【経営者・Web担当必読】ローカルSEO対策で競合店に差をつけよう

新人Web担当

店舗ビジネスをしているならローカルSEO対策に力を入れた方が良いと聞いたのですが、実際に何をすれば良いのでしょうか?

青山

現役でSEO対策の仕事をしている私が、ローカルSEO対策について解説します。ローカルSEO対策を知っているかどうかで、競合店舗との戦い方に大きな違いが生まれます。この記事を読んだあなたは、きっと「競合店にはこの情報は教えたくない」と思うはずですよ。

  • 飲食店の経営者、マーケティング担当者
  • 美容院やネイルサロン、整体院の経営者、マーケティング担当者
  • 病院の経営者、マーケティング担当者

インターネット上で「地域名+○○」で検索される可能性のある全てのビジネスに有効です。

目次

ローカルSEO対策で集客を成功させよう

ローカルSEO対策とは、「地域名+○○」で検索された際に検索結果の上位表示を狙うために行うSEO施策のことです。

「○○」には「ラーメン屋」とか「美容院」とかが入ります。

たとえば、「池袋 ラーメン屋」とか「天神 もつ鍋」とか、「渋谷 美容クリニック」とか「表参道 美容院」とかですね。

あなたは普段どこかに行きたいと思ったときに、Googleなどを使って「地域名+○○」で検索することはありませんか?

きっとありますよね。インターネットを使う人たちの多くが、同じように「地域名+○○」といったキーワードで検索をしています。

また、必ずしも「地域名」を入れなくても、Googleのロボットは非常に優秀ですので、たとえば「美容院」と入力するだけでも、近くにある美容院を探してくれたりします。音声入力を使って「ここから一番近い○○は?」と検索する方法もあります。

※Googleは位置情報やIPアドレスなどを使用して現在地を割り出しています。

たくさんの人たちが地域性のあるキーワードで検索するようになってきている現在、このような検索ニーズに応えることは、集客を成功させる上で非常に重要です。

想像してみてください。

これから飲みに行こうと考えている会社員5人組がいるとします。彼らの中の一人が「地域名+居酒屋」でGoogle検索をしたとします。そのときあなたのお店の情報は検索結果に表示されずに、競合店舗の情報のみが表示されていたとしたらどうなるでしょうか?

「ここ良さそうだからここにしよっか」となってしまったとしたら…

実際こういったことは起きていることです。

インターネットがなかった時代の店舗ビジネスは、店の前に目立つ看板を出したり、呼び込みによって集客ができるかどうかが決まったかもしれません。ですが今は違います。見込み客が看板を目にする前にはすでにもう、呼び込みが声をかける前にはすでにもう、勝負は終わっているのです。

インターネットを使えば、その場から一歩も動かずにお店を探すことができます。

口コミを見て比較することもできるので、大きな失敗をしなくても済みます。インターネットの発展は、消費者に大きな恩恵をもたらしました。

店舗ビジネスの経営者にもまた、インターネットは大きな武器をもたらしました。ただ、現実的にはその武器を活用できていない人たちが多くいます。

この記事を読んですぐに「全部やってみよう」というのは無理かもしれませんが、ローカルSEO対策の重要性はすでにご理解いただいたと思うので、できることから一つずつ試してみてください。

2種類のローカルSEOについて

ローカルSEO対策には2つの軸があることを知っておいてください。

ひとつは「地域名+○○」で検索された際にWebサイトを上位表示させることです。

そしてもうひとつは「Googleマップ枠で上位表示されること」です。

Webサイトを上位表示させること

たとえば「池袋 美容院」と検索したとします。池袋には美容院がたくさんあるので、検索結果には複数の美容院のWebサイトが表示さます。

ローカルSEO対策を行うことで、たくさん表示されているWebサイトの中で検索上位(最低1ページ以内)に表示されることを狙います。

Googleマップ枠で上位表示されること

イメージ画像です。

「地域名+○○」のようなキーワードで検索すると、Googleマップ(Googleマイビジネス)枠というものが表示されます。

イメージがつかない場合には、
実際に検索してみてください。

通常、Googleマップ枠には、Googleが検索キーワードとの関連性が高いと判断した3店舗が表示されます。「さらに表示」をクリックすればその他の店舗も表示されますが、できればデフォルトで表示される3枠に入りたいところです。

Googleマップ枠で表示される情報の例です。

  • 店舗名
  • 口コミ数(平均点数が星マークで表示)
  • 営業時間など

リンクをクリックすると、よりたくさんの情報が閲覧できるようになります。

  • メニュー
  • 口コミの内容
  • 店舗写真など

WebサイトのローカルSEO対策を行う

それではWebサイトのローカルSEO対策について見ていきましょう。

Webサイトのアクセス情報を充実させる

Webサイト内のアクセス情報ページを充実化しましょう。

多くのWebサイトには店舗の住所や店舗までの道のりを掲載したアクセス情報ページがあると思います。

アクセス情報のページを充実化すると、より強く地域性を訴求することができます。ですのでアクセス情報のページが簡易的な作りになっている場合には、情報を充実化してみましょう。

