Search Consoleの「検出-未登録」は画像欠損が原因?Googleの仕組みから考察

「Google Search Consoleで“検出-インデックス未登録”と表示されたけど、何が原因なのか分からない…」という方は多いのではないでしょうか。

様々な原因が考えられますが、私が実際に経験したのは、画像欠損によるインデックス未登録です。

この記事では、私が経験した「画像の404が原因でインデックスされなかった事例」をもとに、Googleのインデックス登録の仕組みや、他に考えられる原因、対処法までをまとめて解説します。

目次

画像が読み込めないと、インデックスされないことがある

以下のような条件がそろうと、Googleに「ページが不完全」と判断され、インデックス登録を保留されることがあります:

  • HTMLはあるが、画像が404(削除済み)
  • 画像により意味が成立するページ(商品、医療、美容、飲食系など)
  • ページの主要構成が画像中心(文章量が少ない)

私が経験したケース

ブログのサーバー移管をした際に、画像がうまく移行できずに、一部のページで画像が読み込めない状態になっていました。

テキストはあるものの、画像の部分が空白、あるいはalt属性の表示だけになっていて、ページとして不完全な状態でした。

サーチーコンソールに「検出 – インデックス未登録」のページが増えていて、該当ページを確認すると、多くのページで画像が欠損していて、今回の考察に至りました。

なぜ画像でインデックスが左右されるのか?Googleの仕組み

Googleは、ページをレンダリングし、
問題がなければインデックスに登録します。

つまり、HTMLソースだけでなく、CSSやJavaScript、画像なども読み込んだ完成版ページを評価しています。

よって、画像が欠損していると、Googleに「不完全なページ」として判断される可能性があるのです。

画像が“メインコンテンツ”になっていると評価に直結する

メインコンテンツが適切に表示されているかは、評価指標として重要な要素です。

そのため、仮に画像がメインコンテンツとしての役割を持つようなページでは、画像の表示の有無がインデックスに直結します。

たとえば以下のようなケースでは、
画像は単なる装飾ではなく「主役」です。

  • 美容クリニックのビフォーアフター
  • 商品ページの使用イメージ
  • グルメサイトの料理写真

このような場合、画像が404になっていると、ユーザーにとって価値のないページとみなされ、インデックスされない可能性が高くなります。

その他の「検出-インデックス未登録」の原因

画像以外にも、以下のような理由でインデックスされないことがあります:

  • noindexタグがついている
  • robots.txtでクロールがブロックされている
  • canonicalタグの設定ミス
  • コンテンツが薄い(品質評価が低い)
  • 内部リンクが少ない、または存在しない
  • ページの読み込みが極端に遅い

とくに、文章量が少なく画像も欠けているようなページは、品質が低いと判断され、インデックスを後回しにされる可能性が非常に高いです。

「クロール済み-インデックス未登録」との違いは?

Search Consoleにはもうひとつ似た表示である「クロール済み-インデックス未登録」が存在します。

検出-インデックス未登録

  • GoogleがURLを把握(検出)したが、クロールはしていない
  • 主にクローラーのリソース調整や品質スコアの低さが原因

クロール済み-インデックス未登録

  • Googlebotがページを実際にクロール済み
  • しかし、品質が低い、または重複コンテンツと判断されインデックスされていない

両者の違いを踏まえて、インデックスされない原因を切り分けることが大切です。

対処チェックリスト

「検出-インデックス未登録」と表示されたページに対して、以下の項目を確認しましょう。

表示・レンダリング確認

  • 主要画像が正しく表示されているか?
     → ブラウザで実際にページを開き、画像が読み込まれているか確認。「404」や「画像がありません」などの表示は即修正。
  • 画像URLの書き換えミスやパス違いがないか?
     → サーバー移行・CMSの更新後にURL構造が変わっていないかチェック。
  • JavaScriptによる遅延読み込みで画像が出てこない状態になっていないか?
     → GoogleはJavaScriptを実行してレンダリングするが、非同期ロードの失敗などは見落とされやすい。

HTML・構造チェック

  • HTMLの構文エラーや崩れがないか?
     → W3C Markup Validation Service で検証。
  • ページ内に十分なテキストコンテンツがあるか?
     → テキストが少なすぎると「コンテンツが薄い」と評価され、インデックス保留されがち。

インデックス制御・設定まわり

  • noindexタグが含まれていないか?
     → <meta name="robots" content="noindex"> などが残っていないか確認。
  • robots.txtでブロックしていないか?
     → Disallow: 設定が適切か、対象のURLをブロックしていないか確認。
  • canonicalタグが正しく設定されているか?
     → 誤って他のURLを正規URLとして指定していないか?

サイトマップ・リンク構造

  • ページがサイトマップに含まれているか?
     → XMLサイトマップが最新状態になっているか、Search Consoleで再送信も。
  • 内部リンクが十分に張られているか?
     → 他ページから孤立したURLは、検出されにくくなります。

パフォーマンス・表示速度

  • ページの読み込み速度が極端に遅くないか?
     → PageSpeed Insights やChromeのDevToolsで確認。

まとめ

「検出-インデックス未登録」は、ページに重大なエラーがなくても起こり得ます。

とくに、画像が読み込めないページは、レンダリング段階で不完全と判断され、インデックス保留になることがあるという点は、多くの人にとって盲点かもしれません。

画像だけでなく、ページ全体の品質や内部リンク、クローラビリティも含めて、サイト全体の健全性を見直してみてください。

実際の運用で得た知見として、同じような悩みを持つ方の参考になれば幸いです。

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