ワードプレスって更新が必要みたいなんだけど、うちの会社のサイト一度も更新したことないんだけど...
ワードプレスのオリジナルテーマ更新の仕事を任されたんだけど、どうやってやればいいの?
この記事では、普段の仕事でワードプレスを使用していて、様々なテーマの更新を行っている私が、ワードプレスの自作(オリジナル)テーマを安全に更新する方法について解説していきます。
ワードプレスで自作(オリジナル)テーマを安全に更新(アップデート)する方法
ワードプレスでオリジナルテーマの更新が必要になるのは、次のようなケースです。
- 制作会社に制作を依頼したが管理は自社のため、自分で更新しなきゃならないケース
- 制作会社やフリーランスの仕事で、他社が制作したテーマの更新をしなきゃならなくなった場合
あとは、初心者の方で、自作テーマを作ったものの、その後の更新についてはよくわからないというケースもあるかもしれません。
いずれにせよ、どんなケースでも、
やることは同じです。
更新が必要なのは、
具体的には下記3つです。
- ワードプレス本体
- プラグイン
- 場合によってはPHP
ワードプレス本体の更新
ワードプレスは、セキュリティ対策や機能追加のために、頻繁にアップデートしています。
そのため、少し放置しておくと、使用しているワードプレスがすぐに古いバージョンになってしまいます。
バグ修正などの軽微なアップデートは数週間~数か月のスパンで実施され、新機能追加などのメジャーアップデートは数か月~年単位で実施されます。
マイナーアップデートについては自動更新の設定になっていますが、メジャーアップデートについてはデフォルトでは手動更新になっています。
通常、更新はワードプレスの管理画面から実施します。
ワードプレスの管理画面のメニューの中に「更新」というメニューがあると思いますが、更新をクリックすると、現在のワードプレスのバージョンが確認できます。また、未更新のバージョンがある場合には、同じ画面内から更新も可能です。
プラグインの更新
プラグインも更新が必要です。
プラグインも、ワードプレス本体と同じく、セキュリティ対応や機能追加のために、日々アップデートしています。
ワードプレス本体と同じように「更新」メニューの中から、更新が必要なプラグインがチェックできます。「プラグイン」メニューからチェックすることも可能です。
サーバー側のPHPの更新
ワードプレスのサイトをアップしているサーバーには、PHPのバージョンが存在します。
なので、ワードプレス本体の更新と同時に、サーバー側のPHPについても確認しておく必要があります。
ワードプレスが必須とするPHPのバージョンは7.4で、現在8.3系までサポートされています。
サーバー側のPHPは、ワードプレス管理画面から設定することはできず、契約しているサーバー側からバージョンアップする必要があります。
具体的な方法は契約しているサーバーごとに異なるので、サーバー公式の案内をご確認してください。
それでは早速、
具体的な更新方法に入っていきます。
- バックアップを取る
- 様子を見つつひとつずつ更新していく
バックアップを取る
更新する前に必ずやるべきことが、
バックアップの取得です。
これは本当に本当に、
絶対にやった方が良いです。
私はメディア画像を消し飛ばしたことがありますが、テーマ自体を消したら取り返しがつきません。
バックアップを取得する方法はいろいろありますが、FTPに接続して、テーマフォルダを取得する方法で良いかと思います。
記事データなどは、プラグインを使ったバックアップや、SQLデータをエクスポートする方法で対応します。
バックアップ方法がわからない方は、まずはバックアップについて調べてみてください。簡単な方法もたくさんあるので、まずは更新の前に、バックアップを完了させましょう。
様子を見つつひとつずつ更新していく
バックアップを取って安心したところで、ようやく更新です。
まずは、何かあった場合に傷の浅い箇所から更新していきましょう。
「更新」メニュー内であれば、更新項目にチェックを入れて、すべて同時に更新することができます。
ただ、長期間更新していない場合や、誰か他の人や会社が作ったテーマの場合には、何があるかわからないので、慎重にひとつずつ更新していきましょう。
まずはプラグインからです。
更新ボタンをクリックしたら、サイトのページ(ユーザーが閲覧するページ)を再読み込みして、レイアウトなどが崩れていないか、そもそもサイトが表示されているかなどをチェックしましょう。
問題なければ、
次の更新に進みます。
万が一サイトが壊れたり、
表示されなくなったりしたら、
更新前の状態に戻しましょう。
プラグインを前のバージョンに戻す方法ですが、プラグインを使って戻す方法や、FTPから戻す方法などがあります。
私の場合は、プラグイン公式サイトから更新前のバージョンのプラグインをダウンロードして、FTPを通して自分のワードプレス内に追加しています。
ワードプレスも同じ方法で戻せます。
大幅なアップデートや、他人のサイトの場合には別環境を用意するのが安全
基本的には、最悪バックアップを復元すれば大丈夫なので、そこまで不安になる必要はありません。
ただ、経験がある方はわかると思いますが、ワードプレスの画面が真っ白になった時のあの冷や汗が出るかんじは、何とも言えないですね。
自分のサイトならまだしも、他人のサイトだと、「終わった…」と本当思いますもんね。
なので、もっと安全にいくなら、本番環境とは別にサブドメインなどで更新用の環境を用意して、一度試すのもありだと思います。
私は、自分のサイトは本番環境で更新しますが、他人のサイトはちゃんと問題ないか事前に試します。
更新せずに放置しておくと危険
今までプラグインやワードプレスを更新したことのない方は、「そもそもなぜ更新する必要があるんだろう?」と思ったこともあるかもしれません。
狙われる可能性がある
ワードプレスは狙われやすいシステム(CMS)だというのは、世界的に有名です。
理由は、世界で最もシェアが高いオープンソースのシステムだからです。
ハッカーにとって見返りが大きいということです。
ただその分、ワードプレスは頻繁にアップデートし、セキュリティ対策を続けています。
管理画面から編集できなくなる
自分でテーマ編集をする人限定の話ですが、古いワードプレスやPHPを放置しておくと、エラー表示が出て管理画面内からテーマ編集ができなくなります。
新しい機能が使えない
ワードプレスやプラグインは、
更新のたびに機能が追加されていきます。
ですが更新しないと、
その機能を使うことができません。
それは非常にもったいないことだと思いませんか?
また、そもそも、ワードプレス本体を更新しないと、互換性の関係で、プラグインが更新できないケースもあります。
サイトパフォーマンスが悪くなる
ワードプレスやPHPのバージョンを古い状態にしておくと、サイトパフォーマンスが落ちる場合もあります。
サーバー側のPHPを最新バージョンにすれば、サイトスピードなども改善されたりするので、「最近サイトが重い気がする」という場合には、PHPのバージョンを疑ってみる必要があるかもしれません。
まとめ
ワードプレスの更新は、失敗するとサイトが消えてしまうなど、深刻な事態につながることもあります。
でもバックアップを取ったり、別環境で試したりすることで、安全に更新することができます。
ワードプレスやプラグイン、PHPの更新をすれば、最新の機能が使えるようになりますし、サイトパフォーマンスが上がる可能性もあります。
なので、「更新方法がわからない」とか「めんどくさい」とか思わずに、気づいたら更新するようにしていきましょう。
ワードプレスの更新にについては、
ご相談もお受けしているので、
お気軽にご相談ください。