そもそもアクセス情報のページがない場合にはすぐに作りましょう。

TOPページやその他のページの中にちょこっと掲載されている場合もあると思いますが、できれば個別に1ページ用意しておくのが良いです。

たとえば、アクセス情報のページに掲載できるものは以下です。

  • 住所
  • 最寄駅から店舗までの道順(画像を使って細かく説明するのが親切)
  • 道案内の動画を掲載しているケースもあり
  • Googleマップの埋め込み
  • 遠くから来る方用にバスや電車の乗り換え案内を掲載しているケースもあり

地域名を多めに記載する

地域性を強く訴求するためには、「地域名」のキーワードをWebサイト内にたくさん掲載するのがオススメです。

Googleのロボットは優秀なので、たった一箇所でも住所の記載があれば、地域名で検索された際にWebサイトを関連づけてくれます。ですが検索上位に表示されることを考えると、地域名のキーワードを強く訴求しておくのが良いです。

具体的には以下箇所に、
上位表示を狙いたい地域名をテキストベースで記載しましょう。

  • ページのtitleタグに入れる。
  • ページのh1タグに入れる。
  • ページのdescriptionタグに入れる。

文章がおかしくならないように本文内にも入れてみましょう。

たとえば美容院の紹介のページで「○○美容院は(地域名)で10年間営業しています。○○駅徒歩5分の好立地です」といったイメージです。

ただ、過剰に入れ過ぎると逆効果になるのでNGです。

SEO対策をする際に文章の中に使用するキーワードの数を考えるときは、キーワード比率といった考え方が使われます。

最近では「あまり意識する必要がない」と言われていますが、重視したいキーワードがある場合には、そのキーワードの1ページ内での使用比率を3〜5%くらいにするのが良いとされています。

ただ、地域名の場合には多過ぎるとくどくなるので、キーワード比率を意識して多くする必要はないです。不自然にならないように文章内に散りばめていきましょう。

Webサイト内で周辺地域情報を発信しよう

地域密着型のビジネスの場合には、
周辺地域情報を掲載するのもオススメです。

周辺地域の情報を掲載すると、地域性のあるビジネスだということが検索エンジンに強く訴求できますし、Webサイトを閲覧するユーザーにとっても役に立つことがあります。

たとえば、不動産業界などは紹介する物件が競合サイトと同じものになるケースが多くサイトを差別化しにくいというのと、引越しや新生活を送るにあたって閲覧ユーザーが地域情報を知りたがるというのもあって、周辺地域のお役立ち情報を発信しているケースが多いです。

不動産業界でなくても、ブログなどを使って周辺地域の紹介をしているケースもあります。地域のお祭り情報などを発信している地域密着型のブログもありますね。

あなたのビジネスが病院や整体院などの場合には、必ずしもユーザーが周辺地域の情報をセットで求めるとは限らないので使いどころが難しいかもしれません。

ですがうまく使えれば、Webサイト内の情報が増えますし、ユーザーにとってもより有益なWebサイトになる可能性があります。

ローカルポータルサイトに掲載してもらおう

地域密着型のビジネスの場合、ローカルサイトに掲載してもらえると大きなアドバンテージになります。「○○駅でオススメのクリニック」のような地域別のオススメ紹介サイトなども含みます。

あなたも普段の生活の中で「○○駅 居酒屋 オススメ」みたいな検索をすることがありませんか?

選択肢が多くなればなるほど、選ぶ楽しさがある一方で、選ぶめんどくささも発生します。

たとえば横浜中華街で中華料理を食べるとしましょう。

中華街には非常にたくさんの中華料理があって選ぶのに苦労します。そんなとき「【失敗しない】中華街オススメ中華料理屋10店」のような記事があったとしたらどうでしょう?

読んでみたくなると思いますし、その記事に根拠や信憑性があったら、紹介されているお店に行ってみたいと思いませんか?

