2025年、OpenAIがChatGPTに正式に導入した「Deep Research」は、インターネット上の情報を分析し、これまで人間が行っていた調査を自動化するためのリサーチエージェントです。
この記事では、SEO対策の仕事をしている私が、ChatGPTの「Deep Research」は実務でも使えるかどうかを、実際に検証してレビューしています。
Geminiの「Deep Research」についての記事も書いているので、併せてお読みください。

ChatGPTのDeep Researchとは?

Deep Researchは、ChatGPTに搭載された調査支援機能です。
プロンプトを入力すると、ChatGPTがWeb上の複数ソースを収集・統合・要約し、最終的にレポート形式でアウトプットしてくれます。
通常のChatGPとの対話でも、数秒で的確な答えを返してくれるケースが多いですが、より深く調査し、かつレポートなどにまとめてもらう用途で、Deep Researchが活用されるケースが多いようです。
【特徴】
- 複数のWebページを調査・分析
- 出典付きで信頼性のあるレポートを自動生成
- 調査ステップが可視化され、後から追跡も可能
最近やたらと「AIエージェント」がどうとか言われていますが、生成AIは秘書のように働いてくれるので、うまく活用できると、仕事のスピードも効率も大幅にアップします。
とくに、調査は人間にとって面倒で時間がかかるものなので、それを自動化できるのはすごくありがたいです。
自サイトを使ってSEO分析を依頼してみた

検索バーのツールの中に「Deep Research」があるので、選択した状態でプロンプトを入力します。
【プロンプト】
このURLのSEO改善点を分析してください
上記を入力すると、
逆質問がありました。
- 特に重視したい観点はありますか?(例:コンテンツ内容、構造、速度、モバイル対応など)
→コンテンツ内容 - 競合サイトとの比較も希望しますか?
→はい - 使用ツールに制限はありますか?(例:PageSpeed InsightsやAhrefsなど含めてOKか)
→ありません - 出力のスタイルに希望はありますか?(例:表形式、要点箇条書き、文章形式)
→要点箇条書き
Geminiの「Deep Research」にはなかったので、この時点ではかなり期待が持てます。
リサーチにかかる時間
数分程度で完了します。
複雑な調査や再質問を繰り返す場合でも、10分以内にはおおまかな改善案が得られる印象です。
GeminiのDeep Researchのように長時間かかることはなく、即時性の高い分析が可能です。
ただ、正直「ちゃんと調べてるのかよ」とは思いました。
出力された改善案
- コンテンツの網羅性と品質向上:記事ごとの深さや情報量を充実させ、薄い内容にならないように気をつけてください。
- 独自性の強化:体験談や自社データなど、独自性のあるコンテンツを盛り込んで、競合メディアと差別化を図ってください。
- 専門性・信頼性のアピール:公式情報や信頼できる統計などを引用し、権威性と信頼性を補強してください。
- 内部リンクの最適化:関連記事同士を適切にリンクで結び、ユーザーが関連コンテンツをたどりやすい導線設計にすることが重要です。
- 見出し構造の改善:見出しにはキーワードを含めることが重要です。
- 検索意図とのズレ:狙ったキーワードごとに想定されるユーザーの質問・ニーズを分析し、その意図を正確に満たす内容にしてください。
内容的には、誰のどんなサイトにも適用できそうなので、これをこのまま、誰かのサイトの「改善策です」と言って出しても通用しそうなレベルです。
つまり、使えないです。
実際に使ってみての感想
SEO的なアドバイスは一切使えないです。
ただ、競合調査だったり、何かを調べるという点においてはやはり優れていると感じました。
ChatGPTに限らずですが、生成AIはWebページの詳細をチェックしてくれるわけではないので、具体的なアドバイスとなると、まだまだ現状では難しそうです。
とはいえ、私自身が未熟な点も影響していそうなので、AIとマーケティングの活用方法について学びつつ、より良い活用方法を模索していければと思います。
まとめ:Deep Researchは自動SEO調査ツールの入り口
- ChatGPTのDeep Researchは、SEO改善の初動調査や競合比較において使えるケースもある
- 分析結果は構造化されており、レポート形式でクライアントやチームへの共有にも適している
- アドバイスは抽象的すぎて、そのまま使うのは無理そう
AIとSEOはかなり相性が良いので、今後もこの分野でAIの活用方法が議論されていくはずです。
まだまだみんな探り探りの段階なので、この波に乗り遅れないように、日々最新の情報をキャッチアップしていきましょう。
私も勉強会に参加したりしているので、新しい発見があったらこの場で発信していく予定です。

