間を人間からぬすむようなことは、だれにもできなくなるはずだ。」
『モモ』ミヒャエル・エンデ/大島かおり訳/岩波少年文庫/237ページ
捨てることで、お金・自由・安らぎ・時間は手に入る
「お金がない」「時間がない」「自由がない」といった言葉を普段の生活の中で聞くことは多いですが、これらの多くは、何かにしがみついている結果生じているものだったりします
たとえば、ブランド物を買い漁って、借金をしたり風俗で働いたりしている女性がいたとします。
この女性はブランド物を手に入れるために、お金や時間を失っていると考えることができます。風俗で働くことの是非は問いませんが、もしも嫌々働いているのなら、心の安らぎを失っているかもしれません。
彼女がお金や時間、心の安らぎを失っているのは、ブランド物の購入が原因ですが、そもそも彼女が「なぜブランド物を購入しなければならないか?」ということを考えた時に、その理由は、見栄やモテたいという気持ちだったりするわけです。
たとえば、
仕事のしすぎて身体や精神を壊してしまう人がいます。
身体や精神を壊してしまった直接的な原因としては、「働きすぎ」かもしれません。ですが彼らが働きすぎている背景には、周囲からは見えない動機があります。
たとえばそれは、「プライドや見栄」「周囲からの期待に応えようとする気持ち」かもしれません。
たとえばモテたいという気持ちかもしれません。
- ブランド物を買い漁る女性
- 働きすぎの人
2つの例を出しましたが、たとえば彼らが救われる方法を考えてみましょう。
- 「ブランド物を買うのをやめる」
- 「働きすぎるのをやめる」
もちろん答えはこれで合っているかもしれません。
ですが行動を変えただけでは、
対象が別のものに移るだけです。
たとえば「ブランド物を買い漁る女性」は「ホストに貢ぐ女性」になるだけかもしれません。
働きすぎの人も、じゃあ働くのを辞めれば幸せになれるかというと、必ずしもそうではないと思います。
大事なのは、
動機そのものを捨てることです。
「見栄やプライド、周囲の目を気にする気持ち」を捨てることです。
下に記載した捨てるものリストは、ほんの一例ですが、
抱えているものが多ければ多いほど、人生から、お金や時間、自由や安らぎが少なくなっていきます。
じゃあ何もかも捨てれば、お金や時間、自由、安らぎが手に入るかというと、必ずしもそれは正しくありません。
というのも、たとえばある程度のお金を手に入れようと頑張るためには、「欲」が必要だからです。
- 「モテたい」
- 「おいしいものを食べたい」
- 「快適な家に住みたい」
- 「称賛されたい」
こういった欲があるからこそ、
人は頑張ることができます。
欲が全くなかったら、最低限の生活費すら稼ぐ気持ちすら沸き起こらず、むしろそれは不幸につながるでしょう。
ですので、捨てるといっても、片っ端から捨てればよいわけではなく、「ここまでなら捨てても良いかな」という見極めと、「私はこのために頑張っているから、これだけは捨てられない」というカスタマイズが大事です。
それでは早速、捨てるものリストです。
捨てるものリスト【思考編】
思考を捨てると人生が大きく変わります。
ただ、その分捨てるのは難しかったりします。
思考を捨てるのは、「じゃあ今日捨てよう」というほと簡単なものではなく、多くの場合何らかのキッカケが必要になります。
たとえば私が「当たり前」を捨てたのは、既卒になって採用面接に落ちまくった時ですし、「プライドや見栄」を捨てたのは、お金がなくなって自分の家すらなかった時期だったりします。
プライドを捨てる
「そもそもプライドとは何なのか?」ということが難しいですが、私が思うプライドとは、過剰なこだわりのことです。
- 「そんなことも知らないの」と笑われるのが嫌だから、何でも知っているフリをする。
- 「バカだと思われるを恐れて、素直に『教えてください』と言えない」
- 「フラれるのが恐い、みっともない」から、異性に告白できない。
プライドを捨てると楽になります。
バカだと思われようが、フラれて笑われようが、好きなように生きたもの勝ちです。
見栄を捨てる
見栄を張ると疲れます。
「いつもオシャレでいないといけない」とか、「メイクばっちり」とか。
高いスーツを着て、高層マンションに住むエリートサラリーマンとか。
見栄を張ると、お金がかかります。
1万円のスーツでも、100万円のスーツでも同じように生きていくことはできます。
こんなことを言うと、「わかる人にはわかる」と言われるかもしれませんが、「わからない人にはわからない」ので大丈夫です。そしてあらゆる分野において、わかる人よりもわからない人のほうが圧倒的多数です。
少し話は逸れましたが、見栄を捨てると、お金をかけずに生きることができます。
周囲の目を捨てる
周囲の目は、見栄に少し近いですが、こちらはもう少し生き方全般に言えることで、たとえば、「親の期待に応えるために大企業に絶対に入る」とか、世間体のために嫌々大学に行く・卒業するとかです。
周囲の目を捨てると、
自由や安らぎが手に入ります。
