【Web制作者必見】WordPressクラシックテーマはなくなるのか?クラシックテーマを使い続けるメリット・デメリットもあり

最近、ブロックテーマの話をよく聞くけれど、クラシックテーマってなくなっちゃうの?

今から勉強するとしたら、クラシックテーマよりもブロックテーマの勉強をした方が良いのかな?

最近はノーコード・ローコードが流行っており、ワードプレスもブロックテーマでその流れを取り入れつつあります。

ワードプレス使ったクライアントワークをしている人、あるいはこれからしようとしている人であれば、誰もが「ワードプレスのクラシックテーマはなくなるのか?」という点について気になるはずです。

そこで、クライアントワークでワードプレスの開発をしている私が、クラシックテーマの今後について書いていきます。

目次

クライアントワークにおいては、クラシックテーマはなくならない

少なくとも、今後数年間はクラシックテーマ開発の案件がなくなることはないはずです。

  • クラシックテーマだろうがブロックテーマだろうが、クライアントは気にしない
  • フルサイト編集ができても、クライアントにメリットはほぼない

今のところは、クライアントワークにおいて、「ブロックテーマで開発してください」と言われたことはないです。

エディターに関しては、「使い慣れたクラシックエディターでお願いします」というケースは多いですが、テーマ自体については、クラシックテーマだろうが、ブロックテーマだろうが、クライアント的にはあまり変わりはありません。

というのも、仮にブロックテーマでフルサイト編集ができるようになったとしても、クライアントには編集の技術もリソースもないので、あまり導入意味はありません。

そもそも、クライアントが制作会社にWeb制作を依頼するのは、技術やリソース的に、自社開発ができないからです。もしも技術だけが問題なのであれば、Wixなど、世にあるノーコードツールで自社開発ができるはずです。

でもやらないのは、ノーコードですら学習コストがかかると考えているからで、お金を支払ってでもプロに依頼した方が良いと考えているからです。なので、「お客様の方でノーコードで開発できるようにしておきましたよ」と言っても、全然喜ばれないです。

よって、ブロックテーマにこだわる必要がなくなるのですが、そうなると必然的に、情報が豊富で使い慣れたクラシックテーマで開発していくことになります。

クラシックテーマを使うメリット

現在クラシックテーマを使用しているなら引き続き使用できますし、これからテーマ開発について勉強する人や、ワードプレス案件を受注したいと考えている人も、クラシックテーマでの開発をメインにして問題ないと思います。

クラシックテーマだろうとブロックテーマだろうと、クライアント側のこだわりはないという話をしましたが、開発者にとっては、クラシックテーマを使用する方がメリットが多いです。

柔軟なカスタマイズが可能

PHPの知識やスキルが必要になりますが、自作のプラグインを作ったり、管理画面側の仕様を変えるなど、柔軟なカスタマイズが可能です。

案件によっては既存の有料テーマなどを使用することも多いですが、場合によっては、柔軟なカスタマイズを求められることもあります。その場合に、開発者向けの情報が多いクラシックテーマであれば、スムーズに開発が進められることが多いです。

開発に役立つ情報が豊富

クラシックテーマは長い歴史があるので、ネットや書籍の情報が豊富です。

クライアントワークの中では、必ず自分一人では解決できない問題にぶち当たります。その際に、ネットや書籍の情報が多いか少ないかは、非常に重要になってきます。

最近は生成AIを活用するケースも多いので、場合によっては、質問ひとつでプログラム上の問題を解決できることも多いですが、それでも万能というわけにはいかず、地道は検索は欠かせません。

対して、ブロックテーマは比較的最近出てきたものなので、情報が少ないです。

私はブロックテーマの勉強もしていて、書籍も何冊か買っているのですが、クラシックテーマと比較して圧倒的に情報が少ないですし、わからない問題を解決できないことも多いです。

そういった意味で、情報が豊富なクラシックテーマを使うメリットは大きいです。

クラシックテーマを使い続けるデメリット

もちろん、クラシックテーマを使い続けるデメリットもあります。

サポートが終了する可能性がある

クラシックエディターのサポートが終了すると聞いて久しいですが、いずれクラシックテーマもサポートされなくなる日が来ます。

それがいつかはわかりませんが、ワードプレスや世の中の流れ的には、ノーコード・ローコードです。サポートが終了すれば、最新機能のアップデートがされなくなり、セキュリティも脆弱になります。

そうなったときに、「いや、でも俺はクラシックテーマにこだわるんだ」と言っても、IT業界の化石になるだけです。だからいずれ時が来た時には、別の何かに乗り換える必要があります。

最近、ワードプレスの運営元であるAutomattic社とワードプレス事業を行うWP Engine社がもめていますが、そう遠くないうちに、ワードプレスそのものが使われなくなる可能性だってあります。

案件によっては、クラシックテーマを使えないケースがある

ワードプレスは毎年公式テーマをリリースしていますが、最近のテーマはすべてブロックテーマです。

案件の中には、0ベースのカスタマイズのほかにも、既存テーマを使った開発や既存テーマの改修があります。

もしも既存テーマがブロックテーマだった場合、ブロックテーマを扱えない人は仕事を受けることができません。このケースは今後増えていくと考えられます。

まとめ

ワードプレス公式はブロックテーマの使用を推奨していますが、今のところ、クライアントワークではクラシックテーマを利用していれば問題ないです。

私が実際に受ける仕事や業界の流れを見ても、ブロックテーマに完全移行する話は出ていません。

でも今後5年単位とかで見たときには、クラシックテーマがどうなるかはわかりません。ですので、普段の仕事ではクラシックテーマを使いつつ、ワードプレスの流れに乗って、ブロックテーマも扱えるようにしておくのが正解なのかなと考えています。

もしよろしければシェアお願いいたします。
目次