こういったオススメサイトは、ユーザーにとって有益ですし、まとめサイトは検索エンジンにも評価されやすい傾向にあります。

ユーザーにとって有益であることと、実際にたくさんの人たちに利用されていることを踏まえると、こういったサイトに掲載してもらうことは有利に働く可能性が高いです。

外部のサイトに自社のサイトが掲載されるメリットは2つあります。

  • 被リンク
  • 掲載サイトからのアクセス流入

有料リンクの購入は場合によっては逆効果になることもありますが、ちゃんと内容のある関連サイトからの被リンクは効果があります。

ビジネス名に地域名を入れるのがベスト

まだ開業していない方向けになりますが、ビジネス名に地域名を入れるとSEOをする上で有利に働くことがあります。

なぜなら、Googleマップ(Googleマイビジネス)やWebサイトにデフォルトで地域名が入っている状態になるからです。

Webサイトで各ページにタイトルを付ける際に、通常「○○|サイト名(ビジネス名)」といったようなタイトルを付けるケースが多いと思います。

地域名がビジネス名に含まれている場合、自然に全ページのタイトルに地域名を入れることができます。

また、アクセスページやTOPページなど他のページよりも地域性を押し出したいページに関しても、無理なく2回目標キーワードを入れることができます。

例)○○美容院は○○駅徒歩5分の美容院です。

Googleマップ枠の対策を行う

続いてGoogleマップ枠で3枠に入るにはどうすれば良いかを考えていきましょう。

Googleマイビジネスを活用しよう

Googleマップの3枠に入るためには、Googleマイビジネスに登録して積極的に情報を登録する必要があります。

競合が少ない場合には何もしなくても3枠内に入りますが、掲載されている情報が微妙だとクリックされない可能性があります。

ですので、いずれにしても店舗ビジネスを運営しているならGoogleマイビジネスの活用は必須です。

GoogleマイビジネスはGoogleが提供するサービスの一つです。

無料で利用できるので利用しないのは非常にもったいないです。

未登録の場合には、Google検索で「Googleマイビジネス」と検索してください。「今すぐ開始」を押して、手順に従って登録しましょう。

Googleマイビジネス上でできることは以下です(2021年2月現在)。

  • 最新情報の投稿(投稿情報はストックできず、時間が経つと消えてしまいます。)
  • ビジネス情報の更新(営業時間や取り扱いサービスなど)
  • 写真の投稿
  • 口コミへの返信(口コミの削除はできないです。)

その他、Googleマイビジネス上で予約の受付なども可能です。

Googleマイビジネス上位表示の法則

Googleマイビジネスの上位表示(最低限デフォルト表示の3枠以内)の法則については、通常のSEO対策と同じように明確にされていません。

ですのでSEO対策と同じように、良い評価を受けている店舗の傾向を調査するしかありません。傾向から見て取れるのは、口コミの量と上位表示の関連性です。

一般的に口コミが多い店舗に関しては評価される傾向にあるようです。

口コミが多い→ニーズがあると考えられるので、Googleが評価するのは自然です。また、口コミが多い→その分クリック数が多いとも言えるので、データ的な面からも評価の根拠が見て取れます。

ただ、必ずしも口コミが多い順に並んでいるわけではなく、平均評価の高い順に並んでいるわけでもありません。口コミに関しては、ぶっちゃけるとサクラとして書いている人たちがいます。ですので口コミを絶対的な評価基準にしてしまうのはリスクが高いですし、Googleはそんなに単純ではないです。

では他にどんな要素が考えられるでしょうか?

一つは情報の充実です。

口コミ以外にも、Googleマイビジネスでは多くの情報を掲載できます。たとえばビジネス情報やサービス情報、お店の外観、内観などです。こういった情報を充実化することが、上位表示の一つのポイントになります。

また、写真を入れる際には綺麗な写真を入れることも重要です。

綺麗な写真を入れると、実際に見た人たちが「ここにしよう」と思ってもらえる可能性が高くなります。写真だけでお客さんを呼び込むのは難しいかもしれませんが、汚い写真と綺麗な写真だったら、綺麗な写真を掲載した方がプラスに働くことがわかると思います。

そしてもう一つは、更新頻度です。

頻繁に新着情報を更新したり、可能であれば写真などを投稿していきましょう。

私の関わったサイトオーナーは、毎週のように新しい写真を投稿し続けていました。選択を迷っている見込み客はたくさんの情報を求めます。迷っているユーザーの背中を押すためにも、できるだけ情報を発信しましょう。

ホテル業界や美容院などでよく見ますが、口コミにちゃんと返信することも大事です。確証はないですが、口コミへの積極的な返信がGoogleに評価されている可能性も考えられます。また、見込み客にとっても、口コミへの真摯な対応は魅力的にうつります。積極的に返信していきましょう。

まとめ

以上でローカルSEO対策についての話は終わりです。

もしもあなたのビジネスが地域と深く関連しているのなら、ローカルSEO対策は絶対に行った方が良いです。

私の知る例でも、ローカルSEO対策を行ったことで、「地域名+○○」のキーワードで1位に表示されるようになり、サイトのアクセス流入、および来店者数が増加したケースが何件かあります。

ですので、もしもあなたがまだ「ローカルSEO対策については何もやっていない」という状態なら、絶対にやった方が良いと心の底から言えます。

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