たとえば、今でこそ子どものなりたい職業上位だったり、企業のCMやテレビ出演もあるユーチューバーですが、少し前までは、ただの変人扱いです。
たとえばブロガーやアフィリエイターもそうです。
こういった仕事は、周囲の目を気にしていたらできないですからね。
当たり前を捨てる
世間から当たり前と思われていることを捨てることで、自由やお金が手に入ります。
世の中には、「よくわからないけど、皆が言っているから」というような理由で、常識とされていることがたくさんあります。
- 大学を卒業したら新卒として企業に就職するのが当たり前
- 「普通に幸せな社会人生活を送りたいのなら、高校→大学のルートを通るべき」
誰かが言う「そんなの当たり前じゃん」という言葉を信じてはいけません。
「当たり前」という言葉は、
人間の思考を止める言葉です。
お堅い役所が言う「規則ですから」と同じように、その後の行動をストップさせてしまう非常に強い言葉です。そして、「当たり前」に縛られると人生はものすごく生きづらくなります。
「新卒は3年間は我慢」とか「既卒になったら終わり」とか。
誰かの当たり前に縛られてはいけません。自分の人生を生きましょう。
モテたいを捨てる
モテたいという気持ちを捨てると、お金や時間が生まれます。
これは私の実体験ですが、私はこれまでの人生を通して、人生のエネルギーの3分の2くらいを「モテるために」使ってきました(笑)。
「モテるために生きてる」ゆうこすじゃないですが、私は、「モテるために伸ばした髪を切って内定をもらうか」「引き続き髪を伸ばすか」という2択で、後者を選んだことがある人間なので、本当、モテることに関しては、命懸けで生きてきた過去があります。
その経験から言えることは、モテるにはお金と時間がかかるということです。
- モテるための美容代
- モテるためのファッション代
- 女の子にごはんをおごるお金
- デート代
モテたいという気持ちを捨てると、お金と時間が生まれます。
ちなみに今の私には、「モテたい」という気持ちはありません。
これは良いのか悪いのかはわかりませんが、たくさんの女の子と遊んだ結果、ごくふつうの相手では物足りなくなり、結果的に、「モテなくても良い」という思考に行き着きました。
捨てるものリスト【行動編】
続いて行動編です。
自発的に起こせる行動であれば、今すぐに効果を実感することができます。
それでは早速見ていきましょう。
お酒を捨てる
お酒も時間やお金を奪う大きな原因となります。
お酒を買うお金。飲み会に参加するお金。そして、何よりもお酒を飲むと時間を消費します。
飲んでいる間はもちろんですが、お酒を飲んで酔ってしまうと、その後の時間も無駄になってしまいます。たとえばお酒を飲むと、飲んだ後に「少しだけ勉強して寝るか」というようなことができなくなります。
さらに、飲みすぎて二日酔いにでもなったりしたら、かなりの時間を無駄にします。
もっと悪い場合には、依存症になって人生そのものを失う可能性すらあります。
タバコは論外過ぎて端からこの場に書きませんでしたが、お酒もタバコと同じくらい、百害あって一利なしのレベルだと思います。
女遊びを捨てる
これは男性限定ですが、女遊びにリソースを使っている人は、女遊びを捨てると時間やお金、自由が生まれます。
「モテたいを捨てる」と似ていますが、こちらはキャバクラや風俗、ナンパ、出会い系などの遊びを捨てるということです。
男の場合、基本的には女遊びをするには多くのお金が必要なので、これを捨てると、お金が生まれます。
習い事を捨てる
習い事をしているとうと、一見すると「偉い」ように思えますが、実はただ通うだけになってしまっていたり、本気でやっていないから全然上達しなかったりという場合があります。
本気で上達したい・成長したいと思っているなら、習い事には意味があるかもしませんが、そうでないなら、時間とお金の無駄になってしまいます。
趣味を捨てる
「趣味が豊富」というと、
一般的に良いことと受け止められます。
ですが、多くの趣味は、お金と時間を要します。
たとえばゴルフが趣味の場合には、ゴルフウェアや、プレイ代、交通費などがかかります。そして、プレイに要する時間や移動の時間がかかります。
野球観戦が趣味という場合には、チケット代や交通費、家で見る場合には、観戦するための時間がかかります。
こう考えた時に、多趣味というのは、実はかなりの弊害があることがわかります。
時間やお金がないなら、趣味を捨てましょう。
出世を捨てる
出世を捨てると、時間や心の安らぎを手に入れることができます。
- 「出世するために、上司より先に帰るわけにはいかずに残業する」
- 「出世するために休日出勤をする」
- 出世するために、嫌いな上司に気に入られようと頑張る。
もしもあなたが「会社員は出世の階段をのぼらなければならない。でも出世競争は大変だ」と思っているなら、出世を捨てることで自由や心の安らぎを手に入れられるかもしれません。
友だちを捨てる
「友だちを捨てる」というと言葉が悪いですが、捨てるのは「悪影響をおよぼすような友人」です。
「友達がいない人はおかしい」という言葉を真に受けて、悪影響を及ぼすような人たちに無理に合わせていませんか?
