
「WordPressはSEOに強い」と聞いたのですが本当でしょうか?

現役でSEO対策の仕事をしている私が「WordPressのSEO」についてお答えします。
WordPressはSEO対策に強いCMSなのか?

「WordPressはSEOに強い」という話を聞くことがあります。
あなたもきっとどこかで「WordPressはSEOに強い」という話を聞いて、「本当だろうか?」と疑問に思ったのだと思います。
結論を言うと、
私はWordPressがSEOに強いとはあまり感じていないです。
たしかに、検索結果上位サイトのWordPress利用率は非常に高いです。私が現在SEO対策を実施しているサイトの属する業界でも、上位表示を狙うキーワードで検索した際、検索結果10位中7サイトくらいがWordPressでした。
こういう結果を見ると、
「WordPressはSEOに強いんじゃないか」と考えます。
ですがそもそも、WordPressはCMSの中では圧倒的なシェア率を誇っています。全CMSのシェアのうち6割くらいがWordPressです。つまりは、ジャンルによっては競合のほとんどがWordPressでサイト構築しているなんてことはよくあります。
その結果、上位サイトのほとんどがWordPressという状況もあり得ます。
ただ、一方で「WordPressはSEOに強い」と言われているのにも理由があります。
WordPressがSEOに強いかは不明ですが、SEO対策が非常にしやすいのは事実です。
業界関係者やお客さんと話していて私が思うことは、「WordPressはSEOに強い」という言葉は、「WordPressはSEO対策がしやすい」と混同されているということです。
WordPressはSEO対策が実施しやすい
WordPressはSEO対策が実施しやすいです。
プラグインなどで手軽にSEOの設定ができるものが多いからです。
たとえば、画像の遅延読み込みプログラムのLazy-roadや画像圧縮プログラムなども、プラグインのインストールで簡単にできます。
また、検索エンジンに更新を通知するためのサイトマップなども、WordPressであれば簡単に設定可能です。
WordPressはオープンソースであるがゆえ、SEO会社にとっても扱いやすい
WordPressはオープンソースのCMSであるため、扱いやすいという点もあります。
SEO会社にSEO対策を依頼する際も、WordPressであればほぼ対応可能なはずです。
SEO対策を実施するためにWordPressに作り替えるというケースもあります。しかしこれは、WordPressがSEOに強いからではなく、WordPressであればSEO会社が扱いやすいためです。
WordPressは選択肢としてアリ

これらを踏まえた上で、補足としてSEO対策のためにWordPressを選択するのはどうか?という点についてです。
私は有りだと考えています。
WordPressがSEOに強いかどうかはさておき、SEO対策を行っていく上で、施策の実施しやすさは非常に重要な点です。
WordPressであればプラグインのインストールひとつで済む施策が、WordPress以外のシステムの場合、実装に高額な費用がかかったり、そもそも対応不可だったりといったこともあります。
SEO対策は施策を実際に実装しなければ、何の意味もないものです。思いついた施策を実際に実装するという点を考えると、扱える人が多かったり、プラグインが豊富だったりすることは、非常に大きなアドバンテージになります。
ただ、もちろんWordPressにもデメリットはあります
ただ、もちろんWordPressにもデメリットはあります。
オープンソースであるがゆえに扱える人が多いということは、一方でデメリットでもあります。
シュア率が高くプラグインや情報が豊富という点も、また一方でデメリットでもあります。
セキュリティに気を付けていないと、情報漏洩やWebサイト改ざんなどのリスクがあるということです。
オープンソースかつシェアが高いため、悪い人たちがあの手この手でWordPressのセキュリティ突破を狙っています。
企業サイトとしてWordPressを選択するなら、セキュリティの知識や対策は必須です。

WordPressはSEO対策に強いのか?まとめ
SEO対策をする上で、実装のしやすさは非常に重要な点です。たとえばその点、Wixなどは非常に扱いづらいと私は思っています。そういった意味で、SEO施策の実施しやすさ=SEO対策に強いという見方もできると思います。
それではまた。