- 悪口ばかりの人
- 何でも否定から入る人
- 意識が低すぎる人
自分と合わない人と無理して一緒にいるくらいなら、一人でいたほうがよほど生産的です。
悪影響をおよぼす友人を捨てると、時間やお金、心の安らぎが得られます。
移動を捨てる
移動を捨てることで多くの時間を生むことができます。
たとえば都会の30代、40代くらいの絵に描いたようなサラリーマンの人物像って、埼玉、千葉あたりに一戸建てを建てて、片道1時間半くらいの通勤電車で出勤するというものですが、私としては、出勤に時間をかけるという意味がわかりません。
「始発から乗れるから座れる、座れるから勉強できる」とかならまだわかりますが、満員電車内で死にそうになりながら吊革につかまって長時間電車に揺られるという意味が、私にはわかりません。
「もう家を買ってしまった。今の会社で定年まで働く」というのなら手遅れかもしれませんが、そうでないなら、通勤に時間がかかっている人は今すぐに引っ越したほうが良いと思います。
あとは通勤に限らずですが、私がパソコンを使った仕事をしていて、趣味もパソコンを使ったものだからというのもあるかもしれませんが、日々の生活って、あまり移動しなくても快適に送れるような気がします。
たとえば極端な話、家に居ても仕事はできるし、YouTubeを見たりブログを書いたりしていれば楽しく過ごせます。
食料は近くのお店で買えばいいし、今は宅配サービスだって充実しています。
家に居れば、お金がかかりません。
食事を捨てる
食事を捨てるというのは、「何を食べようか?」と悩んだり、健康を害するようなデカ盛りやインスタント食品、食べ放題などを捨てるということです。
会社員が、「今日何食べる?」と言っているのを聞いたりしますが、私は、「そこに頭を使うのって時間の無駄じゃない?」と思ってしまいます。
あとは、「私は〇〇のステーキしか食べない」みたいに、変なこだわりを持つことでも余計なお金がかかったりしもします。
行列に並んででも何かを食べたいという気持ちも、人生から多くの時間を奪います。
並ばなければ15分で終わる食事が、2時間待ちの列に並ぶことによって何倍もの時間を消費します。
2時間並んだ結果その料理を食べた時、「うわっ、最高!並んでよかった」と思いますか?
答えがYESならそのまま人生を楽しむべきですが、私は、行列に並ぶ人たちは、「自分がいずれ死ぬ存在だということを理解していないのでは?」と疑ってしまいます。
テレビを捨てる
テレビは最強の時間泥棒です。
「ちょっとだけのはずが・・・」
気付いたら平気で2時間3時間経っていませんか?
テレビを捨てると、時間が生まれます。
あとは、たまに機会がある時を除いて、私はもう数年間くらいテレビを見ていないのですが、私がテレビを見ない理由の一つに、テレビは価値感の押し付けてくると考えているからです。
たとえば、私が無職で一文無しだった頃、バラエティを見ていると、「モテすぎて困る」という女性タレントが出て、モテすぎエピソードを話していました。
テレビの中には、
幸せそうに笑っている美人タレントがいる。
一方で、自分は独りぼっちの部屋で、今にも人生が終わりそうな時を過ごしている。
モテて困るタレントと、
モテるどころか人生が終わりかけている自分。
本当は世の中にはたくさんの人たちがいて、たくさんの生活があるのに、せまい部屋の中でテレビを見ていると、まるで、テレビの中の人間が話す言葉・生活スタイルが、世間のスタンダードのように思えてくる。
「あぁ自分は何てダメなやつなんだろう」
私はよくこんなふうに思っていました。
ですが、当たり前ですが、テレビの中のタレントが話す言葉や生活スタイルは、世の中の一般様式とは少し異なります。
異なるからこそ、
彼らは芸能の世界で生きていけるとも言えます。
ですが私たちは時々、テレビを見ることで、「皆もそう」とか「自分は違う」とか、錯覚を起こしてしまったりします。
テレビを捨てることで、時間や心の安らぎが得られます。
恋人と別れる
もしもあなたが、下記のようなことを長く付き合っている恋人に対して感じているなら、恋人と別れることで人生が劇的に変わる可能性があります。
- 一緒にいても成長できない。
- 価値感が合わないから話していても楽しくない
- 信用できない
- 今は一緒に居るけど、結婚するイメージがわかない
人は身近にいる人から多くの影響を受けます。付き合う人は選びましょう。
まとめ。主体的に生きることで、時間やお金、自由、安らぎを生み出そう
あなたは毎日の生活の中で、自分の時間やお金を何に使っているかを把握していますか?
「気付いたら時間がなくなっていた」
「あれ?給料日から一週間しかたっていないのにもうお金がない」
こんな生活を送っていませんか?
もしそんな今のご自身の生活に満足していないなら、何かを捨ててみるのが良いかもしれません。